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http://netallica.yahoo.co.jp/news/101505
岡田外相「グアム移転」で米国を口説け
2009/11/23 10:00
●結局、米軍の望みは「カネ」と「歓楽街」なんだから
社民党が19日、モメる米軍の普天間基地移転について、「硫黄島やグアムへの移設検討を政府に申し入れる」と発表した。硫黄島かグアム――。これは沖縄県民に県外・国外移転を“約束”してきた民主党としても、渡りに船になるかもしれない。鳩山首相や岡田外相は本気で考えるときだ。軍事評論家の前田哲男氏が言う。
「硫黄島や、あるいは一部で言われている鹿児島県馬毛島への普天間移転は物理的に難しい。でもグアムへの移転は、軍事的にもスペース的にも問題ありません。もともとグアムは、5年後に沖縄の海兵隊が移転することになっていて、日本は61億ドルの施設建設費などを負担する取り決めになっている。普天間基地を移転させるのは悪い話ではありません。米国側は自公政権時代に合意した名護移転案だけしか言い出していませんが、作業部会で岡田外相が、政権交代で前政権の合意通りに進められなくなった、沖縄の基地縮小を実現したい、ついてはグアムでどうかと具体的移転先を出して交渉すれば、米国側も検討せざるを得ないと思いますよ」
日本の大新聞は、「既定路線の名護移転で早く決めろ」「日米関係にヒビが入るぞ」と鳩山政権を脅し、世論を誘導しようとしている。どこの国の新聞なのか、アメリカの手先なのか分からない状態だが、米国が沖縄県内移転にこだわるのは、ぶっちゃけた話、「カネ」と「歓楽街」にすぎないともっぱらだ。無人島やグアムでは、米軍兵士が飲んで遊んで騒ぐ場所もない。至れり尽くせりの思いやり予算(年間約1900億円)がカットされる恐れもある。それでいろんなルートを使って、日本のメディアや評論家、外務省をたきつけて、県内移転にしがみついているというわけだ。
「米軍は日本にいれば、経費の70%を負担してもらえる。米兵ばかりか、高級士官の夫人や家族が、生活基盤の整っていない場所へ移転することを嫌がっている。そのあたりに“本音”があるのは間違いありません。でも、それは日米関係亀裂などとは遠い問題ですから、鳩山政権はグアム案をぶつけてみればいいのです。米国がどんな反応をするか。新しい話し合いはそこからですよ」(前田哲男氏=前出)
岡田外相は、米国の手先のような日本の大新聞に屈服する必要はない。
(日刊ゲンダイ2009年11月20日掲載)
2009/11/23 10:00 更新