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オバマ大統領自らを「米国初の太平洋大統領」と名乗る。
これが今後の米のアジア政策の主旨だろうか。
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オバマ大統領 アジアへの関与強化 東京演説
オバマ米大統領は14日午前、東京都港区のサントリーホールで米国のアジア政策について演説した。大統領は「より活性化された日米同盟を通じ、アジア・太平洋での米国の指導力の回復を目指す」と述べ、日米同盟を基軸にアジアへの関与を強める姿勢を明確にした。今回の「東京演説」はオバマ政権が初めてアジア政策を包括的に発表したもので、「核兵器のない世界」を唱えた4月のプラハ演説などに続く重要なものと位置付けられる。
演説は、アジア歴訪の最初の訪問国である日本で発表することを念頭に準備され、会場には各界代表ら約1600人が招待された。
大統領は、ハワイで生まれ、年少期をインドネシアで過ごした経験から自らを「米国初の太平洋大統領」と名乗り、米国が「非常に重要なこの地域で指導力を強めていくと約束する」と明言。鳩山由紀夫首相が「対等な日米関係」を提唱したのに応じ、日米関係を「対等で相互の尊敬に基づく不可欠なパートナーシップ」と表現し、日米同盟を重視する姿勢を強調した。
中国との関係については、「米国は中国を封じ込めることもなければ、米中関係が深まることで同盟国との関係が弱まることもない」と語った。一方で、「(中国と)すべての課題で合意することはないだろう。米国はすべての人の宗教と文化を尊重することを含めた基本的価値観について口を閉ざすことはない」と述べ、中国の人権問題については妥協しないとの姿勢を明確にした。
北朝鮮については、「孤立ではなく、国際社会と統合した将来は可能だ」と述べ、6カ国協議を通じた非核化の協議に応じるよう呼びかけた。拉致問題についても「日本人家族に十分な説明があって初めて隣国との関係正常化が可能だ」と指摘し、拉致問題を解決して日本との関係を改善するよう促した。
さらにアジア・太平洋地域に関し、「米国からの輸出をさらに増やし雇用を回復することができる地域」と語り、アジアとともに経済成長を目指す姿勢について米国民にも理解を呼びかけた。地球温暖化問題への取り組みではアジア各国に協力を求めた。【古本陽荘】
◇オバマ米大統領の演説骨子
▽アジア・太平洋の取り組みは、永続的で活性化された日米同盟に根差している。
▽日米同盟は安全保障と繁栄の基盤。
▽米国は中国を封じ込めない。強く豊かな中国の台頭は地域の国々を強める。
▽G20は国際経済協力の最優先の討論の場。日本はG8の主軸。
▽温室効果ガスの大量排出国は明確な削減目標を持つ必要がある。
▽日米は核兵器なき世界を求めなければならない。
▽北朝鮮の6カ国協議とNPTへの復帰を求める。
▽北朝鮮と周辺国の関係正常化には拉致被害者家族への完全な説明が必要。
▽ミャンマー軍政指導層に民主改革を求め、アウンサンスーチーさんの解放を求める。
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