★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK74 > 771.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20091113.html
2009-11-13
朝日新聞のイシハラ都知事へのロングインタビュー『東京五輪 再挑戦のわけ』
朝日新聞の木曜(11/12)の「オピニオン」欄に、イシハラ都知事のロングインタビューが掲載されています。
2016年のオリンピックに(いわば順当に)負けた言い訳をしながらも、IOCの考え方が分からない、とまったく反省しいません。
こんな眺めのよさそうな都知事部屋があっても、週に2回しか出勤しない都知事。
この姿の前には、「ちょっとした悪事」などどうでもいいだろう、などと、他の公僕たる方々、さらには民間人のモラルをも惑わす恐ろしい効果もありそうに思えます。
一日も早く、隠れイシハラでないまともな人(イシハラでなければ人間である必要すらない、と斎藤貴男さんは書いていましたが)に、この椅子に座ってもらう必要があります。朝日新聞 2009/11/12「オピニオン」 インタビュー 東京五輪 再挑戦のわけ
東京は五輪招致にもう1回挑戦します―――。驚くこちらに質問をさせないほど、石原真太郎・東京都知事は一気に語った。再挑戦の理由と、失敗した今回の五輪招致への思いを聞いた。(聞き手 編集委員・刀祢館正明)
こうしたロングインタビューの場が設けられても、イシハラ都知事の言い分はこれまで通り、自分は精一杯やった、IOCの考えが分からない(遠まわしに、「お金の握らせ方が分からない」)、と言っているように見え、それであの200億円以上が免責されるのなら、また、数兆円の無駄遣いをもくろんでいたことも不問に付されるのだとすれば、やっぱり、東京という日本破壊の発射台を維持管理増強した意味合いだけでなく、モラル破壊の象徴という機能もこの人物は担っていることになります。
途中を一部転記します。
IOCの動きが読みきれないなどと言い訳しているのを受けて、インタビューアー問いかけてそれに答えています。
― 知事の話を聞いていて、戦前、独ソ不可侵条約が結ばれ、国際情勢を読み違えた平沼内閣が総辞職する時の「欧州情勢は複雑怪奇」という言葉を連想しました。もしかすると、都やJOCだけでなく、我々自身、国際社会が見えた気になっていて実は何も見えていないのでは。「ぼくもそう思うな。日本人のメンタリティーとして、自分が思っていることを相手も思ってくれているだろうという思い込みがある。それが友愛か、フレンドシップかヒューマニティーか知らないけど、そういう甘さを痛感したな」
ここでインタビューアーである編集委員がわざわざこの事例を挙げているのは、「分かりませんでした、またがんばってみます」という子どもめいた見解を引き出すためでなく、まずは世界の動きの基本も読み取れず、それをどうすることもせず自滅していった過去の歴史に学ばねば自滅、あるいはいくら小さく見ても大きな経済損失を蒙るはずだ、という見解があってのことだと思います。
「欧州情勢は複雑怪奇」について、参考資料があります。− クリック20世紀 − 平沼内閣総辞職
http://www.c20.jp/1939/hira_9.html敵の敵が味方であるのと同様に、あるいはそれ以上に、味方の敵は敵であるはず。ところが、ドイツは、日本がノモンハンでソ連と戦っているとき、そのソ連と電撃的に手を結んだ。防共協定の存在も、同盟強化をしきりと持ちかけていたことも、まるでなかったかのように。その衝撃を、平沼騏一郎氏は「複雑怪奇」と表現し、この言葉は流行語にまでなった。 平沼内閣の唯一の功績は、taroの考えでは、複雑怪奇なものを「複雑怪奇」と認識したことだ。ところが、せっかく認識できたのに、その複雑怪奇なものに、その後またのこのこと近づき、うまうまと飲みこまれてしまった。そんな日本も、taroにとっては「複雑怪奇」だ。
敵の敵や味方の敵には現実的に複雑なところがありますが、あえて不可解と認識したものに負け戦を挑む愚かさに、今後はどう向かい合うべきか、考えを持っているのか、と聞いているはずです。
しかしイシハラ都知事は、まったく質問の趣旨を理解できていなかったようで、わざわざ「友愛」をいわゆる「お花畑」を代表するものであるかのような印象形成のために持ち出し、それが新政権への気の利いた嫌味として機能しているつもりのようです。
今日もまた思いましたが、この人物はあと1年半、東京を食い物にして山分けしようと手を結んだ相手との最低限の約束を果たさなくてはならないのでしょう。なんたる無残な晩年でしょうか。
そして、その無残な晩年を嘲笑して溜飲を下げたところで、さらに無残な立場に追いやられる都民、そしてその発射台の先にある各地域の罪なき市民・・・。
このインタビュー記事では、またも皇室の協力の必要性にも言及し、けれど最後には、「環境」に話を摩り替えて、あたかも、明治神宮などの再開発に頓挫し、湾岸再開発・築地つぶし(PFI=民活を用いて高層のツインタワーを建築しその後は不動産の証券化で運用というもくろみ、さらに豊洲新市場では食品の投機市開設)などなどのために、にわかにオリンピック招致を持ち出し「10年後の東京」というバブル感満載のプランをぶち上げたことなど、すっかり記憶を失っているようです。
「(略) オーストリアの詩人ゲオルグ・トラークルの言葉に『たとえ明日地球が滅びても、君は今日リンゴの木を植える』というものがある。いい文句です。だから、東京だけでもリンゴの木を植えようと思っている。何と言われようと」
だそうです!
白雪姫を倒した毒リンゴの木ならぬ、工場跡地の日本最大級の汚染地域の土壌からたっぷり養分を蓄えた新市場毒リンゴの絵が浮かんでしまいますね、嫌でも。
オバマ大統領に来日にあたり、明日の都知事定例記者会見で、この「発射台の管理人」はどんな暴言を吐くのか、あるいはそれを制止できるのか、それについても固唾を呑んで見守らなくてはなりません。