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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20091112-01-0702.html
「新しい保守の流れが必要」!? 亀井、山崎拓「会談」真の狙い
2009年11月12日 週刊文春
日本郵政の社長人事、中小企業の借金返済猶予法案など、鳩山由紀夫内閣でひときわ存在感が増しているのが亀井静香郵政改革・金融担当相だ。亀井氏が代表を務める国民新党は衆院三人、参院五人の小所帯。「来年夏の参院選までの時限連立」と民主党関係者が言うだけに、政策面でも派手に立ち回らなければ埋没してしまう。十一月五日夜には、その亀井氏がくせ球を放った。自民党の山崎拓前副総裁と会談したのだ。
「亀井氏は『自民党ではない新しい保守の流れが必要だ』などと怪気炎。浪人中の山崎氏は『政治全体の流れがどうなるのか、注視していきたい』などと応じるのが精一杯で、終始押され気味だったそうです」(民主党担当記者)
この時期に亀井氏があえて山崎氏と会談したのは、「ズバリ、自民党の一部との合流による政界再編を模索しているため」と関係者は解説する。もともと亀井氏は山崎氏と加藤紘一元幹事長、菅直人副総理の四人で「YKKK」と称し、定期的に意見交換してきた。昨年十二月にはそろってテレビ出演して「この四人が政界再編の軸になる」と発言したこともある。山崎氏も派閥会長に留まっているとはいえ、自民党にいても展望は開けない。亀井氏からすれば「オレを大事にしなければ自民党の一部と連携するぞ」という民主党への恫喝にもなる。会談は両氏の思惑が一致して実現した。
現実的には来年夏の参院選対策の側面もある。かつての山崎氏側近で、いまは国民新党幹事長を務める自見庄三郎氏は山崎氏と同じ福岡を地盤とする元衆院議員で、郵政選挙で落選後は二〇〇七年参院選に日本医師会系の推薦を受けて当選した。元親分の山崎氏も参院へのくら替えが取りざたされており、ミニ政党の国民新党にとっては貴重な集票源になり得る存在なのだ。
とはいえ、亀井氏は日本郵政社長に民主党の小沢一郎幹事長に近い斎藤次郎元大蔵次官を一本釣りして小沢氏への「配慮」を示したように、民主党主流派への目配りも欠かさない。
「変幻自在の亀井流です。自民党にいた時から、虚実とり混ぜて自分をアピールするのがうまかった。鳩山内閣と民主党には政治的には素人が多いから、亀井さんの振る舞いが目立つのです」(自民党関係者)
政界にさざ波をたて、注目が集まれば目的は達成――。七十三歳の亀井氏の動向から当分、目が離せそうにない。
※各媒体に掲載された記事を原文のまま掲載しています。