1 「確かなことは、近い将来日本は、米国占領支配から共産中国支配へとシフトするということである」 日本の支配者が「米国占領支配」から「共産中国支配」へと転換するためには、米国が日本を永久に占領できる「日米安保条約」が破棄されている必要があります。 米国は「日米安保条約」の甘い汁を永久に吸い続けるでしょう。日本の貿易黒字が米国の国債購入資金に迂回されたように、日本とは米国にとって「労働力植民地」であり、生命維持装置です。この装置を米国が破棄するはずはまずありえません。 では日本の側から「日米安保条約」を破棄することができるかといいますと、日本の支配者も国民もまずその覚悟はありません。沖縄米軍基地、岩国の基地、相模原の基地に苦しまされてきた人々は過酷な現実を認識しておりますが、圧倒的な本土の国民は、基地周辺の人々の声に無関心で犠牲にしたまま、米国占領の事実から逃亡し功利的生活に甘んじています。 日本の支配者も国民も「日米安保条約」を破棄できないまま、ずるずると怠惰な日々を過ごしてきました。この悲しき「虚無の時間帯」は半世紀以上の時間が流れております。この不健全で病の時間帯は今後も継続していくと思います。 米国もいかに国力が落下しようと、日本国が消滅するまで「日本占領」は継続していくと思います。 日本の支配者と国民は米国の「永久軍事占領」に甘んじながら、経済は「共産中国」に従属していく路線しかとれないと思います。軍事的は米国に従属し経済的には中国に従属していく「二重従属体制」がすでに形成されております。 こうした日本の不健全と「日本病」は臨界点まで疾走していくと思います。 米国の軍事占領に半世紀以上も甘んじてきた日本が「東アジア共同体構想」などと提案しても、アジア諸国は「パフォーマンス」でしかないと怜悧に分析していると思います。
2009/11/09 16:45
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