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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20091106.html
詳細:東ガス工場跡「汚染の沼地」買収に1000億円以上の大枚を投じる東京都(痛くも痒くもある)
〔略〕
東京新聞の11月5日の朝刊トップ記事(あいにく朝一番で読むことができませんでした)を知って、
「やっぱり都はがむしゃらになって仕掛けてきたな」
という思いを持ちました。
東京新聞
【政治】
都、築地移転決行の構え 予算案に千数百億円 議会審議難航
2009年11月5日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009110502000092.html
→後半に記事をつけます。
このエントリーのタイトルに書いたように、ガス工場の産廃を土壌に投棄していた、汚染のデパートである広大で軟弱な沼地に投じられるお金は千数百億円、ということはオリンピック招致予算の10倍近く、それが市場の予算(「公営企業会計」)から出るわけです。
となるとたとえば、築地再整備を行なおうとしたら、「でも、土地を買うのにこの枠でだいぶお金を使ってしまった」と言い訳ができることになります。
つまり、「お金を使っておくこと自体」がひとつの狙いなのでは?という気にもなります。
こんな予算の使われ方が痛くも痒くもないと言えるほどお東京都が裕福だとは誰も思ってはいません。
友人とも話しましたが、
「イシハラの在任期間中に、民間との契約を履行するために土地だけでも買ってしまおう」
「湾岸開発に悪いムードが残ったままでは閣下も安心して辞められない」
とお東京都様は躍起になっているのではないでしょうか??
あるいは、何かこのニュースを急いで出す理由があったのでしょうか?
ともかく、この予算を花火のようにぶち上げておいてあえて物議をかもし出し、20日の特別委員会の2週間前に都議会各会派を回り、おそらくは彼ら特有の煙に巻く説明をして、
「移転を今すぐ強行するための予算じゃないから」
とか何とか言って、懐柔策に走っていることも考えられます(説明内容についてはまたお知らせできると思います)。
しつこいですが、たとえばすでに民主党の新人議員の20数名が先日築地市場の見学に出向いた際に、築地も豊洲も汚染は同じだという説明をした職員がいたことはしっかりうかがっています。
(あ、お東京都様、その方だけを「粛清」しても何もなりませんから念のため)
つまり、都の職員が、選良たる議員に嘘をつくことは、これまで通り平然と続けられるでしょう。
では、twitterの昨日の築地関係つぶやきです。携帯からなのでちょとぶっきらぼうになっています。(^^;
http://twitter.com/rolling_bean/
引用できていませんが、東京都が築地移転予算を千数百億円つけようとしています。5日に議会説明で強行したい構え。移転賛成派の「政争の具にしている」「絶対移転が必要」という反論は、まさに郵政見直しに対する民営化推進側と同じロジック。しかも、ブログに書きましたが、都職員は「築地も豊洲移転先も、都内みなどこも土壌汚染があり、同じこと」という虚偽説明を民主党新人議員視察時に、私見と断り、行いました。都が選んだ専門家会議委員すら、日本最大級の汚染と明言したのに、この卑怯さ!
東京のことは地方の苦しみに比べれば……といった見方があるのは承知していますが、ただ、この築地市場移転計画は、全国的な規模で、大手と外資のためだけに、日本の農業漁業と食文化と生命を売り飛ばすことです。
お東京都様が、築地移転計画に千数百億円の予算を!
http://ff.im/-b0zne今回の移転ならびに新築で想定されているPFIは運用までをゼネコンに委託可能な改正PFI法(そして依然ザル法)をベースにしているもので、このことは第8次中央卸売市場整備計画で義務化されています。計画は、かの高木提言とも連動。
都議会の築地特別委員会を20日に設定したので、だいぶ遅いのでその前に露払いかと思っていましたが、またリーク報道の形を取った都はかなり焦り、またどんな手も使う腹積もりでは、とも考えられます。
ここからが東京新聞のニュースです。
秘密の「技術会議」の不透明な議論で出された、汚染対策費586億円(586=このやろう、と語呂合わせができるそうです)のうち、わずか2億円だけを支出する、これは、「まだ汚染対策ではない」ということを意味するだけでなく、土地を買っても、あと500億以上は余分にかかると見るべきです。
(ちなみに、これら以外にも護岸工事の600億円や、水道電気ゆりかもめなどを考えると、まさにこの開発もお金を飲み込む泥沼です)
東京新聞
【政治】
都、築地移転決行の構え 予算案に千数百億円 議会審議難航2009年11月5日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009110502000092.html築地市場(東京都中央区)を江東区豊洲地区に移転する問題で、東京都中央卸売市場は、用地取得費や土壌汚染対策費など千数百億円を都の二〇一〇年度予算の概算要求に盛り込む。五日に都議会各党に説明する。このまま計上されれば、夏の都議選で移転の再検討を訴えて都議会第一党になった民主党の反発は避けられず、審議は難航しそうだ。
予算は、一般会計とは別の「中央卸売市場会計」と呼ばれる公営企業会計の一部で、要求する金額のほとんどが用地費。
予定地四十ヘクタールのうち、十五ヘクタールは既に買収済みで、残りを購入するための予算。移転先の土壌汚染対策費も総額五百八十六億円のうち、二億円前後を要求する。
数千万円をかけて土壌浄化の手順を策定し、一〇年度後半から二十カ月ほどかけて対策を施す予定で、一一年度に工事を本格化させたいとしている。
都側は「計画通り一四年末に新市場を開場するには先送りできない」とする。しかし、民主は「強引な移転に反対」と移転の再検討をマニフェストで表明して都議選を勝利。都議会に移転に関する特別委員会を設けて、都側と対決姿勢を強めている。共産なども加われば予算案を否決できる。民主幹部は「都はスケジュールがあるからと従来の事業の進め方をしている。今どうしても計上する必要性はなく、このままでは認められない」としている。
築地市場は一九三五(昭和十)年に開設。過密化や老朽化を理由に九〇年代、現在地での建て替えが進められたが、営業への支障が大きく頓挫した。その後、豊洲の東京ガスの工場跡地への移転が浮上。都の調査で、土壌や地下水の一部から環境基準の最大四万三千倍のベンゼンなどが検出された。
◆築地移転予算要求 都、事業先延ばし危惧
<解説> 築地市場の移転問題で、都議会第一党の民主が「見直し」を掲げて対決姿勢を強める中、都中央卸売市場が用地取得費などを概算要求に盛り込むのは、正面から移転を進めようとする都の強い意思を表したものだ。 (<1>面参照)
都側は、予算を先送りすれば、二〇一四年開場に間に合わないとする。建て替え話が浮上してから既に二十年。都幹部は「ここでやらなければ、また十年、二十年延びるかもしれない」と危惧(きぐ)する。(管理人: 巷でささやかれる耐震強度不足やアスベスト汚染は、都の流した風評であって事実と反します。老朽化も実際は表層的なもので、東京都が使用状態にありながら、メンテナンスを怠ってきたためのものです)
老朽化した市場の建て替えの必要性は民主も認めていて、現在地での再整備を主張するが、具体案は「検討中」。都側は「どこまで本気で反対なのか」と民主の本音を測りかねる。民主の対決姿勢の背景には「ポスト石原」をにらんだ動きも見えるからだ。(管理人: 「民主党や連立与党の本気を疑う発言」をするのが最近の流行のようですね)
石原慎太郎知事は今期で引退の意向で、残り任期は一年半。民主は築地問題を新銀行東京の経営問題とともに、現都政への対立軸とする。
気をもむのは現場の市場関係者。移転賛成派は「政争の具にされている」と憤る一方、海外でも有名な築地ブランドを守りたい反対派は民主を「強い味方」と歓迎する。ただ、このまま予算案の審議に入れば混乱は必至。何が最善かを見極め、すれ違いの議論(管理人: この「すれ違い」を埋めるにあたり、「無理を通し道理が引っ込ませる」ことを強いられやしないか、懸念されます)から脱却する必要がある。
(内田淳二)
何が最善か、とありますが、「築地を地上げしながら、豊洲東京ガス工場跡地には行かない」・・・そんな痛みわけで儲かる人もいるでしょう。顔の立つ人もいるでしょう。主にこれまで推進してきた側に。
その流れの中で、現在地再整備を「贅沢」で「守旧派の既得権益保護」とするイメージ戦略が作られそうな懸念を持ちます。
こちらが産経・日経・共同通信のニュースです。
産経都、築地市場移転に予算要求、民主党の反発必至
2009.11.5 20:41
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/091105/tky0911052044009-n1.htm築地市場(中央区)の移転問題で、東京都が5日、22年度の予算要求に豊洲地区(江東区)への移転費に1282億円を盛り込んだ。マニフェストにも掲げ築地での再整備を主張し、特別委員会を設置した都議会第1党の民主党との紛糾は必至の情勢だ。
都議会民主党の大沢昇幹事長は「石原慎太郎知事が移転に替わる対案を出せと話している中での予算要求は、市場の移転ありきが前提で甚だ遺憾」と批判のトーンを強めた。
都が今回、予算要求に踏み切ったのは、「予算が付かなければ豊洲新市場の平成26年12月開場というスケジュールが間違いなく不可能になる」(都幹部)からだ。ある都幹部は「強気で要求した」と打ち明け、別の都幹部は「予算要求が既定路線であることは民主党も分かりきっていたはず」と語った。
大沢幹事長は「議論するところはまだあるにもかかわらず、このままアクセルを踏み続けるつもりなのか」と憤る一方、対する都幹部の1人は「本当は特別委員会なんてできない方がよかったが、この際、いろいろ突いてくれた方がよい。土壌汚染のイメージだけで広がった移転反対論を払拭(ふっしょく)できるチャンスだ」と語った。
築地市場をめぐっては、都は老朽化や過密化などを理由に移転を決定。平成26年に豊洲地区への新市場移転を計画するが、移転予定地で基準値を大幅に上回る汚染物質土壌汚染が判明した。7月の都議選では、移転反対を掲げる民主党が第1党に躍進している。
日経 2009/11/5
東京都の来年度予算要求、築地移転費を計上へ
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091105AT1G0402K04112009.html東京都が2010年度の予算要求に、築地市場(東京・中央)を豊洲地区(同・江東)に移転する関連費用として千数百億円を盛り込む方針であることが4日、分かった。ただ、都議会第1党の民主党は築地で市場を整備し直すよう求めている。都が計画通り移転を進める姿勢を鮮明にすることで、石原慎太郎知事と民主党との対決色が強まりそうだ。
豊洲地区での新市場整備の総事業費は約4300億円。都は14年末の新市場の開場に向け、用地取得や土壌汚染対策費などを要求、10年秋に着工する計画だ。都は石原知事の査定を経て、来年1月に最終的な予算案を決める。(07:00)
共同
築地移転、千数百億円計上へ 都が来年度予算要求
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009110501000262.html東京都が来年度の予算要求で、築地市場の豊洲地区(江東区)への移転関連費として千数百億円を計上する方針を決めたことが5日、分かった。
築地移転をめぐっては、7月の都議選で移転賛成の自民、公明両党が過半数割れし、強引な移転に反対した民主党が第1党に躍進。都は予算要求であらためて移転推進を明確にしたが、民主党は現地再整備を主張しており、移転関連予算の審議は緊迫しそうだ。
都によると、公営企業会計に計上される千数百億円には予定地の一部の取得費や土壌汚染対策費が盛り込まれる。
新市場整備の総事業費は(管理人: 表に出ているだけで)約4300億円で、開場予定は2014年12月。10年秋の着工を目指している。
2009/11/05 11:05 【共同通信】
現在地再整備が不利に見えるよう、尋常でなくその費用が高く見積もられている点についても、またまとめていきたいと思います。
※依然としてPCからネットに触れる時間が極端に短く(30分〜1時間程度)、まとめやTBなどのお返しが遅れがちです。しばらくご容赦ください。
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築地移転問題の全体を記した、英文のB4版チラシです。
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掘っただけで液状化する豊洲新市場予定地土壌(ここにたっぷり汚染)。
スライム(いわゆるヘドロ)をなぜか土壌サンプルケースに素手で詰める様子。
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英文解説へのリンク↓です。