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今や米国政府を乗っ取った感のあるゴールドマン・サックス。この集団がやってきたことを米新聞大手のマクラッチーがかなり詳しく追っている。すでに古い話になった感もあるが、いやはやゴールドマン・サックスという金貸しはスゴイ。
「数年をかけて数万件のサブプライム住宅ローン抵当権を購入。その多くは、業界では評判の芳しくない貸付業者からのもの。で、それを高利回りの証券にしつらえた。その後、市場が底抜けしたので別の役割を見出した。一般の人たちから家を取り上げる役割。」
Goldman takes on new role: taking away people's homes
http://www.mcclatchydc.com/227/story/77841.html
今までの情報とこの記事の内容で、起きたことを時系列にまとめるとこうなる。
1.悪徳ローン業者からサブプライムローンの抵当権を数年掛けて数万件購入。安く買い叩けるから。
2.パッケージにして高利回り証券として売り出し。その際はトリプルAの格付けするようムーディーズを買収。
3.抵当権を子会社に回して、家を取り上げ。
つまり、ゴールドマンはほどなく債務不履行に陥りそうな人の住宅の抵当権を数年の間買い漁っていた。その数、数万件。抵当権を持っているから、ローンの債務不履行になった場合は、もちろん、ゴールドマンが処分できる。
住宅ローンをまとめて、高利回り証券として売り出すのと並行して、ムーディーズなどの格付け会社を買収して最高の格付け得る。ほどなく住宅バブル崩壊で、住宅ローンの債務不履行はうなぎ登り。ゴールドマンが直接差し押さえてしたのでは、さすがに問題が大きいと思ったのか、別会社(自分の子会社)に抵当権を売り渡して、その子会社が住宅差し押さえ、競売。
つまり、販売した住宅ローン抵当証券で先ず設けて、その抵当そのものは自分たちが持っているから、別会社に売ったことにして、住宅差し押さえ、競売。ここで第二段階のカネ儲け。
もしこれが事実だとすると、完璧に犯罪を構成するんじゃないのかなあ?詐欺じゃないの。破綻すること分かっていて抵当権買って、それを証券化して売って、抵当権は手元にあるから、それで今度はまた金儲けだもんなあ。
いやあ、この記事と合わせて考えると、ホントえげつないというか。日本ってこんなの相手にしてんだよなあ。実体経済の取引以外の金融取引は、利益ではなくて、取引自体に課税ってのが一番いいと思うんだけど。基本的にバクチそのものだもんなあ。
米国政府はゴールドマン・サックスのATM?
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2009/10/29/4660673