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ニュースの裏114平成21年10月29日new!
「日米埋まらぬ溝」 MPEG4 Flash 春名幹男 国際言語文化研究科教授
日米関係が緊張の度合いを高めている。沖縄県宜野湾市の米海兵隊普天間飛行場を同県名護市辺野古キャンプ・シュワブ沿岸部への移設計画をめぐる攻防が続いている。本件については鳩山政権の閣僚間でも意見の食い違いが見える。普天間飛行場移転計画は1995年クリントン政権時に決まった。そして名護市辺野古への移転が決まったのが3年前のことである。同時にアメリカは4年ごとに国防戦略の見直しを行い「QDR(Quadrennial Defense Review)」にまとめている。QDRに沿ったかたちでの米軍再編計画の一部として普天間飛行場移転計画を考える必要がある。この視座に立つと沖縄の米軍基地は中国の軍事力に対抗するためのものであることがわかる。鳩山首相が東アジア共同体構想を描く一方で、ゲーツ国防長官からは普天間基地移転計画への合意を迫られており、日米関係の結節点を見いだせないでいる。これらの背景としてブッシュ政権時、国家安全保障会議上級部長でアジア担当のマイケル・グリーン氏の影響力を無視できない。今後、新しい日米関係がどのように形成されるか注目される。