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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20091101.html
2009-11-01
渋谷にプルトニウム・上関(祝島)・NHKの『原発解体』に「日本原子力技術協会」が強い抗議
写真は下記からのリンク先でご確認ください!!
http://twitter.com/imaitko/status/5312711246">http://twitter.com/imaitko/status/5312711246
10/29〜30のもんじゅ用核燃料輸送(プルトニウム入り)の渋谷の写真です。3台、高速道路を走ってます。後部に小さ〜く放射能マーク写ってます。東京も原発と無縁じゃないさらにこちらも!http://ow.ly/i/5Fs">http://ow.ly/i/5Fs
http://twitter.com/imaitko/status/5313321388">http://twitter.com/imaitko/status/5313321388
アメリカでは過去に核燃料物質輸送中に「トラックと馬との衝突事故」があったそうで… (atomica)「核燃料物質等の輸送および貯蔵中の事故」 http://ow.ly/xYah">http://ow.ly/xYah 同「世界における核燃料物質の主要な輸送事故」 http://ow.ly/xY4K">http://ow.ly/xY4K
〜〜〜
何をどの順序で書くべきか迷いますが、次にこちらです。
上関原発問題を英文でGreenvoiceのキャンペーンに載せていらっしゃいます。IsshinTasuke21さん、いつも日本の巨大権力が隠そうとする、人々と地球を踏みにじろうとする事実の発信、本当にありがとうございます。
Greenvoiceこちら↓では、解説の動画も紹介されています。Stop the Nuclear Plant at Kaminoseki in Japan !
http://ameblo.jp/garbanzo04/image-10377795635-10292574184.html">http://stat001.ameba.jp/user_images/20091031/23/garbanzo04/06/9d/j/o0498037410292574184.jpg" border="0">http://greenvoice.com/campaigns/358-stop-the-nuclear-plant-at-kaminoseki-in-japan">
http://greenvoice.com/campaigns/358-stop-the-nuclear-plant-at-kaminoseki-in-japanA rare natural sea-surface is now threatened to be landfilled by the Chugoku Electric Power Co., Inc. to build a nuclear plant, despite that 90 percent of nearby inhabitants are against it.
GreenvoiceThe Planned Nuclear Plant Site in Japan
http://greenvoice.com/campaigns/358-stop-the-nuclear-plant-at-kaminoseki-in-japan/videos/310-The-Planned-Nuclear-Plant-Site-in-Japan">http://greenvoice.com/campaigns/358-stop-the-nuclear-plant-at-kaminoseki-in-japan/videos/310-The-Planned-Nuclear-Plant-Site-in-Japan -
A cove, called Tanoura, by the town of Kaminoseki in Yamaguchi Pref., Japan, where the Chugoku El. Pwr. is planning to build a nuclear plant. The movie shows vehicles and boats of the electric company coming and going for research, as well as a direct view of the Iwaishima island, a center of the protesters, over the channel. In this marine area, where finless porpoises and endangered Japanese murrelets live, the nuclear plant is about to be constructed to supply electricity to remote districts.
これまでも、Greenvoiceは、築地市場移転(官製地上げ)「事件」、オリンピック招致の放蕩(官製地上げと官製バブル)「事件」を世界の方々に知ってただく大きな効果がありました。
日本の科学の実用化レベルにおける、いわば真空地帯、そこで堂々と行われているカギカッコつきの「先進国にあるまじき所業」も、明らかになってくると思います。
また、Liberal Utopia 持続可能な世界へ、というサイトがあり、その今年の9月1日付ブログエントリー、
『スナメリが泳ぐ祝島 上関原発が着工されれば美しい瀬戸内の海は放射能で汚染される』
http://www.ihope.jp/2009/09/01125225.html">http://www.ihope.jp/2009/09/01125225.html
から、祝島のおばあさんのお話を引用させていただきます。
美しい海の写真にも息を呑みます。ぜひとも訪問して全てをお読みいただきたいと思います。
Liberal Utopia 持続可能な世界へ『スナメリが泳ぐ祝島 上関原発が着工されれば美しい瀬戸内の海は放射能で汚染される』
2009年9月 1日
http://www.ihope.jp/2009/09/01125225.html">http://www.ihope.jp/2009/09/01125225.html
瀬戸内海に面する山口県上関町の四代田ノ浦に、中国電力は出力135万キロワット級の沸騰水型軽水炉2基を建設しようとしている。
この上関原発の建設に反対し、地元住民は予定地内の入会権の確認を求めて中国電力相手に裁判に訴えてきた。
1審では原告側の訴えを認めたが、2005年10月広島高裁でこの判決は覆った。 原告は上告したが、2008年4月14日最高裁は「入会権は既に失われた」として原告側上告を棄却。
この判決により、上関原発建設の動きは加速し、中国電力は予定地の埋め立て工事に今秋にも着手しようとしている。
私は2005年7月17日から18日にかけて、島ぐるみで上関原発に反対を続けている祝島を訪れた。
(略)
「向こう側(原発建設に賛成した上関町)の人たちは、一人1200万円ぐらいのお金をもらったそうな。苦労して手にしたお金は残るけど、楽して手にした金は残りゃせん。豊かな海があってたくさん魚がとれればちゃんと食べていける」作業の手を休めることなくこんな風に語ってくれた。
(略)
これは、生活への理不尽な破壊行為(つまりは戦争に等しい行為)に反対に立ち上がる、もともと安らかに静かに生きてきる人々のつながりを叩き壊し、そうした異議申し立ての動きを篭絡させるための典型的な分断工作で、まさに文字とおり、この原発予定地でも、人の顔を札束で頬を殴る悪行がなされていたことを意味します。
日本の原子力行政(そもそも「行政」という名に値するのかも不明です)と、この日本のエネルギー産業の闇の深さ(なんていう陳腐な言葉で語りつくせるものとも思いませんが)、あるいはCO2を運転時に出さないように見える(だからそれが何??)というだけのダーティエネルギーの本質が示されていると考えます!!
〜〜〜
さらに、何をどの順序で書くか迷った、と言ったのは、毎週金曜に発行される「原子力産業新聞」の、最新号のヘッドラインニュースにぶっ飛んでしまっていたためです。
強調は引用者によります。
まぐまぐ
2009/10/30
◇◇原子力産業新聞2009年10月29日号ヘッドラインニュース◇◇
http://archive.mag2.com/0000152244/index.html">http://archive.mag2.com/0000152244/index.html
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◇◇原子力産業新聞 2009年10月29日号 ヘッドラインニュース◇◇
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▼INDEX▼◇国内ニュース
・経産省、「広報強化月間」でシンポ開催 スウェーデンに学ぶ地層処分 決定
プロセスの重要性指摘 処分地・エストハンマル市長ら招き
・NUMO 司会者みのもんた氏招きシンポ
・GNEP委 名称変更も含め 協力枠組強化へ検討
・日本原燃 濃縮機器製造の建屋完成
・経産省 安全功労者15名を表彰 原子力エネの重要性強調
・番組内容に強く抗議 原子力OB NHK「原発解体」に
・来年度予算要求 遠心法U濃縮補助金等を除外
・【シリーズ】原子力発電「支えの主役」コア技術編(3) 荏原製作所
ECCSポンプ実用化開発 万一の備え、緊急炉心冷却 さらに信頼性向上めざす
・原産協会訪ロ団サイクル施設見学 確かな遠心分離技術誇る
・小山田安全委員が米機械学会特別貢献賞を受賞 米国基準の改定活動にも参画
構造規格作りに長年貢献
・放射能にも対応「ロボキュー」 危機管理産業展 約300社が出展
・日立NDEセンター 非破壊検査で現場支える 検査員技量の向上の場に
・早稲田・東京都市大 共同原子力専攻開設記念シンポ
・3R推進功労表彰 敦賀3、4号敷地工事が受賞
・福島第二 全員参加の改善活動で 「TPM優秀賞」原子力初
・【Fresh Power Persons ― 座談会編 ―】 世界の仲間
たちと原子力の未来を語った夏〜向坊隆記念事業WNU参加者座談会 求められ
るリーダー像を認識し日本が原子力の中心となる日へ 研修仲間から得た新しい
視点 今後もネットワーク大切に
・私たちの主張──原子力を考える 第34回中学生作文・第41回高校生論文
・「原子力の日」記念シンポジウム 国際ルールの決定側に
・「原子力の日」記念 ポスターコンクール受賞発表◇海外ニュース
・ドイツで右派中道・新政権が発足 既存炉の運転期間延長へ
新規原子炉建設計画で フィンランドの原子力規制当局 フェンノボイマ社を
「有資格」と裁定
・米規制委 AP1000の設計修正で 安全性の追加実証要求
・米DOE USECへの研究費提供は中止
・仏安全局 カダラッシュの事象はレベル2(略)
○番組内容に強く抗議 原子力OB NHK「原発解体」に
NHKが10月11日夜に放映した特別番組「原発解体――世界の現場は警告す
る」に対して、原子力関係者OBら有志64人が連名で、27日、NHK(福地
茂雄会長)に抗議文を提出した。(略)
NHKスペシャル『原発解体』はわたしも視ました。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/091011.html">http://www.nhk.or.jp/special/onair/091011.html
http://s02.megalodon.jp/2009-1012-0333-29/www.nhk.or.jp/special/onair/091011.html">http://s02.megalodon.jp/2009-1012-0333-29/www.nhk.or.jp/special/onair/091011.html
表向きの社内管理資料や、所轄官庁への届出書類にどんな立派な説明がなされているのかは別として、番組での作業のあまりのずさんさに目を覆いました。
作業工程の中で、作業にあたる方々は、暑く、音の聞こえにくい環境で短時間で作業を済ませなくてはならないから防塵マスクは完全に装着していないし、解体時には内部被曝を起こす「溶断」をしているし、運転停止を前提にした設計がなされていない、しかし設計当時の図面は見つからない、では当時の設計者にあたろうとしても、当然年老いていらっしゃる・・・という厳然たる実態があります。
ともかくこの番組を通して、原子炉全体が放射化する(※後述します)という事実、またそれらがむき出しの状態になり、その解体の途方もない困難さが全国にあまねく知られてしまったことに、関係者OBなどが嫌悪感を抱いているようにもわたしには映ります。
一方で、「原発解体」が終わって、「みそぎ完了」といった印象を広く与えることができればそこには何でも造れる・・・、これからは解体が日本発の世界に誇れる技術になるだろう・・・と、これはまさに究極のブラウンフィールドの活用ではないかと思います。
抗議した主体はヘッドラインニュースに書かれていませんでしたが、以下の日本原子力技術協会(一般社団法人)からの発信も「強い抗議」であることに違いはありません。
http://www.gengikyo.jp/Zentai/column/NHK_091016.htm">http://www.gengikyo.jp/Zentai/column/NHK_091016.htm
「解体技術は、今や適切に技術を組み合わせ、いかに合理的に実施するかというシステムエンジニアリングの段階である」とあるのが、理想論あるいは机上の空論と言いたくなるような実態はまったく説明したことになっていませんね。
「今後、科学的な番組を制作する際には、事実に基づく客観的な立場での制作に努めて頂きたい」という言葉に、NHK番組に対するある事件を思い出してしまうのはわたしだけではないようにも思います。
日本原子力協会平成21年10月16日
NHKスペシャル「原発解体〜世界の現場は警告する〜」報道について
一般社団法人 日本原子力技術協会
http://www.gengikyo.jp/Zentai/column/NHK_091016.htm">http://www.gengikyo.jp/Zentai/column/NHK_091016.htm
http://s01.megalodon.jp/2009-1101-0022-44/www.gengikyo.jp/Zentai/column/NHK_091016.htm">http://s01.megalodon.jp/2009-1101-0022-44/www.gengikyo.jp/Zentai/column/NHK_091016.htm
平成21年10月11日に放映されたNHKスペシャル「原発解体〜世界の現場は警告する〜」の内容に対する当協会の意見は、以下のとおりです。
今回の報道は、多くの成功例や背景に触れずにいくつかの失敗例で結論に導くような報道となっており、「木を見て森を見ず」の報道姿勢に疑問を持たざるをえません。気付いた点は枚挙に暇がありませんが、技術的視点からの例を示せば以下のとおりです。
番組では解体技術の困難性を強調する内容になっているが、解体技術は、今や適切に技術を組み合わせ、いかに合理的に実施するかというシステムエンジニアリングの段階である。エンジニアリング上での不具合と技術の成立性とは分けて認識すべきである。制作者は海外における解体実績(アメリカ:フォートセントブレイン他、ドイツ:グンドレミンゲン他)や国内における動力試験炉JPDRの解体実績を紹介していないが、どのように評価したのだろうか。
放射性廃棄物については、「解体に伴い原発から出る大量の放射性廃棄物が問題である」としているが、110万キロワット級の軽水炉型原子力発電所の試算では、解体全体から発生する量の約3%程度であり、大部分は放射性廃棄物として扱う必要がない物や汚染履歴等のない廃棄物であることの説明もあわせて必要ではないか。
処分場についても、ドイツの例をもって処分が技術的に極めて困難な印象を与えているが、処分場の建設に当たっては、技術的な問題と民主的なプロセスの問題を分けて考えるべきである。ドイツで解体されたグンドレミンゲン発電所から発生した廃棄物は、ドイツ国内のモルスレーベン処分場にて処分されている。
また、処分場については、「全ての廃棄物を埋められる処分場はひとつもない」と紹介しているが、これではどこの国にも処分場が無いと受けとめられかねない。高レベル廃棄物については、各国とも操業に入った処分場はないが、その他のレベルの廃棄物については、操業されている処分場は数多くある。
今後、科学的な番組を制作する際には、事実に基づく客観的な立場での制作に努めて頂きたい。
以 上
(こう言っては失礼ですが、一般論あるいは印象として)技術系企業が事故などを起こした際、非技術部門の方と一部の幹部社員と検討して書き、発表された文章に似た特徴があるような感じも受けてしまいます。
なお、この団体の成り立ちについて、元原発職員の方が書いたものとしては、
http://nucnuc.at.webry.info/200504/article_3.html">http://nucnuc.at.webry.info/200504/article_3.html
がありました。
(※)
Wikipedia 「放射化」より:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E5%8C%96
原子力発電所において、運転を続けると共に原子炉が次第に放射化されていき、最終的に原子炉全体が放射性廃棄物となってしまうため、運転終了した原発の解体・処分の大きな障害となっている。
「放射化」については、亡・高木仁三郎さんの遺志を継いだ「高木仁三郎市民科学基金」のブログエントリーにも解説があります。
原子炉全体が放射性廃棄物になる、ということは事実です。(もっと知られているのかと考えていました)
そしてたしかに一度造ってしまった原発を解体して、新たなものを造り続けるという前提には、疑いを持つ必要があるとは思います。
「脱原発の前提にたてば、密閉管理という別の対処法がありうるのです(土地は死んでしまいますが)。」
つまり、原発も、産業廃棄物不法投棄跡地なども、土地を死なせてしまうという「大きな経済的な代償」を払ってでも進めるべきことではないか、という立場に立つことは必要なのだろうと思います。
2009/10/13高木基金事務局 時々通信
『NHK「原発解体」について』
http://takagifund.blog2.fc2.com/blog-entry-216.html">http://takagifund.blog2.fc2.com/blog-entry-216.html
http://takagifund.blog2.fc2.com/blog-entry-216.html">http://takagifund.blog2.fc2.com/blog-entry-216.html
10月11日(日)夜に放映されたNHKスペシャル
「原発解体〜世界の現場は警告する〜」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/091011.html">http://www.nhk.or.jp/special/onair/091011.html
が話題になっていますが、これについて、高木基金の理事である
細川弘明さんからコメントを寄せいていただきましたので、ぜひ
お読み下さい。なお、番組を見損なった方は、本日の夜(10月14日(水)午前0時45分〜)
再放送がありますので、そちらもご覧下さい。以下、細川理事からのコメントです。
なお、このコメントは、この番組を見て、「新たに放射化という現象を
知りました。」という感想を書かれた方への返信というかたちで書か
れたものですので、放射化の問題から始まっています。===============================
●「放射化」(activation)は放射能をあつかうときにきわめて厄介な問題の
ひとつです。
というのは、番組で紹介されていたような原子炉(おかま)本体の放射化もさ
ることながら、より厄介なのは、「遮蔽が効かない」ということです。2つ例をあげると
(1)1999年東海臨界事故で、直後に現地調査にはいったグリーンピースがや
ったのは、周辺家庭をまわって5円玉と食卓塩を集めることでした。事故で中
性子線をあびることによって5円玉(亜鉛)と塩(ナトリウム)が放射化しま
す。放射性亜鉛と放射性ナトリウムの放射線量をそれぞれ測定することで、ど
れくらいの量の放射化がおこったかが推測でき、その原因となった中性子線放
射の量も計算できる(したがって、その家にいた人間の被曝線量も計算でき
る)からです。こういった現物の調査をしておかなければ、線源の強さと距離
だけの計算ですまされてしまったことでしょう。(2)原発から放射能が外にもれる経路は大別して5つあります(事故以
外)。そのひとつが放射化水(activated water)です。燃料棒や配管などに
ピンホールがなければ、冷却水(浜岡や柏崎刈羽のような沸騰水型炉の場合は
2次冷却水)に放射能はふくまれない筈ですが、実際にはピンホールがなくて
も冷却水は放射化してそれが海に日々排出されています。冷却水のなかの水素
や不純物である金属が熱交換機を通るとき(沸騰水型炉の場合は復水器を通る
とき)に中性子線をあびて放射化してしまうからです(トリチウム、鉄、ニッ
ケル、ナトリウム、コバルト、クロムなどでしょうか)。原発周辺の海底で貝や海草などから検出される放射能の多くは、これら放射化
物質(activation products)であると考えられます。(もちろん、小さな事
故で放出された炉内の放射能が蓄積されている分もある。両者の比率は個別の
核施設によって異なる。)厳密に言うと、原発労働者の体内でも放射化はおこります(血液中のナトリウ
ムやカリウムの放射化)が、これは量や半減期からみて、ほかの2つの問題
(1 外部被爆、2 放射性の塵の吸引による内部被爆)ほど深刻に考えなくても
よいのかも知れません。なお、放射能が漏れる他の4つの経路は:
・ピンホール( → 冷却水 → 復水器経路で海へ)
・排気筒から排出される気体放射能(ヨウ素、キセノン、ほか)
・所内で使用されたさまざまな機材や容器(ハンマーなんかも放射化してしま
います;あと番組でさんざん映っていた防塵用シートなど;排気筒のフィルタ
なども)
・除染水の放流(当初はぜんぶ溜める計画だったのでしょうが、見込みが甘
く、もう溜める場所がないので、フィルターを通したり水で薄めたりして「基
準値」をクリアしてから流しているようです。)もちろん、これらとは別に使用済み核燃料があります。
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番組は小生も見ました。よく取材されていたと思います。現場の実情をつぶさ
に見ることで問題の深刻さがよく分かります。ただ、ひとつ、非常に大きな問題というか不満がありました。というのは、
「原発解体」というタイトルにも反映されているように、廃炉になった原子炉
は「解体しなければならない」という前提を疑っていないからです。細川思うに、廃炉後の正解は「解体しないこと」です。解体撤去とは別の選択
肢として「密閉管理」つまり、閉鎖してそのままおいておく(もちろん、人や
動物などが入らないように長期間密閉する) ── 要は旧核実験場と同じ扱い
をするのです。この選択肢はだいぶ以前から核廃棄物管理の専門家のあいだで
は検討されているもの(厳密には、「密閉管理」と「遮蔽管理」という2通り
のシナリオがある)ですが、日本政府は採用しませんでした。その理由は、廃
炉のあとに新しい原子炉を建てるという前提に立っているからです。つまり「解体」という悩ましい問題は、原発に依存しつづけるという前提にた
てば避けられない課題ですが、脱原発の前提にたてば、密閉管理という別の対
処法がありうるのです(土地は死んでしまいますが)。わざわざ困難至極な解
体作業をおこなって、多くの労働者を被曝させ、大量の汚染物を敷地外に運び
出すのは割が合いません。以上、とりいそぎ。
「手短に」というわりには長くなってしまいました。
間違いなどお気づきでしたら、どうぞご指摘ください。細川弘明
・・・3つのテーマを書いたので徐々に整理していきたいとも思います。