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沖縄を語る時に
その自然の美しさ
気候の通年の穏やかさといった
みなさん決まって目を向ける"沖縄らしさ"ばかりでなく
実は最大の値打ちが
抱える文化の厚みの膨大さにあるのだといったことに着目して貰いたいと思います。
私のホームページ『どなんとぅ ぬ みなが』に
「暦とムラのくらし-八重山文化」というコーナーを設けてあり、
その中の「資料庫」に
語っても語り尽くせぬその豊かさの一端を記録しています。
どなんとぅ自身がこれまでこの地で暮らしてきた中で
漸くある程度消化できたものを順次書きつづってゆくつもりであり
ほとんどのものは他で見られない視点を提供することになるはずです。
結論めいたことを先取りしてしまうと
キーワードは
「同化と異化」
外来のあらゆるものをどん欲に飲み込んでしまうが
どんなに変貌を遂げようとやはり飽くまで沖縄であり八重山である。
ここに関わろうとする"本土の"政治家は二極に別れてゆきます。
利権のみに終始する者〜清和会系の誰某は例外なくこちらです。
一方で文化的な厚みに(意識するしないにかかわらず)絡め取られてしまい
沖縄の政治家かと思わせるほどに肩入れしてしまう者
〜古くは山中貞則、植木光教両元開発庁長官、小渕、橋本両元総理、
近くは宗男氏が典型でしょう。
普天間移設問題(実は新基地建設問題です)の怖さは
お膳立てをしたのが自公政権(その中の利権派)であったとしても
沖縄人の心に刻まれてしまうのは
「民主党政権の元で新基地が建設されてしまった」という記憶になるのです。
「アメリカァが銃とブルドーザーで強引にこの島に軍事基地を持ち込んだ」
だからこそ特に米軍がらみの犯罪には容赦ない冷たい視線が浴びせられ、
この負の記憶は縦しんば県内の基地が全部撤去されたとしても
何世代にも渡ってDNAレベルの記憶として受け継がれる他無いのでしょう。
日本軍に関する記憶がそうであるように。
これらは決してイデオロギーの問題ではないのです。
嘉手納統合案が取りざたされていますが
「新基地建設を行わない」ことがミソです。
(誤解無きように。どなんとぅがこれに与することはあり得ません)
逃げ道としては旨い手であると申し上げておきましょう。
しかしこの落としどころで決着したとして
ウチナンチュゥが民主党に(少なくとも決着に関わるであろう鳩山、北澤、岡田、前原他の各氏に)
先に挙げた政治家諸氏に示すようなシンパシーを抱くことは永遠にないと申し上げておきます。
話は至って単純なのですよ。
沖縄を単に日本の一地方として捉えて解決を図るのか
それとも
独自の発展を遂げた文化
しかもその文化を構成する重要な部分が日本文化の祖の一つである文化を持つ
いわばルーツの地と捉えて一体となって解決を図るのか。
最後に雑談です。
実はここ八重山には(おそらく沖縄でも)
古くから「みんしゅとう」と呼ばれる政党がありました。
沖縄における戦後の大きな政治決戦を構成していたのは
「沖縄革新」vs.「みんしゅとう」の闘いでした。
お解りでしょう。
「自由民主党」ヤマトゥで「自民党」と呼ばれた政党が実は
沖縄では「みんしゅとう」と呼ばれていたのです。
「やっぱり民主党はみんしゅとうだ」となるのか
「今度の民主党は革新だけではなく沖縄全体のこころを理解する善き政党だ」となるのか。
鳩山さん、どちらがいいですか?