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(回答先: 冷戦時代の発想引きずる自民党の迷走(ゲンダイ的考察日記) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 10 月 31 日 16:42:02)
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=43359
高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
2009年10月23日 掲載
「国民の生活が第一」なら郵政見直しは当然
都市部でもサービス低下目立つ民営化後
小泉改革の一枚看板だった郵政民営化の見直しは、「国民の生活が第一」を掲げる民主党中心の政権なら当たり前の選択である。
郵政事業は、国民に均等に利便性を享受してもらうためのインフラである。
電気や水道、学校、病院、道路と同じ。生活に欠かせない社会資本で、なければ困る人たちは多いのだ。
実際、山間僻地(へきち)や離島に住む人たちにとっては、郵便局が唯一の貯金、保険、郵送の会社である。
老後の蓄えも、万が一の備えも郵便局でまかなってきた。それが失われては、暮らしも何もあったものではない。
問題は都市部でもある。先日、都内で〒マークを見つけて書留を出そうとしたら、「ここは、ゆうびん貯金会社です」と断られた。
地方のように生活に困るというレベルではないが、サービスの低下で不便を被ることに変わりはない。
郵政事業の分割民営化は、心配した通りの展開になっている。こんな状況は、やはり異常。放置していいわけがない。
政府の閣議決定によると、郵便、貯金、保険の3事業を一体的に利用できるようにするため、4分社化を見直すそうだ。郵便貯金と簡易保険にも法律で全国一律サービスを義務づけるとしている。
この方針には、「官から民へ」の流れに逆行するとの指摘があるようだが、もともと、僻地での郵便局経営は、利益度外視が許される「官」にしかできないビジネスだった。強引に「民」に転換しようとした小泉政権は、国民への目配りが欠けていたのである。
郵便局の巨額資金を「民」に流すという狙いも、うまくいっていない。現状では、8割が国債で運用されていて、さっぱり民間投資には回らない。「官から民」で経済を活性化するもくろみは、絵に描いた餅に終わっているのだ。
とはいえ、民営化は走り出している。時計を逆回転させるわけにもいかない。
新社長に就任する元大蔵次官の斎藤次郎氏は、難しいカジ取りを迫られるだろう。
自らはロクに説明もせず、プイと参院議員を辞めたくせに、「説明責任を果たしていない」「政府主導の渡りだ」と批判する竹中平蔵慶大教授には呆れてしまうが、マイナスばかりの状況を変えるのは簡単ではない。
【高橋乗宣】
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