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(回答先: ベーシックインカムが議論の俎上にすら登らない現状は残念です。新党日本とみんなの党には期待しているのですが。 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2009 年 10 月 31 日 01:41:55)
たしかに、新党日本、影が薄いですね。
田中代表が(政治バラエティ番組でもいいですから、)もっとテレビに露出して
ベーシックインカムについて、語ってもらいたいですね。
みんなの党も野党なんだから、
臆することなく「ミニマムインカム」と称する最低限所得保障制度をPRしてほしい。
でないと、単なる「小泉・竹中」路線の焼き直しとみなされます。
ナショナルミニマムなき弱肉強食の論理は、もうこりごり。
「社会保障不要」論者の竹中平蔵なんて、
非正規労働者を全労働者の3割に増やす政策を推進し、
日本をワーキングプア大国・自殺大国にした一方、
大もうけさせた大手派遣会社の会長に就任し、億単位の年収でウハウハ。
「構造改革」路線なんて、竹中のようなズル賢い人間を
一人勝ちさせるための「改革」詐欺路線。
みんなの党は、「改革利権屋」の竹中らと一線を画すという意味でも、
ベーシックインカムを前面に打ち出すべき。
■2009-09-26 「みんなの党」について
前略。渡辺喜美は、自民党の中の「新自由主義」と「地方分配政治」という腑分けでいくと、
小泉・安倍政権で主流派の新自由主義をもっとも先鋭的な部分を代表する「構造改革」の継承者であった。
実際、小泉政権下の経済政策へ非常に高い支持を与えてきたエコノミストは、みんなの党の経済政策を高く評価していた。
みんなの党の財源の捻出手段は、官僚組織の劇的な縮小と「成長戦略」であり、ほぼ小泉政権の政策と重なるものである。
さすがに再分配政策も掲げてはいるが、明らかに公務員削減と成長戦略の優先度が高くなっている。
結党宣言の中に、散々話題になってきた医療・社会保障や貧困の話がほとんど出てこないことが、それを象徴している。
それに対して、共産・社民・国民新は小泉政権下の「構造改革」をほぼ全面的に否定する立場である。
最近の貧困運動を積極的に支援してきたのもこれらの政党である。
だから自民vs民主ではなく、「みんなの党」vs「共産・社民・国民新」のほうが、私にとっては重要だった。
私は選挙の前は、「医療崩壊」や貧困の問題による「構造改革」への逆風で、
社会的弱者への分配を重視する共産・社民・国民新の支持がある程度は伸びるものと考えていた。
ところが、小泉構造改革を真正面から否定する国民新党や社民党は今回の選挙で勢力的にはむしろ後退してしまったし、
共産党もそれほど伸びなかった。
少数政党では、最も再分配に関心の薄いはずのみんなの党だけが、なぜか「政権交代」に埋没せず「一人勝ち」したのである。
最初この理由がどうも不可解だったのだが、私は日本の世論が弱者への再分配強化に傾いていると勘違いしていた。
実のところは、そうではなかったのである。
つまり国民は、苦しんでいる目の前の弱者を救うべきだという素朴な訴えではなく、
まず既得権に安住している人間を懲らしめるべきだという、「不幸の平等化」の声のほうを支持したのである。
そもそも民主党のマニフェストにしても、内容的には連立を組んでいる社民・国民新よりもみんなの党にずっと近いし、
絶叫していたスローガンの大半も同じ「脱官僚」であった。
みんなの党はまだまだ少数政党だが、戦前の無産政党のような存在感を示すことになるのかもしれないという点で、
これからも注視すべき政党であると考える。
もちろんイデオロギー的には全く逆だが、既得権へのルサンチマンに基づく「不幸の平等化」の世論を背景にしているという点では、
若干似ているところがある。
http://d.hatena.ne.jp/qushanxin/20090926