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瑣末なことで恐縮だが、国会審議での与党の質問見送りが「民主主義に反する。」とか、はたまた「自殺行為である。」とか等あちこちで波紋を広げたようだが少々違和感を覚える。
およその主張は、「衆議院での第一党が、国民生活の諸課題について新政権の方針を質す機会を見送るのはけしからん。各議員が国会の場で自由に論じ合ってより良い政策作りをすべきでありそれが民主主義である。」となろう。
思い返してみるがいい、かつての自公政権での与党側議員の代表質問を。
それは与党側のサクラか太鼓持ちのヨイショ質問ではなかったか。
それが複数人の与党側代表によって延々と行われ、テレビで視聴する側としてはまともに付き合えるものではなかった。
いい例が過日の参議院での輿石議員会長のヨイショ質問で鳩山民主党政権の政策が更にアピールされたことである。
与党政権にとってはまことにありがたい質問ではあったが、対峙する野党にとっては噴飯物であったろう。
このようなやりとりがより良い政策作りに役立つと言えるのであろうか。
それよりも野党に十分に時間を与えて厳しい論戦を期待した方が有効ではないのか。
「いやあ、工夫次第で望ましき質疑に成り得る。」との主張もあろう。
しかし、自党政権を追い込むような質疑が自党議員同士で成されるであろうか?
力学的にヨイショ質疑に流れるのが必然である。
自公政権による厳しい質疑は過去の例では、政権末期か自党内での路線対立で見られただけである。
仮に自党同士での厳しい応酬があるとして、それを公の中でわざわざしなければならない理由はどこにあるのか?
それは党内における非民主的でガサツな審議を前提とする。
政策課題の解決は、民主党が日本の一政党として民主的な組織であるなら、当然、組織の中で規約と手続きに沿って進められることではないのか?
それを公の場において身内同士で論戦を戦わせるのは愚の骨頂である。
それとも、「民主党は非民主的な党である。」とでも言いたいのだろうか。
社民党の重野幹事長の「自殺行為」発言には論理的な根拠に乏しく問題を感じる。
下衆の勘ぐりになるやも知れぬが、もし、当発言が「自党アピール」のために発せられたとしたら、それは友愛をテーマとする鳩山政権には馴染まないものであり、それは社民党の自殺行為となる。
一政党の幹事長であるならもっと熟慮したコメントがほしい。
マスコミに一言。
かつての自公政権時代の与党のくだらない八百長質疑には何の疑念も示さずに見過ごしてきた。
この度、与党代表質問廃止となって途端にチクチクと報道を始めたがその成果があってか与党の代表質問が復活した。
結果、マスコミは与党代表質問の質を報道することになる。
そして、主張した国会での与党代表質問と身内による与党内審議との矛盾点があぶりだされてくる。
そのとき、マスコミはどのような論理展開をするのか楽しみである。