★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK74 > 162.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
2009/10/29 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/98516
予想通りの結果だった。25日投開票が行われた参院神奈川、静岡両補欠選挙は、民主党が政権交代の勢いを維持して2勝、再生を期す自民は相手にされなかった。
神奈川は民主の新人、金子洋一氏(47=元内閣府課長補佐)が101万票あまりを獲得、自民の角田宏子氏(42)らを寄せ付けなかった(投票率は28.67%)。
静岡も民主の土田博和氏(59=医療法人理事長)が56万票強を獲得、自民の岩井茂樹氏(41)らを破った(投票率は35.64%)。
民主はこれで参院の議席を115に伸ばし、国民新党などを加えた会派勢力は120。江田五月議長を除く採決時の過半数121に王手をかけた。両補選でハッキリしたのは、有権者はいまだに自民党を許していないことだ。
「神奈川の角田氏は、選挙中、ことさら野党自民党を強調していました。野党として辛(辣真摯(しんらつしんし)に与党の政策実現度を総点検していく、と訴えたのです。しかし、まったく通用しなかった。当然でしょう。自民党は再生を掲げながら、いまだに過去の悪政の総括も反省もしていない。それどころか、党人事では若手・中堅を名ばかりの部会長に据え、権限のあるポストはベテランが占めるという旧態依然ぶり。これでは相手にされませんよ」(ベテランジャーナリスト)
谷垣総裁の初陣となった自民は、「党再生」の足がかりにしようと谷垣がそれぞれに3回も現地入りするなど総力を挙げた。しかし、頼みの学会・公明党は完全に距離を置き、両選挙区で自主投票とした。しかも、日本医師連盟など有力支持団体が、自民支持の撤回を決めた。静岡にいたっては、自民衆院議員は1人となり、集票力がガタ落ちとなってしまった。自民幹部は「2敗は織り込み済み」とか言い訳しているが、惨敗は当然の帰結なのである。
26日召集の臨時国会で、自民は鳩山首相の故人献金や日本郵政社長人事などを追及する構えだが、自らの体質を改めない限り、有権者の支持は得られない。
「自民党は町村信孝元官房長官や加藤紘一元幹事長、野田毅元自治相らを前面に出して、民主追及にあたる構えですが、清新さも何もない。過去の人に頼っている印象しか与えず、再生イメージとは程遠い。この分では、よほどのことがない限り、来年夏の参院選まで自民退潮が続き、民主が単独過半数となりそうですね」(政治評論家・浅川博忠氏)
衆院選大惨敗に続く国政選挙連敗で、自民消滅がまた近づいた。
(日刊ゲンダイ2009年10月26日掲載)
2009/10/29 10:00 更新