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http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009102802000085.html
2009年10月28日 朝刊
今回の日本郵政人事の最大の特徴は「小泉・竹中色」の一掃だ。現在九人の取締役のうち、退任が決まった西川善文社長や高木祥吉副社長、取締役の牛尾治朗氏らはいずれも竹中平蔵元総務相とのゆかりの深い人物たちだった。
一方奥田碩氏は取締役に留任した。これには同氏が財界重鎮、というだけでなく郵政事業を政府の関与が続く事業体、と認識し「公益的な事業をする大企業トップ経験者が適任」と考えていたこともある。同氏は西川氏の登用に猛反対、竹中総務相(当時)と鋭く対立した。こうした考えは亀井静香郵政改革担当相とも一致する部分があった。
取締役の主要メンバーは斎藤次郎、坂篤郎氏が旧大蔵省、足立盛二郎氏が郵政事業庁出身と官僚色が濃く、民主党の「脱官僚」のスローガンからは遠い。NTT民営化を手掛けた井上秀一・郵便局会社取締役(NTT東日本シニアアドバイザー)が社外取締役に名を連ね、民営化は進めるサインはあるが、明快とは言えない。
斎藤氏ら経営陣は、国民のインフラであるこの巨大組織をどう導こうとしているのか。早急に明確なメッセージを国民に示すことが求められる。
(花井勝規、上田融)