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2009年10月22日(木) 06時51分27秒
アメリカの保護領・日本
テーマ:政治・社会・文化論
来日したアメリカのゲーツ国防長官と、岡田外相の会談の映像を見て思った。「日本はやはり独立国ではない」ということである。
アメリカの年次改革要望書に沿って、郵政民営化や、司法改悪、格差社会をつくりだした自公政権は論外にしても、なぜ戦後はじめて日本で民主的な政権交代を起こしてもなお、日本はアメリカの属国でありつづけなければならないのか。昨日の岡田・ゲーツ会談は、まるで宗主国に対して、植民地の指導部がお伺いをたてているようにさえ思う。日本は聖徳太子の昔でさえ、大国・隋に対等外交を展開した国である。
秋の国会議員の靖国参拝が先週ニュースになっていたが、靖国神社に祀られいる英霊がほんとに望んでいることは、首相の参拝などではなく、いまだに太平洋戦争の敗戦をひきずって、アメリカの属国となった日本が独立国家となることではないのか。彼らは、敗戦の結果、祖国日本の領土がいまだにアメリカ軍に占領をされているという事実を、どれほどにあの世で、嘆いているだろうか。
アメリカは普天間基地の辺野古沖への移設は譲れないとしている。
冗談じゃない。冷戦はとっくに終わったのに、なんで美しい沖縄の海を破壊してまで、アメリカの恒久基地を日本につくらねばならないのだ。ここは日本である。辺野古というのは、沖縄に行ったことがある人なら、カヌチャリゾートの沖合といったほうがピンと来るだろう。西海岸と違って、東海岸はマングローブ樹林もあったりして、また違った沖縄の美しい自然を見せてくれる素晴らしい場所だ。しかもジュゴンが生息する美しい海である。そんな美しい自然が、外国の軍事基地にされることに対して、だまったままの我々日本人もいかに植民地根性が染み付いたかということである。
いまだに日本ではタブーだが、我々はアメリカのCIAによる間接統治の実態をきちんと知るべきだ。
アメリカはかつてのA級戦犯のうち、情報機関への協力を約束した有力者を釈放している。冷戦の最中、自主外交を主張した石橋堪山首相が3ヶ月ももたず、体調不良を理由に辞職し、元A級戦犯の岸信介が首相になって、日米新安保を強行したのはなぜか。
なぜ私たちは、ナチスのユダヤ虐殺に匹敵する、アメリカによる広島・長崎への原爆投下を「しょうがない」と受容してきたのか。なぜ、日米安保で、アメリカは日本守ってくれると信じきっているのか。それはマスコミに騙されてきたのではないか。
日本のマスコミなら記者クラブと、放送法などでコントロールされ、読売新聞のドンで、日テレをつくった正力松太郎なら、元A級戦犯で、PODAMというコードネームで呼ばれるCIAのエージェントである。
そんなマスコミは政権交代がおこって尚、郵政民営化におけるアメリカ利権は触れず、昨日の岡田・ゲーツ会談も意図的に扱いを小さくして、国民の反米感情を抑えようとしているのである。ゲーツは、岡田外相に対して、核密約調査は対米関係に配慮するように圧力をかけたとの報道も小さくあった。核密約の問題もこれが明らかになれば、日本は佐藤栄作元首相のノーベル平和賞を返上に促すべきだ。非核三原則の国是は嘘だったということなんだから。
さて、話はずれたが、アメリカの御用メディアの代表格である日経の昨日の夕刊一面の見出しなんて、
「沖合移動を容認」
である。いったい誰が主語かと、この見出しに目をうたがったが、この主語はアメリカなのである。日本の新聞でありながら、主語はアメリカである。しかも一面見出しである。いかに日経新聞がアメリカ利権と、ズブズブの御用メディアかということである。
しかしながら、そんな御用メディアに騙されつづける我々国民も情けない。アメリカの広大な軍事基地は、冷戦のために、西側陣営の一員として許容していたわけだから、冷戦終了とともに撤退するのが筋だ。
そこを、新たな脅威を煽ることで、アメリカ軍駐留の必要性を世論合意させようという作戦にまんまと引っかかって、ナベツネ読売や、櫻井よし子らポチ右翼の、中国脅威論や、北朝鮮仮想敵国論にまんまとひっかかる。
日本人は昔も今も、なんてコロッと騙されやすいのだろうか。
いずれにしても、この問題はまだ決まったわけではない。国民世論が、弱腰になっている民主党連立政権に檄を飛ばす。
そして、日本が独立国となるために、アメリカの保護領から離脱するために、憲法改正を真剣に議論すべきである。自衛隊の予算、装備はすでに十分、世界トップクラスである。アメリカの不在に怯えない仕組みを議論していかねばなるまい。