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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20091018.html
巨大な疑問符を被る「文学者」イシハラ都知事、さっそく再度増長の気配(環状2号絵解き更新)
以前から、日本での三権分立(メディアを含めて四権分立)の機能不全がなぜなのだろうと考えてきて、今は豊洲新市場予定地のコアサンプル廃棄差し止めなどもあるので、少し勉強をしています。
いくつか読んでいる本のうちのひとつがこちらです。
岩波新書『司法官僚 裁判所の権力者たち』
新藤宗幸著 (新赤版1200)
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0908/sin_k485.html日本の裁判所はなぜ消極的なのか
全国にはおよそ3500人の裁判官がいます。彼らは、私たちの人権を守る「砦」として、憲法で自立を保障されています。しかし、本当に市民の自由を守ろうとしているのか、首を傾げたくなるような判決もたびたび見られます。そうした裁判所の「消極性」はいったいどこからくるのか―著者が目をつけたのは、裁判所の中の「司法官僚」という存在です。
「司法官僚」という言葉は、あまり聞きなれないかもしれません。裁判官の任用や昇進などの人事、予算などの司法行政を担う人たちのことで、おもに最高裁判所の中にある事務総局で働いています。著者は、彼らのことを「裁判官の衣をまとった行政官」と呼んでいるように、裁判官ではありつつも裁判を担当することはないそうです。この「司法官僚」こそが、さまざまな形で、全国の判事たちを「支配」「統制」しているのではないか―本書では、さまざまなデータをもとに、エリート裁判官である「司法官僚」の実態を分析しています。組織としての裁判所がどのように動いているのかを描き出す一冊です。
裁判員裁判がスタートしたというニュースが注目を集めていますが、裁判所のあまりみえてこない裏側の姿を本書で触れてみてはいかがでしょうか。
(新書編集部 小田野耕明)
この本のことはまた別途書いていくことにしようと思いますが、裁判官になれば3年〜5年の人事異動から評価までを最高裁の「司法官僚」に掌握されるだけでなく、官舎と裁判所の移動だけ、地域との交流も慎むようにとされ、社会との断絶が図られます。
ご存知の通り、これまでの行政訴訟では、住民側が「9割敗訴」で、刑事事件の告訴では、99%以上が「有罪」となっています。このことの背景には「裁判官が出世欲にかられてヒラメ(上しか見ない)状態になっている、という表面的な把握だけで済まない、こうしたことを含めた構造的な問題があると考えます。
それでも最近になって、鞆の浦の景観権勝訴(この期に及んで県が控訴したのは残念ですが)、泡瀬干潟での原告側勝訴などが続いています。政権交代に伴って、大きな権力と影響力を有する「司法官僚」のあり方にも少しずつ変化が現れ始めているのかも、と想像したりもします。
朝日
沖縄・泡瀬干潟埋め立て訴訟、高裁も予算差し止め支持
2009年10月15日20時29分
http://www.asahi.com/national/update/1015/SEB200910150003.html
ただ、今は変化の「兆し」の段階であって、慣性の法則や、前政権とそこに深く関係した利権集団の圧力から離脱すつことは容易ではないのだと考えられます。
それでも、わたしたちはいきなりがっかりしたり、連立与党あるいは「四権」の自浄作用に任せると意って短期的な視点で「権力の落ち度」ばかりをあげつらっているわけには決していかず、「これからの人たち」が生きていく社会への期待と要望、そして大上段に言うなら、司法の適正化に向けたアクションも取ってかなくては、と考えます。
〜〜〜
このところ、「政権交代して築地市場の移転がなくなったんだね、おめでとう」、などとしばしば言われます。ただ、決して心配しすぎているわけでなく、まだこの市場を壊して食の安全や多様性をも破壊する意図は決して変わっていません。
そこで、東京都や各種利権集団が決して諦めていないことの最大の証拠として、築地市場を貫く大きな幅員の高架道路、環状2号線の存在があることはたびたび書かせていただきました。
2009-10-15
環状2号線絵解き日本語版・そしてイシハラとモリ元総理の東京招致案を信じ込んだという企業の神風信仰
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10365057458.html
この絵解き日本語版を、さらに改訂(増補)していただきました。
元のエントリーでも差し替えますが、こちらで新たに解説文もテキストで記します。
【ここからテキスト転載】環状2号線は当初の計画では築地の地下を経由する予定であったが、石原都政はこの計画をひっくり返して地上を経由する予定としたために市場が道路で分断される危機にある。
道路の幅員は40m、構想のある羽田〜築地トンネルの出入り口が併設されれば一部の幅員は80mに達する模様。
羽田〜築地トンネルは、成田空港の3倍も広いという横田基地が返還されれば、あるいは石原知事の当初の公約通りに共有空港化されれば不要なはず。その建設費用があればモノレールを更新して東京駅経由で新宿まで延伸させたほうが公共的有用性が高い。トンネルが仮に必要だとしても、築地の地下で環状2号線と合流させれば市場に影響はない。変更の理由は築地市場が移転した後の跡地の有効利用とされるが、変更と前後して移転予定地に深刻な土壌汚染が発覚し、移転が問題視されるようになって、現在地再整備の有効性が再確認されているにもかかわらず、移転を前提に道路建設を進めようとしていることは、この環状2号線がそのまま巨大な疑問符となって覆い被さるのが「文学者」たる石原知事にふさわしい。
【ここまでテキスト転載】
まったくです。
横田基地のことは都合が悪いからすっかり忘れたふりです。
また、意味もない羽田〜築地トンネル(地下)と環状2号の高架化(地上!)、それがあればモノレールの延伸など十分考慮の範囲になるでしょう。
もちろん、「イシハラ的」レスポンス(でまかせの言い訳)としては、
「それは君、行政の縦割りという大問題があるのにばかげた思いつきを言ってもらっちゃ困る」
「用地買収はおおごとになりますからな」
などがあるのでしょう。
だったら、白々しい招致祭りとその背後のインフラにかかる金額がどうだったか。
とらちゃんも最近のエントリーでも引用されています。
晴天とら日和
2009年10月11日
『石原の東京五輪招致失敗と「広島・長崎五輪招致」のこと、。。。』
http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/51441794.html
◆東京五輪を口実にしたインフラ整備 合計7兆2,234億円
< 建 設 費 >
首都高速中央環状品川線 4,000億円
同新宿線 2,500億円
圏央道 2,009億円
東京外環道路 1兆6,000億円
外環の2地上部街路 6,000億円
高速道路「多摩・新宿線」 2兆2,000億円
羽田・築地トンネル 1兆円
環状第2号線(晴海〜汐留) 2,190億円 (引用者追記:この先にも費用は発生)
補助315号線 410億円
臨海線延伸部 300億円
臨海道路第2期事業 1,400億円
補助263号線 300億円
国道14号 240億円
環状第5の1号線 400億円
環状6号線 250億円
臨港道路 110億円
地下鉄副都心線 80億円
総合計7兆2,234億円
8兆円以上説もあります。
それに、ここには都の予算以外の道路会計の充当も織り込まれているはずです。
〜〜〜
ここまでのバブルをぶちあげておきながら、痛くもかゆくもないとしたイシハラ都知事は、さらに「善意の東京オリンピック招致だった」という取り繕いをしたいのでしょう、2020年招致を考える広島と長崎に「教えてやる」とした金曜の会見、これは、「なんとか猛々しい」という言葉しかありません。
産経MSN【石原知事会見詳報(2)】「(前原国交相は)振り上げた拳を下ろしにくいだろうが…」
2009.10.17 00:37
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/091017/lcl0910170039001-n2.htm(略)
−−2020年オリンピックに関し、在任中に一定の東京の方向性を示すのか「タイムリミットがあるんだったら、それまでに、在任中のことでしょうけども、東京の姿勢を決めなきゃいかんでしょう。それから、いろんな問題があるんでね、これ絡めてね。選手村の工事をやるとか、スタジアムの工事をやった土地がどういうふうに有効にその間、使うか、使えないか、そういったものの検討も含めてですね。あるいは、オリンピックのために積み立てた4000億のお金をどういうふうに有効に使うか。それとも、オリンピックに、また、東京が名乗りを上げるなら、とっておかないといけないものでしょうから、そういったものは複合的な分析、反省も含めた検討、前の質問者が言われたタイムリミットがあるなら、それまでに間に合うように、できるだけ急いでしなくちゃいけないと思います」
−−秋葉・広島市長と、どういった話を
「それは、広島、長崎が名乗りを上げたというので、大変結構なことじゃない、東京は東京でいくらでも協力しますよと。国内の競争があるにしろ、ないにしろ、それは別にしてですね、大事なノウハウですから、それは共有しましょうと申し上げたら、『大変温かい友情にあふれた発言でありがとうございました』と電話がかかってきたんで、それに答えて言ったことです」
−−儀礼的な電話だったのか、アドバイスのやりとりはいくつかあったのか
「近々、上京されるときに会いたいというので会って、逐一、私たちのノウハウをお伝えしようと思います。東京の時も、都議会の民主党の議員から、広島とか長崎で、オリンピックが平和というものを祈願するイベントなら、象徴的な年だから、あそこでいくつかの種目をやらせてはどうかということがあった。それは考えましょうと、決して悪いことじゃないと思うんです。1つの種目ぐらい、要するにマラソンとか、そういったものを、広島に分割してやるということはいいことですなと話をしたのは記憶にあります。ですから、そのことをちょっと電話で申し上げたんですけども、向こうも考えていたみたいですな。でもね、IOCも官僚機構みたいになってしまってね、広島と長崎の2つの都市で、日本の中で共催するというのは、なかなか難しいんじゃないでしょうかな。ですから、オリンピックのヨットも北京と青島でやったみたいに。私は東京にもし、オリンピックを招致できたら、その辺のことはしようかなと思っていました」
−−東京が次回また立候補するとなった場合、広島はライバルになる可能性があるが
「東京の姿勢が決まってからのことですから、仮定の仮定の話をしてもしようがないでしょう。東京は東京でどういうんでしょうね、全く成否のつかない問題に乗り出すことはなかなか難しいと思うし、東京にとって至難のことが、ほかの都市にとって易しいということはないでしょうけども、そういった分析をした上で、東京の姿勢を決めなくちゃいかんと思いますよ。断っておきますが、何かわけの分からない数字を上げている人がいるけど、ブラジルが実際に招致運動にかけたお金というのは、みさなん、どういう論拠でああいう数字を出したか分かりませんけれども、東京はですね、確かにロンドンに比べるとお金がかかったんですよ。これは新しい条件が加わったんですよ。今まで、8月ですか、ローザンヌであったオリエンテーション、キャンペーンというものは、今までなかった。これがあることで、かなり予算が増えました。こういうことはご理解いただきたいと思います」
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築地移転問題の全体を記した、英文のB4版チラシです。
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掘っただけで液状化する豊洲新市場予定地土壌(ここにたっぷり汚染)。
スライム(いわゆるヘドロ)をなぜか土壌サンプルケースに素手で詰める様子。
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英文解説へのリンク↓です。