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不動産投資信託へ資金の流入がこの7ヶ月増えているという。理由は以下に引用する記事が分析しているように「昨年末から投資利回りの高さや安定した比較的高い分配金が注目され資金は徐々に戻ってきている」ということなのだろう。
しかし、サブプライムローンを初めとしたアメリカの土地バブルはまだまだ処理がされていない。サブプライムローンが対象としたような個人の持ち家だけでなく、商業用不動産のバブルもはじけているからだ。アメリカの一般市民層の富はどんどんと富裕層によって吸い取られているから、今後家計部門の購買力が伸びるはずがない。だから、その影響が今後、商業用不動産にも拡大するだろう。日本においてもほぼ同様な現象が起こるはずだ。実際、大手スーパーは赤字転落か大幅な減益に陥っている。
鳩山由紀夫民主党政権は、家計部門への直接資金補助をやろうとしている。そのため、家計部門の消費支出は今後一定期間急激な収縮はしないだろう。だから、特に小売業、スーパーなどの景況にはプラスに働くはずだ。また、亀井静香金融担当大臣によるモラトリアム法案も、基本的には消費の下支えという役割を果たすから、これもスーパー業界にはプラスだ。つまり、短期的、具体的にそれが数ヶ月か数年かは分からないが、ともかく短期的にはREITが伸びる、または、高利回りが保障されることにほぼ間違いがない。
しかし、ある程度長期を見た時、日本もそしてアメリカも、REITが伸びる要素はあまり見当たらない。つまり、両国とも巨額な財政赤字がたまり、日本においては高齢化が進展するだけだし、アメリカにおいても個人の節約志向が高まるからだ。
当分は、株や土地から逃避してきた資金など金余りによる資金の流入が続くだろうが、そんなに遠くない将来、REITが破綻することがありえると考える。
そして、日本においては、それを回避する方法は多分一つしかない。それは、今のうちから、地熱開発を大規模に進めることだ。日本国内に資金が残っているうちに、全国各地で小規模な、つまり、数万キロワット級の地熱発電所を作り、各地方自治体でエネルギー自給が出来るようにしておくことで、地場産業が形成され、極端な経済の落ち込みが回避されるからだ。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-11955020091015
REITファンドの9月末純資産は前月比+14.4%
2009年 10月 15日 14:19 JST[東京 15日 ロイター]
トムソン・ロイター傘下の投信情報サービス会社リッパーによると、国内で販売されている上場REIT(不動産投資信託)ファンドの9月末純資産残高は前月末比14.4%増の約2兆1507億円となり、7カ月連続で増加した。
資金フローが11カ月連続で流入超となったほか、流入額も前月の約2019億円を上回る約2377億円となった。円高の進行はあったものの、海外REIT相場の上昇と前月を上回る潤沢な資金の流入が残高増に寄与した。残高の2兆円台回復は08年8月以来。
9月は東証REIT指数は下落に転じたが、一方で海外REIT相場は、米REIT指数MSCI US REIT Indexは前月比プラス6.2%、欧州の不動産関連証券指数FTSE EPRA/NAREIT Europe Indexも同プラス1.1%と底堅く推移し、海外市場がけん引する展開となった。ただ前月に二ケタの上昇を見せた海外REIT市場は、上値の重い展開となっているほか、「(REITファンドにおいては)相場上昇を背景に、キャピタル狙いの投資家の解約も目立つ」(外資系投信)という。
10月のリッパー・データ・リポートによると、追加型公募投信で上場REITのみに投資しているREITファンドへの資金純流入額(設定額から解約額を引いた額)は推計でプラス2377億円(前月は2019億円)。このうち約87%の約2075億円がグローバル型となった。「引き続き毎月分配のグローバル型への流入が好調」(リッパー)という。
REITファンドは、株価との相関が低いとされ、リスクや資産を分散する商品として07年前半まで人気を集めたが、その後は相場の急落や米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題の深刻化で解約が膨らんだ。しかし、昨年末から投資利回りの高さや安定した比較的高い分配金が注目され資金は徐々に戻ってきている。
REITファンドの中で9月に純流入額が最大だったのは、野村アセットマネジメントの「野村世界不動産投信」で約912億円(8月は約468億円)、2位はDIAMアセットマネジメントの「DIAMワールド・リート・インカム・オープン(毎月決算コース)」62004576JPで約627億円(同約796億円)、3位は国際投信投資顧問の「ワールド・リート・オープン」で約251億円(同約221億円)だった。
9月末の純資産残高が最大のREITファンドは、「DIAMワールド・リート・インカム・オープン(毎月決算コース)」で残高は約3762億円(前月は3065億円)。2位は純流入額トップとなった「野村世界不動産投信」の約2311億円、3位は日興アセットマネジメントの「ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)」で約2142億円(同2035億円)となった。
(ロイター日本語ニュース 岩崎 成子)