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(回答先: アメリカで流行っている二つのもの、それは、死亡債と豚インフルエンザ。日本に上陸するか? 投稿者 taked4700 日時 2009 年 10 月 17 日 12:35:58)
次に引用する記事は本当だろうか?もしそうなら、生命保険業界は、意図的に不当な利益を他に与えていることにならないのだろうか?もしこんなことが続けば、アメリカに生命保険会社は続々と倒産することにならないのか?しかし、保険業も金融業も、すでに垣根がなくなって、お互いにカップリングしているから、大丈夫なのかな?業態間の垣根を取り払うと言うことは結局こういうことだったのかという気がする。
http://www.obpen.com/modules/smartsection/item.php?itemid=565
Death Bondをご存知ですか? 岩崎洋一郎
今や、各種の金融商品が開発され、町に溢れている。いわゆるDERIVATIVESと称し、思いもかけない事・物が証券化されて販売されている。今、悪評高いSUBPRIMEもその一つである。
最近のアメリカの経済誌によると、新手の金融商品が開発され、徐々に広まっているらしい。人間の死期を対象にしているので、いささか気味が悪い。
その仕組みを大雑把に記すと、生命保険に加入している人で、何かの事情(失業や病気などなど)で、月々の保険料が大きな負担になっている人から、ある金融機関は、一時金を払ってその生命保険契約の受取人になる。元の被保険者は、現金が入るので助かる。
勿論、被保険者は、生命保険会社に対し、解約手続きをして現金を受け取る選択肢もあるが、その場合には、生命保険会社は規定による大きな割引率で、現金を被保険者に払うので、その額は少ない。しかし、この金融機関は、それよりも多額の現金を元被保険者に払い、かつ、保険料を被保険者に代わり肩代わりして、死亡の折は葬儀費用も負担する契約を結ぶという。
この金融機関は、被保険者が、早期に死亡し、満額の保険金を入手することを期待する。特に、被保険者が困窮者であり貧困者であると、長寿を享受することは、確率が低いことに目をつけたらしい。
そのビジネスを、統括して、証券化し、金融市場に売り出しているという。正に、人間の早期死亡に賭けているのであり、新しい金融商品として注目され、伸びているとの事である。
最近は、既に生命保険を契約している人を対象にする事に留まらず、困窮者に対し、現金を手っ取り早く入手する手段として、生命保険に加入させて、それを証券化して市場に売り出しているという。困窮者は、何もしなくても、現金が幾許か手に入れるし、葬儀費用は確約される。
証券の購入者は、利回りの良いデリヴァティヴを購入できる。三方とも損の無い取引であると、一見、見える。しかし、根底には、生命保険業界の寿命には達しそうに無い人たちを探してきて、その人の命を一種の投機の対称にしていることに変わりは無い。
もし、被保険者が、金融機関が抱いた思惑がはずれて、長生きすれば、金融機関は大損を蒙る。今は未だ、この新たなデリヴァティヴの損得勘定の結論が出ていないようである。
私個人は、このような人間の早期な死に商機を見出す商売には、手を染めたくは無い。でも、先行きを、ある程度の関心を持って、見つめて行きたいと考えている。了