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【神州の泉―高橋博彦】
2009年10月16日 (金)
亀井郵政・金融大臣のセーフティネット修復進行中!!
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返済猶予、期間は条文に記さず…金融相が考え
亀井金融相は16日の閣議後の記者会見で、中小零細企業向けなどの融資の返済猶予制度を盛り込む法案について、・・・中略。
また、亀井氏は中小企業支援策の一環として、来週中に公正取引委員会の幹部を呼び、大企業と中小零細企業の取引で、「下請けいじめ」が行われていないかどうかを監視するよう要望する意向を示した。
亀井氏は公取委に対し、「まともな話し合いをしても談合だ談合だと舌なめずりして、片一方で(大企業と中小零細企業の間の)そういう状況に知らん顔をしている」と述べ、公取委の取り組みが不十分だとの認識を示した。
(2009年10月16日11時16分 読売新聞より一部引用)
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民主党、社民党、国民新党の連立与党政権が発足して約一ヶ月が経過した。この間、新政権は自民党55年体制議員とは違って、やること為すことが直接的な経験則に則っていないことばかりなので、かなり面食らっている面もあると思う。しかし、国政に対する新政権の取り組みはマニフェスト実現に向かって、必死でやっているように思う。
守旧政権の犬であったマスコミは、いまだにその傾向を強く保っていて、新政権のあら捜しに躍起となっており、新しい政権が必死に立ち向かっていることに水を差すような報道ばかりしている。管理人はこの新政権が、明治憲法樹立から120年経過した今日、官僚主導国家から国民主権国家へパラダイム・シフトを起こす第一歩となる可能性は否定しない。
植草さんは、自民党55年体制が覆され、新政権が発足したことは、「官主体構造」から「民主体構造」に一大転換する画期的な歴史事象ととらえているようだ。彼は今、そのことに大きな意義を見出し、一冊の本にまとめるようであるが、大変楽しみである。早く読んでみたい。確かに、この政権交代は歴史的な意味で、日本社会の連続性を保っていた階層社会(日本的ヒエラルキー)の根幹部分を変える可能性を持つ。
植草さんのブログを呼んで推測すれば、彼が書こうとしている内容は、今の政権交代がフランス革命のアンシャン・レジーム(旧体制・旧秩序)からの脱却的転換を意味し、日本は旧秩序から新しい時代の社会構造へ大転換を起こすという視線でとらえているような気がする。彼の洞察力が時代をどのように見ているか、実際に本が出てみるまではわからないが、とても楽しみだ。
管理人は、民主党の可能性というよりも、亀井静香大臣の動向にものすごく関心が高い。なぜなら、今の時代で亀井大臣ほど、従来の情の深い日本人の良さを持つ人間は見当たらないからだ。日本人は情の深さが身上だ。情が深いから、企業活動や労使関係に相互互恵主義が働き、円滑な労使関係を維持できた。それが戦後の経済成長の原動力になっていた。
日本人の知情意の行動力学には、論理だけではない日本人特有の感性が作用している。それは思いやりと公徳観念だ。それに加え日本人は報恩の精神がある。これは企業にあっても同じであった。大企業が中小零細企業の下請けを大きな懐で面倒見れば、下請け連中は高品質の物を造って、大企業のグレードアップに貢献しようという姿勢が生まれる。ここには労働対価、労働報酬などを超えた部分で人間同士の情意が働いていた。
社会の安全や安定は、他者に対する信頼から生まれる。しかし、小泉政権が導入した弱肉強食の米国型新自由主義は、日本人特有の信頼型社会を破壊した。この罪は言い尽くせないくらい大きいが、国政の大きなコンセプトが変われば、企業精神も変わってくると思う。その健全性を回復するプロトタイプを亀井静香大臣が率先して示しているのだ。
亀井大臣の発言には、一国民として、一日本人として、涙が出るくらいありがたい気持が湧き起こる。それくらい小泉・竹中構造改革は非人間的な国策だったということだ。亀井大臣は、中小零細企業の金融対策にいち早く手を打ち、今度は公正取引委員会の幹部を呼んで、大企業が中小零細企業を苛めるなという訓示を出すようだ。植草さんが言うセーフティネット回復の精神には、亀井大臣のような情の深い感性が必要だと思う。
管理人は、新政権に亀井静香大臣がいることは、天の配剤だと思っている。この人物を応援するのは国民の義務だ。大手メディアは国民の敵だから亀井大臣を悪く言うが、惑わされてはならない。
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/10/post-f524.html