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はやされる太陽エネルギー、しかし、その稼働率は15%にさえ行かない。背景にあるのはエネルギー支配では?
http://www.asyura2.com/09/senkyo73/msg/357.html
投稿者 taked4700 日時 2009 年 10 月 15 日 00:17:39: 9XFNe/BiX575U
 

 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/265に「いよいよ太陽経済が始まる、山崎養世氏が見通す石油社会の終焉 」と言うほぼ一年前の記事がある。基本的に、今後石油に代わって太陽エネルギーが大きな役割を持つだろうと言う記事だ。

 また、こちらは最近の記事だが、http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20090917/102205/に、「新成長論 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構 村沢義久氏、25%削減は不可能ではない 目指すは燃やさない文明」と言う記事がある。そして、この記事中では、「太陽光発電は夜間と悪天候時に発電できないためピーク換算で稼働率が約12%と低く」なると書かれている。なんと稼働率12%と言っているのだ。そして、そのため、メガソーラー施設が必要で、使わなくなった農地、つまり、耕作放棄地に太陽光発電パネルを敷き詰めればいいのだと主張している。

 しかし、そもそも太陽光発電パネルはまだまだ高価だ。家庭用の小規模のものでさえ100万円単位の投資になる。大量生産で安くなるかと言えば、レアメタルを使う関係でそう簡単には安くはならないはずだ。さらに、パネルの寿命がせいぜい20年と言われている。10年を過ぎれば、故障がちになりメンテナンスの手間もかかる。メガソーラー施設を作ったとして、そういった問題にどう対処するのだろう。

 つまり、日本では、太陽光発電も、風力発電も、本来はあまりよい選択ではないはずなのだ。もちろん、ソーラー湯沸かし機などは自分もかっては使っていたし、確実にエネルギー節約になり、いいものだと思う。しかし、太陽光発電や風力発電はあまりに頼りない。現実にどちらも発電効率は20%に行かない。つまり、天候頼みであり、常時一定量の発電をすることができないのだ。だから、どうしても基幹部分、ベースロード発電として、原子力なり火力なりを使わざるを得ない。要するに、電力量のうち2割とか3割、せいぜい4割程度をまかなうことができるだけであり、原子力や火力発電に対する依存を止めることができないのだ。
 
 なぜ、こういった最初からほぼ無理と分かっているようなことに対して、いかにも優れた施策であるかのような宣伝が行われるのだろう。

 背景にあるのは、やはり、欧米、主にアメリカ資本による日本のエネルギー支配ではあるまいか?

 田中角栄が1973年の石油危機に際して日本のエネルギー自立を模索し、結果的にアメリカによって失脚させられたのはあまりにも有名だ。

 その他、日本が大きな景気変動を示すとき、その背景にアメリカによる日本支配が垣間見えることがかなり多くある。その典型が、ソ連崩壊の1980年代終わりとほぼ同時進行した日本のバブル景気とその崩壊だ。多分、その間、日本によって買われた米国債や、日本株のバブルとその崩壊によって激しく上下した株価及び土地価格からかなりの不当な利益がアメリカによるソ連崩壊工作を可能にしていたはずだ。

 本来、日本に取りもっとも安全でかつ安価なエネルギー源である地熱発電の開発こそが今取り組むべきことなのだ。ところが、まったくと言っていいほど、地熱発電の新規開発、または技術開発への新規投資という話は、数例を除いて出てこない。

 地熱発電は、すでに商業的に十分採算が合うところまで技術開発ができていて、稼動実績も30年以上の稼働率9割に近い実績が実際に達成されている。原子力や火力のような危険性も、出力が天候に左右されることもないし、比較的小規模で十分に採算があうため、地熱資源のある場所ならどこにでも作れると言う非常に大きいメリットがある。更に、温暖化ガスをほとんど排出しない。また、高温岩体発電と言って、日本の電力需要を全てまかなうことができるとされる発電方法も技術開発はほぼ完成していると言われている。そして、多分最も地熱発電の中では高価であるはずの高温岩体発電でさえ太陽光発電よりはよっぽど安価にできるのだ。

 だから、地熱発電がまったく話題に上らず太陽光発電とか風力発電がはやされる日本の状況は一種のエネルギー自立を妨げる動きと見ることができる。  

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コメント
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全くその通りです。ソーラーや風力は、金もかかるし効率も悪い。おっしゃる通り
ですな。がしかし地熱じゃ海外にはあまり売れないと思いますが、日本のエネルギー事情だけ考えるとそうなるとおもいますが……なんとも悩ましいことですね。
2009/10/15 15:17
 日本の地熱発電関連の技術は世界でも一流です。地熱発電に使うタービンは、今でも6割以上が日本製のはずですし、井戸の配管についても、配管内部にコーティングを施すなど日本企業独自の技術開発がされていています。

 大手のゼネコンは三菱重工や日立と組んで、世界中で地熱開発の工事請負をやるべきなのです。絶対に技術力から言って、他の国のゼネコンに勝つことができるはずです。
2009/10/15 16:09

みすみす金の成る木をどぶに捨てるような、もったいない話じゃな…
2009/10/17 02:32
地熱発電は、発電コスト、開発リスク何れにおいても問題が多いようです!
参考サイトhttp://www.nedo.go.jp/nedata/17fy/09/0009txt.html

車、電気製品ではないですが、日本のお家芸である技術革新で、太陽光発電、燃料電池他を基幹産業にするという気概を持って、日本の柱の一本と成るように育成すべきであると思います!

2009/10/17 14:11

ソーラー発電に関しては強力な新しい技術も開発されそうです。
今のパネルとは比較にならないものです。
地熱発電と併用すればもう石油は要りませんね。もちろん原発も。
2009/10/17 18:15
地熱発電の問題とされるのは次の記述ですよね。

>発電規模が小さく、掘削費用も高いため発電コストが高いこと、開発リスクが大きいこと、開発可能地域が自然公園法等の制約を受ける地域に多いこと、温泉への影響を懸念する地元関係者等の理由から、開発は停滞傾向にあります。

 しかし、これらの問題はほぼ解決されつつあります。地熱の有望箇所はすでに調査済みであり、全国各地に10箇所以上が散らばって見つかっています。つまり、それらの地点ならば、掘ってほぼ必ず熱源にあたると言うことです。

 掘削費用についてですが、これは、今まで開発が小規模であったため業者間の競争があまり働かなかったことも原因です。今後、大規模にほうぼうで開発が始まれば、競争原理が働き二分の一ぐらいになるはずです。更に、今でも、2000mほどの井戸を掘りそこへ配管等の設備を付けるところまでやって井戸一本当り4億円ほどです。

 開発地域が国定公園内などの問題は国内の法規制の問題ですから、行政がやる気になればいくらでも改正が出来ます。

 温泉との競合についても、もともと熱源が地熱の場合は2000mぐらいの深さになるのに対し、温泉は1000m行かない場合がほとんどなので、本来は問題がないのです。今まで地熱のお陰で温泉が枯れたと言う事例があるのかどうか、具体例を僕は知りませんが、もしあったとしても、それは、温泉と同じ熱源を使ってしまったからであるはずです。温泉と熱源というか泉源が同じかどうかは、いくつかの方法で確認が出来ます。最も簡単な方法は、色素を混ぜた水を地熱井戸から地下へ注入し、それが温泉から検出されるかどうかを見るものです。

 ともかく、石油の輸入代金や原発の管理費などへ巨額の費用がかかっているわけですから、それらを止めることが出来ると言うだけでも、地熱発電をやる意味があります。
2009/10/18 17:16

07. 2010年12月20日 12:30:01: NIHDFc1EpU
自然エネルギーは国の特長に応じて考えることでしょう。ところが、メーカの戦略が日本のエネルギー戦略に組み込まれごっちゃになっているのでしょうか。
風力の強いドイツやデンマークは用地さえあれば競って発電しようとする会社があるでしょう。日本はたいして風が吹かないところに無理に甘い風力予想をして、運転してみたら、やっぱり駄目だったということになる。太陽光発電は、ドイツはもっぱら輸出です。ドイツは太陽光発電の条件にはあっていないのです。砂漠とか日射量の多く、人が住んでいないところが中心でしょう。日本だってドイツとそんなに条件は変わらないでしょう。
ただし、自分の家の屋根につけて安く電気ができれば、どんどんやればよい。しかしいつまでも補助金を出すのは問題でしょう。まして、日本のエネルギーをうんぬんするものではないでしょう。そんなに屋根は広くない。
日本だって自然エネルギーで有利なところはある。おっしゃるように地熱、雨量が多く山岳を活かした水力、広大な経済水域を活用した洋上風力発電などでしょう。
これらは、一企業ではできるものではなく、国のプロジェクトとして取り組まなければならないでしょう。

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