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(回答先: 意図的に資金を過剰にしてインフレを引き起こそうとしているのです。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 10 月 13 日 22:59:40)
自分もそんなに経済に詳しいわけではありません。ただ、現実の経済の動向を見ていて、一般に言われていることがあまりに実態から離れていると感じていて、そのため、こういった掲示板で発言しています。
>現在はデフレなのでインフレ誘導をするべきだと思いますが、その点はいかがですか?
自分もそう思います。緩やかなインフレがいいと言うことは、多くの方が主張されています。ただ、今の状況でどうやればいいか、それが問題なのでしょう。
>その特定の階層の独占については投機行動に対する課税で抑制できないかと考えております。給付と税制の両方で調整すべきだと思います。
それはそのとおりなのですが、現実にはいろいろな問題があるようです。
>インフレ率に合わせて給付をする
給付事務にはかなりの手間と時間がかかります。定額給付金にしても、今やっと申請の期限が来ていると言う自治体がかなり多くあります。つまり、年金とかそういうものと同じで、すでに口座があり、そこへ申請などは必要なしに自動的に振り込むと言う形をとらなければいけませんが、そうすると、今度は所得制限などの問題が出てきてしまいます。所得制限なしに振り込むなら、継続的に年金とか恩給などと同じように振り込めばいいわけで、それなりに可能ではあるでしょう。
もし、給付を年に3回とか4回やるとして、いつの給付はいつの時点の物価上昇率を反映するのか、それも問題です。今、年金が一応物価スライド制をとっていますが、基本的に、一年遅れで、前年の物価上昇率を見てその後の一年間の給付額が決定されています。
物価上昇率を決めること自体もかなり難しいのです。何を指標にとるか自体もかなり大きな要素であり、小売物価は、たとえばスーパーが異なれば、かなり違った金額になりますから、どの程度のサンプルをとってそれをどのくらいの期間で平均するのかなど、決め方によって物価上昇率も異なった結果が出てくるはずです。
>土地税制も所有面積に応じた累進性を持たせようと思ってます。
それはいいアイデアですね。自分もそうであってくれたらと思います。
>インフレが進めば(巨額なローンの)返済は楽になります
とは限りません。資金や富の偏在があまりに極端になると、いくらインフレになっても、資金を持たないものは単にその日暮の生活しかできなくなるのです。これは、インフレになろうがデフレになろうが、変わらないことです。力関係が一方的なものになるので徹底した搾取が行われ、その結果、一般労働者は余裕資金など持てなくなるのです。スタグフレーションと言う現象もその一つの現れです。
>最初は通貨発行量を発展途上国の分を序々に増やし先進国の発行量を減らしていくという方法が考えられます。
>この事で発展途上国へ富を移転します。
なぜ、通貨の発行権が政府に認められているかと言うと、富の蓄積とは関係なく単なる日常生活の利便性の保障と言う面が大きいからです。一種の交通規制と同じで、経済生活をいかに問題なくすごすかと言う観点で判断して通貨発行量が決められているはずです。ともかく、通貨は自国内だけで通用するものですから、先進国の通貨量と発展途上国の通貨量とは、基本的にお互いに影響を与えるものではありません。
資金供給といっても、今世界中の政府や中央銀行でやっているものは、実物の紙幣を動かしているのではありません。単にコンピュータのやり取りで、記録された数値が変わるだけです。つまり、一定の会計計算のつじつまを合わせるための方便でしかないのです。
しかし、一般市民に給付となると、そのかなりの部分が現金化されるわけで、そうなると現金の流通量がいっぺんに増えてしまいます。多分、こういった現金の急激な増加がかなり難しい問題を引き起こすはずです。