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(回答先: 緩やかなインフレではなくて、ハイパーインフレを危惧されているのですね。 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2009 年 10 月 13 日 20:07:59)
これだけ多くの資金が中央銀行や政府部門から支出されているのに、なぜ、インフレにならないか? それは、資金が一般企業活動に回っていないからです。銀行も一般企業も土地バブルの後始末に縛り付けられてしまい、その不良債権処理だけで、金が使われてしまうからです。
つまり、3%のデフレにするにしても、それ以前に、アメリカの土地バブルを片付けないと、アメリカの銀行から一般貸し出しに回る金が出てこないわけです。
しかし、アメリカの土地バブルはあまりに巨大で、とても何兆円とか何十兆円とかと言う規模ではない。何百兆円よりももっと金がかかり、何千兆円という関係者さえいるようです。つまり、金融機関が作り出した信用が、別の言い方をすれば、取引の末端にいる一般市民の将来の収入が何千兆円にもなると金融機関が勝手に信用創造をしてしまったわけです。そして、それを基準にしていろいろな取引をしてしまった。それらの取引が巨額な赤字を、不良債権を生み出しているわけです。
そして、それらの巨額な不良債権を担保するために各種の銀行へ中央銀行から何兆円とか何十兆円という資金が株を引き受けるとかの方法でつぎ込まれているわけです。
面白いのは、それらの巨額な取引が、実際には実物の紙幣が動くのではなく単にコンピュータ間の通信で一定の項目の数値が書き換わるだけだと言うことです。
つまり、国家財政上ではマネーサプライを何兆円という規模で増やしているが、それは、実際の紙幣の量の増加を意味していないのです。だから、インフレになっていないと言うことですね。