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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009101402000093.html
防衛大綱1年先送り MD追加配備は推進
2009年10月14日 朝刊
政府は十三日、年末の決定を目指していた新たな「防衛計画の大綱」の策定を一年先送りする方針を決めた。二〇一〇年度予算編成や米軍再編の見直しを優先させるため。防衛力整備の上限を定める枠組みに空白が生じるのは初めてとなるが、防衛省は一〇年度予算でミサイル防衛(MD)の追加配備はあくまで推進する方針だ。
鳩山首相は十三日、首相官邸で北沢俊美防衛相と会談。向こう一年かけて大綱を見直すとともに、閣僚委員会を近く開き一〇年度予算編成での防衛費の扱いを協議することを決めた。
記者会見で北沢氏は「予算編成に困ることはしない。閣僚委員会で懸念をぬぐい去る方向性を出したい」と述べた。
防衛大綱は三木内閣当時の一九七六年、軍事大国とならない意思を示すため、整備する兵器の大枠を示したもの。これに基づき中期防衛力整備計画(中期防)がつくられ、五年計画で防衛費の上限が定められてきた。大綱は九五年、〇四年に改定され、一〇年以降の見直し作業が進んでいた。
大綱見直しが先送りされれば、一〇年度以降の中期防も宙に浮き、一〇年度予算で防衛費編成の方針を欠くことになる。前政権が大綱見直しを前提に概算要求に盛り込んだMDの地対空誘導弾パトリオット(PAC3)追加配備も根拠を失う。だが、北沢氏は「極めて重要な課題なので、ほぼ同じ方向で行くと思う」と、配備を推進する考えを強調した。
政府では、PAC3の追加配備を閣議決定で根拠付ける案も浮上しているが、防衛省には大綱先送りについて「防衛政策が後回しにされている印象を与えかねない」といぶかる向きもある。