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N:何だか暗くて薄気味の悪いところに来ちゃったな。
M:おお、中川くんじゃないか。こんな所で何をしているんだ?
N:あっ、ご無沙汰してます松岡さん。お元気ですか?
M:元気なわけないだろ。死んでるんだから。
N:え? そう言えば松岡先生は一昨年お亡くなりになったんだっけ?
M:そうだよ。どうやら君も死んだようだな。
N:そうか、俺は死んじゃったんだ。参ったね。もう少し生きたかったなあ。
M:あきらめなさい。
N:まあ仕方ないですね。もしかしてここは地獄ですか?
M:もしかしなくても地獄だよ。
N:じゃあこれから毎日鬼にいじめられるんですね? 嫌だなあ。
M:若いのに古臭いことを言うね。血の池地獄や針山地獄で鬼に責められるなんて、もう昔の話だよ。地獄はいまや民主国家だからね。
N:民主国家?
M:ここは以前のような野蛮な地獄ではなくて、「地獄民主主義人民共和国」として生まれ変ったのだよ。
N:あのー、いまひとつ話が見えませんけど・・・。
M:かつてはわしら亡者をこき使い搾取してきた鬼たちも、共和国では平等な労働者だ。わしら国民が力を合せて毎日熱心な労働奉仕を行い、この地獄をこの世の楽園に変えるんだ。
N:楽園じゃなくて地獄でしょ。しかもそれじゃ民主主義じゃなくて共産主義じゃないですか?
M:細かいことは言いっこなしだ。ちなみにわしは地獄労働党の委員を務めておる。
N:さすがは松岡先生。地獄でも政治活動を続けていらしたのですね。現世では果せなかった首相の夢をぜひ地獄で叶えてください。
M:畏れ多いことを言うな! 我々の輝く太陽、党の総書記は未来永劫、偉大なる閻魔将軍様と決まっておる。
N:何だかヤバそうな場所に来ちゃったなあ。ところでずいぶん歩いてきたから、喉が渇きました。酒はありませんか?
M:そんな物あるわけないだろ。酒どころか食べ物も無いよ。わしたち亡者は腹が減らないからな。
N:ハア、そんなもんですか。まあ飯はいいですけど、酒くらい飲みたいなあ。
M:そんなに飲みたきゃ、そこの池の血でも飲め。
N:いや我慢します。それにしても鬼と亡者が平等なら、あそこで釜茹でになってる連中は誰なんです?
M:あれは反動分子だな。
N:反動分子?
M:偉大なる閻魔将軍様と地獄労働党に反逆するけしからん連中が、最近この地獄に現れたんだよ。
N:まあ独裁政治に革命は付き物ですからね。
M:しっ! そんな言葉を使ってはいかん。秘密警察に聞かれでもしたら即「管理所」送りだぞ。
N:「管理所」と言うと、あの「この世の地獄」と呼ばれる?
M:正確には「地獄の地獄」だな。一度入ってしまえば、まず生きては出られまい。
N:怖ろしい所ですね。これなら北朝鮮に拉致された方がマシだな。
M:「管理所」には天国から拉致されてきた人間もいるぞ。天国の情報を聞けるだけ聞いたら、ああやって釜茹でにするんだ。
N:やっぱり閻魔様は怖いな。
M:「偉大なる閻魔将軍様」とフルネームで呼びなさい。あとな、ここだけの話、実はその偉大なる閻魔将軍様がよりによって鬼畜天国主義の神とウラで取り引きしているという噂がある。
N:ちょっとその前に質問。天国と仲悪いんですか?
M:当然だろ。地獄民は祖国の尊厳と栄誉を擁護し天国主義と徹底的に戦うため、強大で繁栄した国の建設を速め、偉大な精神力をもって天国主義との最終決戦で永遠に勝利を収めるであろう。偉大なる閻魔将軍様マンセー!
N:棒読みだなあ。しかし敵の大将と閻魔将軍様がなぜウラでつながっているんです?
M:そりゃ「地獄民主主義人民共和国」が崩壊してみろ。居場所を失った大勢の亡者や鬼たちが、一気に天国に流れ込むぞ。さらに天国の軍事産業が崩壊して、深刻な経済危機に追い込まれるのは必至だ。天国だってそんな事態は避けたいだろう?
N:微妙な均衡を保っている対立構造を壊されては、双方とも困るというわけですな。
M:天国と地獄が統一されたら、偉大なる閻魔将軍様だって今のような贅沢暮らしは出来ないだろ。
N:で、ウラで何を取り引きしてるんです?
M:錆びた針山の交換、血の池の清掃、黒縄の張り替えと地獄運営にも金がかかる。噂では天国がその費用を肩代りしているらしいんだよ。
N:表向きは相手を敵視する素振りを見せて、実は戦う気はまったく無いと。
M:わしも信じたくはないがな。
N:それにしても統制の厳しい地獄で、どこからそんな噂が出たんですかね?
M:さっきも言ったが、昨年地獄に紛れ込んだ永田という反動分子が「地獄民主党」という政党を立ち上げたんだ。
N:ハハア、地獄も二大政党制ですか。
M:馬鹿を言うな。地獄では地獄労働党以外の政党は認められん。
N:じゃあすぐに永田をつかまえて釜茹でにすればいいじゃないですか。
M:それが迂闊には手が出せんのだよ。どこで入手したのか知らんが永田は、偉大なる閻魔将軍様が鬼畜天国主義の神に金を無心する文面のメールコピーを握っているんだ。
N:ああ、たぶんそのメールはニセ物ですよ。
M:そうなの?
N:放っておけば自滅しますよ。
M:なぜそう言い切れるんだ?
N:間違いないですって。
M:怪しいヤツめ! 逮捕する!
N:えーっ!
M:オマエは「管理所」送りだ!
N:ち、ちょっと待って! オヤジもいるんでしょ? よ、呼んでください。
M:「北海のヒグマ」と恐れられた中川先生は、いまや地獄労働党の幹部だ。
N:オ、オヤジのコネで何とか助けてくださいよ。
M:いまどき世襲制度なんか地獄でも通用しないわい! さあ来い! 生きて出られるなどという甘い考えは捨てろ!
N:えーっ!
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