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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20091008.html
2009-10-08
都はすでに4地点の土壌サンプルを廃棄したと答弁!(豊洲新市場コアサンプル訴訟第1回公判)
豊洲新市場予定地コアサンプル廃棄差し止め訴訟の第1回が東京地裁でありました。
第1回で、かつ裁判長も内容よりも時間延長を発生させないことのほうに熱心だったという見方が多いですが、気になることも多くあります。
たとえば、下記にメモを掲載しますが、「すでに調査地点の4地点のコアを棄てた」そうです!
裁判の間は亜引きしないといった岡田市場長の話がありましたが、これは単なる紛失でしょうか?(紛失しうるものでしょうか)
またはまさか・・・??
いずれにしても、
「すでに廃棄し始めちゃってるから全部残せという請求はもう無効」
「棄てたけれど(棄ててみたけれど?)原告にどんな迷惑もかかってないじゃないか」
と開き直っているように見えることには驚きです。
関連部分を抜粋します。
原告らは、本件訴訟尾において、被告に対し、訴状別紙「試錐コア目録」記載の試錐コア(合計725地点)の廃棄の差し止めを求めている。しかしながら、(略)4地点(略)の試錐コアについては現時点で廃棄されているから、当該試錐コアに係る原告らの請求は既にこの点において理由がない。
2 人格権に基づく差止請求について
(略)
しかるに、原告らが本件で差止めを求めている侵害行為(加害行為)はh件コアサンプルの廃棄であるところ、当該行為は、身体に対する侵略行為でないことはもとより、それ自体が原告らの身体の安全性に何らの影響を及ぼす性質の行為出ないことは明らかである。
すなわち、本件コアサンプルの廃棄行為は、それ自体、原告らの人格権(身体権)に対する何らの権利侵害を惹起するものではないから、受忍限度論につき検討するまでもなく、当該行為が原告らの人格権に対する違法な侵害行為(加害行為)を構成する余地はないのであり、本件差止請求権が発生する理由がないことは明らかである(言うまでもないことであるが、前記1で述べたとおり、被告は、原告らが保険差止め請求を求めるコアサンプルのうち4地点のコアサンプルを既に廃棄しているが、これらにより原告らの身体の安全性が現に侵害されたなどの事実は全く認められない。)。
(略)
今回がそれにあたるかどうか、今後争うことになりますが、もともと裁判を起こされる・起こされたから、わざわざ廃棄をして訴えは無効、と論理に持ち込む荒業を懸念していました。
まさか、と書いたのはそこです。
では、ここから裁判の簡単な記録です(手書きメモを元にしているので、言い回しなどは一部変わっていると思います)。
======
2009年10月7日(水) 10:00〜10:30
東京地裁 415号法廷
まず最初に証拠(資料)確認があり、これが終わってから、NPO法人市場を考える会の山崎代表意見陳述があり(裁判長から「簡潔に5分程度で」という(強い)指示がありました)、全体で30分ほどでした。
また、原告側がパネルを提示した際にも「ここは裁判所なんだから」という声が裁判長から出されましたが、科学的にきわめて南難解なところのある事案なので、お東京都様だけに「疑問炸裂BOOK」のような、美麗な資料があることに対比して、こちらでも資料を傍聴席に提示することが、裁判所として問題があるとも思えませんでした(感想です)。
山崎代表:
なぜ差し止め訴訟に出たのか、市場を考える会を立ち上げて3年半、豊洲新市場問題について多くの方々の支援と支援を受けてやってきました。
しかし、行政のおこなう新市場予定地への問題対策は、何ひとつ「なるほど」と思えるものがなく、欺瞞と隠蔽の構図があります。
¥
どうしてもコアサンプルを保護し、棄てないで維持することが必要です。
棄てられることで、行政の(管理人追記:不正確な)データの重要性を確認するための根拠がなくなる危機感があります。
食の安心は国民全体の大きな問題です。
こうした行動無くして大きな問題にならず、おそらく臭いものに蓋をして(移転が)終わっていただろうと思います。
大きな過ちを行政がしない、ムダな税金を使わせない、ということでなくてはなりません。
移転をしたら、不安の中で市場が運営されます。働く側からは身体の不安があります。
築地は世界のブランドで、各国の観光客に加えて、世界の70数カ国からの品物がやってきます。
土壌汚染の厳しい豊洲新市場予定地に絶対に移転してはなりません。
魚屋として、多くの方々とともにここまでやってきました。
裁判長:
(原告団は)訴状は出しているのだから、事実を述べて欲しい。
梓澤弁護士:
ボーリングコアサンプル廃棄の差し止め訴訟の事由です。
まず、築地市場は、このように(屋上から見た写真パネル)東京ドームの5.9倍の面積があります。
裁判長(発言):
(写真パネルを見て)ちょっと、これ裁判所でやってるんだから、その内容は。(やめてほしいというニュアンス?)
梓澤弁護士:
ガス工場の稼働により(ガス工場のパネル)、タールなどが発生し様々な汚染物質が発生します。
ベンゼン、ベンゾピレン、シアン、ヒ素など。
例として挙げると、ベンゼンが4万3000倍、シアンが9300倍などです。
世界で一番の食べ物、食文化を土壌汚染のデパート豊洲東京ガス跡地に移転させる?
汚染された中心になぜ?イシハラ都知事と執行部に問いたい。
(実際の操業時の写真として、大量煙を吐くコークス炉などのパネル、および操業時点のプラントの航空写真)
不透水層の上の土を入れ替えると言うが・・・その有楽町層には、ゆりかもめの杭が入り、東ガスの建築物の基礎などがあるため、すでに都の土壌汚染対策は破綻しています。
また、この予定地が液状化するという公的な資料が更改されています。
コアサンプル廃棄は、その予定地の平面・垂直方向の土質や汚染状況が分からなくなり、有効性のある第三者検証を不可能にするものです。
昨日の朝日新聞の夕刊の記事にもあったように(管理人注:2009/10/6朝日新聞夕刊の、『築地移転 是非再び〜農相「まず大丈夫」 知事「もう決定」』というもの)、
赤松大臣が視察に来て「安全性を確認しない限り認可しない」という意見がありました。
もし、廃棄を強行されたら、客観的評価ができず、健康被害が発生し、人権に反する凶行となります。
築地市場には、皆さんが寝ている深夜から働く人の尊厳に満ちた姿があります。
今回は、そうした人間の尊厳をかけて立ち上がりました。
裁判官:
では今後の進行を。
原告側弁護団(以下「弁護団」とします):
その前に、次回の答弁書反論にあたり、いくつかの求釈明点を簡易に説明したいと思います。
<1>答弁書でも、すでに調査地点の4地点のコアを棄てたと言うが、
これは裁判が始まってからか?
(管理人注:つまり、わざわざこんなことをお東京都様が答弁書に書いてきたことが何を
意味するかというと、すでに4点だけ棄てていても何も起こってないでしょ、だから
コア保全に関わる「原告らの請求は既にこの点において理由がない」、というトンデモない話で
これがもし裁判が起こされた後だとしたら)
<2>東京都の精度に問題が無しとする理由の一端でいいから示して欲しい
<3>風雨にさらされたサンプルだから(保存しても意味がない)というが、
ブルーシートがかかり木箱に入っていることを確認している。どんな状態か?
<4>答弁書のp.9の透水係数の記載で、「いずれも」とあるのはどこにかかるのか?
(管理人注:透水係数の値の事例が書いてありますが、いずれもこの範囲に入っているのか、
いずれも通しにくいと言えるのか、何なのか分からない、ということです)
<5>液状化への十分な対策の根拠と計算式を示して欲しい」
<6>現在地再整備が困難とする理由に「業界調整の難航」とあるが、これは具体的には?
東京都代理人:
関連する必要な内容を見ていないが、釈明するかどうかを検討します。
(原告からの)求釈明の文書では読みました。
あと、現状もそうなんですが、何に基づくことを書いてあるのか分からないのて、
これこれのこの資料を、と特定して欲しい。
弁護団:
東京都の資料を示し、L39-9(地点)などと規定しています。
東京都代理人:
ですから、記載がないと裁判所も代理人側も分からないということで・・・
弁護団:
では、こちらも同じように、廃棄されたということの存否が分かりません。
裁判長:
書面が原告から出ている。釈明趣旨が分からないというが書面で見て。
これ(今の話)は陳述の対象ではないということでよいですね?
弁護団:
では、釈明の回答期限を決めるかどうかになりますが。
裁判長:
まず、今の答弁書の範囲で認否反論をしていただき、求釈明への都の応答がまず無くともと。
弁護団:
答えるのかどうかではなく、期日を。
裁判長:
釈明を待って問いうことではなしに、次回(公判)は行うよう日程を決めます。
弁護団:
それでは、こちら(原告)が書面を出すのに2ヶ月かかります。
裁判長:
2ヶ月!(←管理人コメント:笑いながらです)
通常は1ヶ月か1ヶ月半ですがねえ、では次回の1週間前に書面を。
12月9日(水)の午前10時に本法廷で。
原告は事前書面を1週間前、被告は?
東京都代理人:
ええと、出来次第ということで。
裁判長:
出来次第?
東京都代理人:
それではではあと1ヶ月で。
裁判長:
そう約束したから1日でも遅れたら怒られるとか(笑) ←意味が分かりませんでした。
11月9日までに提出を。
期待された釈明が出るかによらず、次回は進めます。
===
築地移転問題の全体を記した、英文のB4版チラシです。
〜〜〜
掘っただけで液状化する豊洲新市場予定地土壌(ここにたっぷり汚染)。
スライム(いわゆるヘドロ)をなぜか土壌サンプルケースに素手で詰める様子。
〜〜〜
英文解説へのリンク↓です。
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