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昨夜未明に、「もうろう会見」で信用失墜した自民党政治家・中川昭一氏が亡くなったらしい。理由は分からないが、これはやはり政権交代に伴う時代の転換期における犠牲者第一号ということになろう。「…しからずんば死」という政治や思想の現場の過酷さが、ここに、よく現れている。時代の転換期とは、そういうものである。
私は、何回か会ったことがあるが、あまりいい印象は持っていない。しかし中川昭一という政治家が嫌いではなかった。どちらかといえば、自民党の政治家の中では好感を持っていた。しかし、直接、会ってみて、「この人は弱い人だ」と思った。「弱いからこそ、強い態度に出るのだ」ということは一目瞭然だった。中川氏が「アル中」だったということはよく知られているが、やはり、弱さゆえに酒に逃げていたのだろう。
中川昭一というと、すぐ思い出すのは「NHK事件」である。その時、安倍晋三元首相とともに、「南京大虐殺」や「従軍慰安婦問題」等をめぐって保守イデオロギーを強調、力説する若手政治家たちの存在が注目され、以後、小泉純一郎政権時代を経て、彼等が自民党政治の中核を形成し、やがて主導権を握ることになるわけだが、私は、中川昭一の挫折の始まりは、その保守イデオロギーにあったと思う。
中川昭一氏は、郵政選挙の折は、亀井派に属していたが、亀井静香氏や平沼赳夫氏が小泉郵政改革に徹底抗戦し、自民党を離党したにもかかわらず、自民党に居残り、逆に小泉政権下では、亀井氏や平沼氏が去った後の自民党で、政界の表舞台に躍り出るというように、その政界遊泳術には、不可解な部分も少なくなかった。つまり彼等の保守原理主義も、場当たりで、かなりいい加減なものだったということだろう。
いずれにしろ、「歴史観」や「国家観」という言葉とともに、彼等が声高に叫んでいたイデオロギー中心主義的な保守主義が自民党を自滅させた、と私は思っている。安倍晋三氏などは、せっかく総理総裁の座を掴んだにもかからず迷走に迷走を重ねた挙句、政権を投げ出し、中川昭一は「もうろう会見」で世界に大恥をさらし、そして選挙で落選、さらに追い討ちをかけるように、今回の謎の死亡事件である。現実を軽視して、理想やイデオロギー論議に狂った者の悲劇である。つまり、日本の政治を狂わせ、混乱に陥れたイデオロギー過剰の「保守原理主義の時代」が終わったということだろう。
★「「歴史観」や「国家観」という言葉とともに、彼等が声高に叫んでいたイデオロギー中心主義的な保守主義が自民党を自滅させた。」というのは正当な評価だろう。
民衆が見えなくなり、政治の本質を見誤ったのだ。
空疎なイデオロギー談義に足下を絡め取られてしまったのだろう。
その点で、戦後の二大政党の一翼を担っていた社会党の没落と重なるところが多い。
そしてタッグを組んでいた官僚党が日本経済と国民を疲弊させ混乱に陥れた。
このダブルパンチで自公官僚政権は地に落ちたということだ。
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