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暴力団組員に殺意認め懲役17年  裁判員裁判で福島地裁支部初(厳罰化?)
http://www.asyura2.com/09/senkyo72/msg/515.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2009 年 10 月 03 日 04:51:53: N0qgFY7SzZrIQ
 

 最近めっきりマスコミの露出が減った「裁判員」”強制”裁判。しかし実際は、多くの問題は未解決に思える。
 今回、殺意の有無は争点と呼ぶには無理がある。呼び出して3回刺して死なせた事に、殺意無しと考える理由が在るとは思えない。
 問題なのは、量刑が従来より厳罰化(つまり検察拠り)した事と、
 補充裁判員一人が解任された理由も謎だ。暴力団員の報復から裁判員を保護する策も十分と言えるのだろうか。
~~~~~~~~~~~(引用ここから)
2009年10月02日

暴力団組員に殺意認め懲役17年  裁判員裁判で地裁支部初

 地裁支部では1件目で、殺意の有無が初めて争点となった裁判員裁判で、福島地裁郡山支部は2日、殺人罪などに問われた暴力団組員伊藤一仁被告(49)の殺意を認め、懲役17年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。

 竹下雄裁判長は「被害者を刺した状況や傷の深さから明確な殺意があった」と認定。「けがをさせる目的だった」と傷害致死罪の適用を求めた弁護側の主張を退けた。その上で「不合理な供述で十分な反省はうかがえない。遺族の処罰感情が厳しいのも当然」とした。

 最後に竹下裁判長は「裁判員とわたしたちからのメッセージ」として「被告には優しい面もあると思います。罪を償う気持ちは一生忘れないでください」と話し掛けた。

 公判で弁護側は懲役8年が相当と主張。殺人罪が適用されても懲役15年が妥当と訴えていた。

 補充裁判員3人のうち1人は判決前に解任された。

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裁判員裁判:「量刑は公正に判断」 閉廷後会見、遺体写真には衝撃−−判決 /神奈川
 ◇弁護側主張ほぼ退け
 県内初の裁判員の判断は従来よりやや重い懲役19年(求刑懲役22年)だった。殺人罪などに問われた横浜市緑区長津田の電気設備作業員、後田勲被告(53)の裁判員裁判3日目の1日、横浜地裁(木口信之裁判長)判決は争点の量刑に関し弁護側主張をほぼ退け、「求刑の八掛け」とされる従来の判決より重くなった。判決後、裁判員6人全員と補充裁判員2人のうち1人が地裁内で会見し「証拠の遺体写真は衝撃を受けた」「前科に驚いた」などと感想を語った。【杉埜水脈、中島和哉、平林由梨、山田麻未】

 午後3時、101号法廷。裁判員は6人全員が黒かダークグレーのスーツ姿だ。木口裁判長が「懲役19年に処する」と告げる際、<3>の男性だけはじっと正面の被告を見つめた。

 争点の量刑に関し弁護側は(1)被害者が「うざい」と書いたメールが事件の発端(2)元妻殺害の前科はあるが、その後16年間は特段問題はなかった−−と情状を訴えた。判決は(1)を「賛同できない」、(2)も「そうした事情を十分考慮しても今回の事件は強い非難に値する」と退け、「極めて危険で悪質な犯行。動機も短絡的」と述べた。

 判決後に木口裁判長が後田被告に「自身の問題点に向き合い、被害者の冥福を祈る気持ちで過ごしてほしい。裁判官と裁判員全員からの意見です」と説諭し同12分閉廷した。傍聴した海老名市の無職男性(69)は「普通の人が刑を言い渡すのだから大変だろう」と裁判員を思いやった。

   ◇   ◇

 3日連続の法廷を終えた裁判員ら計7人は午後4時から約30分会見し「ホッとした」などと感想を語った=別表。氏名を明かした人はいなかった。

 量刑判断にかかわる前科について<2>の女性は「びっくりしたけれど、そのことについても十分話し合った」。遺族が「極刑」を求めたことは「感情移入した部分もあったが(翌日の評議まで)頭を冷やす時間もあり公正な判断ができた」と<6>の男性は述べた。

 モニターに映された遺体写真には「衝撃を受けた」と口をそろえたが、「判断する材料として必要」(<3>の男性)、「現実と実感した」(<1>の男性)などと理解を示した。裁判官との評議は「話しやすい雰囲気だったね」と全員が顔を見合わせ、うなずきあった。

 被告人質問で「出所後に、二度あることは三度あると思われないか」と尋ねた<4>の女性は「(被害者と同じ)女性の立場でそう思った。『もうやらないで』という希望やお願いを込めた」と話した。

 地裁での会見後に県政記者クラブで取材に応じた<3>の男性は「公平な判断をするにあたり、分からないことは聞かなければならない」と法廷で質問した理由を説明した。

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 ■おことわり

 毎日新聞は前科の報道について慎重に判断していますが、この裁判員裁判では(1)今回の事件と、被害者との関係や殺害手段などで共通点がある(2)弁護側冒頭陳述の主な内容だった−−ことから、裁判の重要な要素と判断し報じました。

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 ◇法曹三者談話
 県内で初めて市民を刑事裁判に迎えた法曹三者に感想を聞いた。

 ◇木口信之裁判長
 大変充実した審理や評議ができた。裁判員や補充裁判員の方々には積極的に参加していただき、心から感謝しています。今後の刑事裁判の一層の充実につなげていければよいと思っています。

 ◇高原将光・主任弁護人
 一般の方(裁判員)は人命を重く受け止めていると感じた。ただ判決はこれまで以上に被告について言及してくれた。被告が納得しやすくなる裁判になるのではないかという印象を受けた。

 ◇平野慎・主任検察官
 初めは戸惑いがあったが、だんだんやることが見えてきた。無我夢中に終わった。検察官の主張は理解していただけたと思う。

 ◇滝沢佳雄・横浜地検次席検事
 (公判中の裁判員の質問について)裁判員も裁判官も疑問に思う点は同じなのかなと感じた。

 ◇被害者参加弁護士の栗山博史弁護士
 (長男の話として)判決が遺族のつらさを理解して、被害者の言動が事件の発端になったとの弁護側主張を「賛同できない」と明言してくれたことはありがたかった。

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 ◆裁判員の感想◆

<1>男性 無職(64)横浜市

 ほっとしている。市民の感覚で取り組めたのではないか。

<2>女性 主婦(61)横須賀市

 裁判官とのやりとりは丁寧で分かりやすかった。

<3>男性 会社員(36)横浜市

 力不足かとは思ったが、精いっぱいやらせてもらった。

<4>女性 −−(30代)−−

 自分自身の意見をみんなの前で言えたので満足している。

<5>男性 会社員(30代)−−

 目的を果たせたかどうか分からないが、率直に意見を言えた。

<6>男性 会社員(33)−−

 自分の意見・判断を伝え、人の意見も参考にでき、良かった。

補充

(1)男性 会社員(57)−−

 評議は活発にできた。裁判が身近に感じられるようになった。

 ※「−−」は本人の意向で明らかにせず。

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毎日新聞 2009年10月2日 地方版

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(引用ここまで)

 

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