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個人金融資産とも言うが、その中には国債を買った分も含まれているだろう。と言うか、銀行預金された個人の金は、そのかなりの部分が銀行を通じて国債に変わっている。地方債などを入れて、公的部門の借金は既に公表されている分だけでも800兆円を超えていると言われる。国債の利回りはかなり幅がある様子だが、仮に年利2%とすると、800兆円にたいする2%の利子は、16兆円だ。当然複利だから、800兆円の国債残高が新規発行によって増えないと仮定しても、10年後には、
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となり、175兆円もの利子が供給されることになる。
つまり、住宅ローンを借りて返済すると、元金部分よりも利子部分のほうが返済金額が多くなる現象があり、それと同じように、国債は実際に国が借金を返済するまでの期間があまりに長いので、利子部分が元金部分よりも多くなってしまっているのだ。
毎年毎年、不況にもかかわらず国民金融資産が増える仕組みは、ここにあるのではなかろうか?
別の言い方をすると、本来企業活動がうまくいかなかったり、個人が破産したりして、銀行が破綻し、それによって、預金が個人に戻せなくなるのが、本来の経済実態を表しているはずなのだ。ところが、国債と言う国の保証をつけた運用制度があるために、実体経済という信用創造のブレーキが利かなくなってしまい、金が単に金を生み続けていると言う状態が出来上がってしまっているのではないだろうか?そこでは、実体経済が信用創造を生み出すのではなく、信用創造が実体経済を支えると言う逆転現象が起こるのだ。
つまり、もっとも大きな力を持った富の作り手は信用創造であり、労働者は富の創出から疎外されている。これが、金融業がのさばっている本当の意味ではなかろうか?
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