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江草 乗の言いたい放題
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2009年09月29日(火) 大阪は橋下帝国となるのか? 携帯用URL
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現職でしかも与野党相乗りのの木原市長を押さえて、橋下大阪府知事が支持した新人の竹山氏が大差で当選した堺市長選挙は、大阪府政に一つの方向性を示したような気がする。橋下独裁へのレールが敷かれたのである。もしも逆らうような首長がいれば、対立候補を橋下知事が送り込んで相手を落選させることが可能なわけだ。与野党相乗りの候補であっても、橋下知事の推薦にははるかに及ばないことが今回証明されたのである。
同じことが府議会議員にも言えるだろう。橋下知事に協力的でない府会議員の選挙区に刺客を送り込んで相手を落選させたり、知事子飼いの家臣たちを一斉に立候補させてそれぞれの候補者に「わたしは自民でも民主でもない橋下党です!」と言わせて当選させれば、一気に府議会の過半数をとれるかも知れない。そうすれば府庁移転問題などもあっさりと片づくだろう。
ここまで橋下知事の人気が上昇すれば、個々の府会議員にとって「反橋下」のレッテルを貼られることは落選を意味する。それを今回の堺市長選挙によって橋下知事は示したのだ。一度は否決された府庁移転案を、JR桜島線の延伸などの開発プランとセットにして利権にむらがる賛同者を増やした上で改めて府議会に諮ろうとしているのも、それなりに勝算があるのだろう。
おそらく次の府議会議員選挙の時には橋下知事の側近やその周囲の人で議員に転身する方が大勢出るはずだ。どうすれば過半数を確保できるかなどと橋下知事が考えないわけがない。そうした工作はすでに水面下で進んでいるのだろう。なぜ全国の首長の多くが与野党相乗りで推薦を受けてるのか。それは議会で多数派にならないと思い通りのことができないからである。議会というのが丁々発止と議論を戦わせるバトルフィールドではなくて、数の論理で勝ち負けをただ決めるだけの場所となっているのだ。そこにあるのは議論でも何でもなく、ただの不毛である。議会の多数派と首長が野合した結果、地方議会というのはなんとも退屈で面白みのない世界になってしまったのだ。おたがいの言い分を聞きながらよりよい着地点を見いだすという理想などどこにもないのである。
特に木原市政に問題があったということも聞かない。わざわざ首をすげ替える必要などなかったのだ。すべては民主党の弱腰がいけなかったのである。なぜ独自候補を立てて選挙戦を果敢に戦おうとしなかったのか。そんなに負けることがいやだったのか。堺市民がこの選挙にどんな反応を示すかなどということを甘く見ていたから現職の木原市長は敗れたのである。
この選挙の結果、堺市という大阪府下最大の市が橋下知事の軍門に降った。そうなると堺市選出の府会議員はおおっぴらに府政批判もできなくなるだろう。いつ足元をすくわれるかもしれないからだ。4年間のうちにすべての市町村が首長選挙を執り行うことになる。その4年後には大阪府は完全に橋下政権の支配下になってるかも知れない。
(転写おわり)
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