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■9月某日 鳩山内閣が成立してほぼ一週間が経過した。鳩山総理の国連における演説、オバマ大統領など外国首脳との外交ぶりを見ていると、日本の政治は大きく変わりつつあることを実感させられる。今までは外務省が用意したペーパーを読むだけで、米国追随の存在感の薄い事なかれの国際外交しかやってこなかったが、政治主導のリーダーシップは国際舞台でも遺憾なく発揮された。これを何よりも心強く思ったのは、意外にもオバマ大統領だったのではないかというのが私見である。これまでの日本は、米国にオンブにダッコの忠実な「番犬」にすぎなかった。その分、カネはだすが、国際的責任は米国に押し付けてきた。しかし、鳩山内閣は日米との同盟は基軸にしながらも、東アジア共同体への指向を打ち出した。インド洋での米国にいわれるままの給油活動を中止し、平和憲法を持つ日本に出来る国際貢献としてアフガン民生支援を打ち出した。米国が一国主義から国連主導へとシフトし、核廃絶や環境という人類の普遍的テーマを打ち出した事は、鳩山内閣が国際外交を展開するための舞台装置が整ったという流れではないのか。米国にすれば、日本の自立した外交こそが、より前向きでプラスのパートナーシップになるはずだ。
鳩山総理の外遊中、内政においても新たな動きがあった。前原国土交通大臣は八ッ場ダムや川辺側ダム建設予定地を視察して、あらためてダム中止を訴えると同時に、建設予定地の住民に対しては補償問題や生活環境の法的整備を進めると発言した。ダムによる治山、治水政策を根本的に直すという原則的姿勢と住民との対話を推し進めるという前原大臣の姿勢は、新たな政権の誕生を実感させてくれる。JALの再建絡みで空港整備特別会計の見直しに意欲を見せ、沖縄の泡瀬干潟埋め立てに関しても一期工事中断、二期工事中止を宣言した。外交・防衛政策ではタカ派といわれてきた前原氏だが、この国交省大臣のポストは適任だったのではないか。それに比べると情けないのが、新防衛大臣だ。
防衛大臣として沖縄を初めて訪れた北沢俊美は、普天間基地や、辺野古新基地建設予定地の視察し、仲井真知事や島袋名護市長などの地元自治体関係者らの言い分を聞いて歩くという沖縄行脚を行った。その結果、「理想の中で現実を見失うのは得策でない」とし、「普天間基地の県外移設は困難」との認識を示した。普天間基地の危険性を一刻も早く取り除くことには大賛成だが、それが手っ取り早く県内移設の戻すというのが、さっぱり理解できない。おそらく、同行した防衛省幹部や、地元利益誘導型の自治体の連中に「洗脳」されたのだろう。この大臣は、民主党のこれまでの基本政策や、沖縄においては先の衆議院選挙において辺野古基地反対派が全員当選したという民意をどう考えているのか。
もし鳩山総理、岡田外相も基本は県外、国外移転との認識を無視しているのであれば、即刻解任ではないのか。少なくとも大臣がクルクル変わる自民党政治が、霞ヶ関の独断専行を許してきたのだから、少なくとも4年間は大臣人事を変えるなというのが筆者の見解。だが、こんな不見識で節操のない大臣が防衛問題を仕切るというのは恐い。大臣が視察したその日、辺野古の海が見えるカヌチャで「美咲会」のゴルフコンペ。ひそかに優勝を狙って事前に二回ラウンドしていたが、あと4打差というところで優勝を逃してしまった(52.50の102)。このバカ大臣のせいであるといえば、八つ当たりになるか(苦笑)。
★多くの辛口評論家のコメントを見ていると、存外に前原の評価が高い。
難しい役職に回されたが、切り抜ければ次の党首候補の座もあると言う人もいて、現在のところそうした流れになりつつある。
とはいえ、これからまだたくさんの山が控えている――というか、まだスタートしたばかりだから早急な評価を下すのは早すぎるだろう。
防衛大臣の評価も同様で、すべては11月のオバマの来日以降ではないか。
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