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9月26日19時12分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090926-00000547-san-pol
飛ぶ鳥を落とす勢いの民主党、鳩山政権だが、意外に女性にはあまり人気がないとも言われてきた。本当にそうなのか、どうしてあまり女性に人気がないのか。
政権発足直後に実施した産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査のクロスデータから、鳩山首相、民主党政権に対する「女性の心理」を改めて探ってみた。調査は9月16、17日の両日に実施した。サンプルは1000。
男女の差は、さまざまなデータに登場する。
例えば、鳩山内閣に対する「内閣支持率」。全体では68%と歴代3位の高率だったが、男女で違いがある。男性は71%、女性は66%。5ポイント差で男性の支持が高く出る。特に、50代をみると男性69%、女性59%と10ポイントも支持率に差が出てしまう。
民主党に対する「政党支持率」でも同じだ。民主党が初の4割超えをしたデータとして注目されたが、男性46%、女性42%と4ポイント差で男性が高い。さらに、これも50代をみると、男性は55%あるのに、女性はわずか33%で、22ポイントも離れている。
これは「やはり民主党、鳩山政権が女性に人気がない」という論拠になるだろう。
◇
問題は、女性は「なぜ鳩山政権が好きになれないか」だ。
鳩山内閣の印象を聞いてみたところ、「仕事ができそうな顔ぶれ」という回答が、男性では35%もあるが、女性では24%と11ポイントも低かった。
男性は内閣の顔ぶれをみて「実力派内閣」と認識した人が多かったが、女性は「フレッシュな顔ぶれ」「鳩山首相の独自色が出た顔ぶれ」などの項目も比較的高い数字を出している。
男性に比べて、女性は、鳩山内閣の色合いや評価が固定していないのではないか、という推論が成り立つ。ならば、民主党政権は、「改革」なり「安心感」なり「安定感」なり「リーダーシップ」なり、もっと女性に政権のカラーをアピールする必要がありそうだ。
ほかの設問でもみてみよう。閣僚たちの中から「誰に期待するか」という設問でも、男女の違いは出ている。
男女とも「ミスター年金」として有名な長妻昭厚生労働相がトップだったが、男性の28%が長妻氏を選んでいるのに対し、女性は21%と7ポイントも落ちる。では、ここから落ちた人たちは、誰に期待しているのか。
男性よりも女性に「高い期待値」が出た閣僚は2人。一人は、原口一博総務相で、男性6%、女性7%。これは原口氏のテレビ出演のせいだろうか。だがこれはわずかな差だ。
もう一人は、意外にも(失礼ですが)福島瑞穂消費者・少子化担当相(社民党党首)。男性では1%しか期待するという回答がないが、女性では6%が期待していた。
原口氏は男性では20代、女性では60代以上から強い期待を持たれており、逆に、福島氏は女性の20〜30代が10%以上も期待を表明している。若い女性が福島氏に期待するというのは、意外だろうか、当然なのか。
民主党政権に対する女性の評価に話を戻す。
女性はもともと、民主党が圧勝した8月の衆院選の結果にすら、あまり納得していなかった。
調査日が10日間ほど早い同じ合同世論調査(調査日9月5、6日)では、男性の67%が「選挙結果に満足」と回答したのに対して、女性は「満足」は52%。「不満足」が40%にも達している。
気になるのは、女性は考え方が年代で割れており、30代女性は男性並みに67%が「満足」しているが、60代以上の女性は「満足」は42%に減り、「不満足」が50%と半数に達するから驚きだ。
50代、60代以上という年齢層の女性は、内閣支持率も政党支持率も、男性や同じ女性でのほかの世代と比べて、低めになっており、衆院選の結果にもあまり満足はできなかったということらしい。
この層の女性たちは、まだ民主党を熱烈歓迎というムードではないようだ。
高い支持率を誇る鳩山政権。次のターゲットを「50代、60代以上の女性」にしてみてはどうだろうか。
この世代をターゲットにした「独自政策」がみつかり、民主党が有権者にアピールすることができれば、さらに支持を広げることになるのだろうが…。
(金子聡)
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