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http://news.www.infoseek.co.jp/fuji/society/story/19fuji320090919205/
民主党の小沢一郎幹事長が、総選挙で大量当選した「小沢チルドレン」の熱血指導を始めた。初登院にわき立つ新人議員に対し、「1年生の仕事は次の選挙に勝つことだ!」と、早速“鬼監督”として指令を飛ばしたのだ。小沢氏直伝の選挙戦術を仕込まれている小沢チルドレン。民主旋風に吹き飛んだ自民党の「小泉チルドレン」の二の舞いにならないよう、秋の5連休も地元を駆ける。まさに常在戦場だ。
特別国会が開会した16日。小沢氏は党本部の大ホールで、新人議員約140人を前に、こう言い放った。
「1年生の仕事は次の選挙に勝つことだ。政権交代は成し遂げたが、自民党はいずれ復活してくる。とにかく地元活動をやれ」
「今の状態が続いても最長4年。これを8年、10年続けて初めて日本の政治が変わる。そのためにはまず君たちが勝つことだ。政策を勉強したければ現場に行け」
厳しさの一方で、「初登院の日にこんなことを言うのも、私しかいないから」と会場を沸かせる一幕もあったという。最後は「当選、おめでとう」で締めくくった。
会合は、(1)選挙区での当選者(2)比例代表での復活当選者−に分けて開催。この日は新人議員にとって初登院となる記念日。「衆院議員会館は家族や親戚でごった返し。浮かれている状態」(自民党関係者)だっただけに、小沢氏の言葉は「背筋が伸びるほど、引き締め効果になった」(民主ベテラン議員)という。
小沢氏の念頭にあるのは、前回の郵政選挙で自民党躍進の象徴となった「小泉チルドレン」の凋落だ。多くは選挙区にゆかりのない落下傘候補だったが、その後の地元活動を怠った結果、今回の総選挙では党公認候補73人のうち、当選はわずか9人(比例単独含む)だけ。生存率12%という惨敗ぶりを反面教師に、小沢氏は当選で緩みがちな新人議員の熱血指導を強めているというわけだ。
鬼監督の指導を受けた新人議員の反応はどうか。
小泉進次郎氏に敗れ、比例復活を果たした横粂勝仁衆院議員=比例南関東=は「地元をくまなくまわる『どぶ板』の大切さを再認識した。小沢氏は厳しいといわれているが、『頑張っているみたいじゃないか』とか励まされたり、温かい一面もある」と、すっかり小沢イズムが浸透。
山梨2区の坂口岳洋衆院議員も「小沢氏は飾りっ気がなく、ズバッと言うが、まっとうなことしかいわない」といい、小沢チルドレンの先輩格、太田和美氏=福島2区=は「地元に飛び込んで人間として磨かれてこい、というのが小沢氏の持論。当選2回、3回の議員にも同じことがいえる」と語る。
小沢チルドレンにとって秋の5連休中もつかの間の休息とはいかない。
「敬老の日の会合に顔を出したり、街頭演説や挨拶回りで日程が詰まっている」(福田衣里子氏の事務所)。別の新人議員周辺も「敬老の日だけで10カ所以上も回る」という。小沢氏に近い民主党関係者は「連休中にボーッとしているなんて、小沢氏の薫陶を受けた者ならあり得ない。連休中は選挙区を徹底的に歩く好機だ。結局、歩いた距離、握手した人の数しか票は出ない」と言い切る。
5連休明けも“特訓”が待ち受ける。今後、新人議員を班分けし、平日の毎朝、先輩議員が選挙活動や国会運営について指導する段取りなのだ。党内では「イチローズ・ブートキャンプ(新兵訓練基地)」とささやかれている。
辻立ち1日50回以上、人口の少ない地域からの個別訪問…など、小沢氏が総選挙中、秘書軍団を通じて新人議員に教え込んだ選挙の極意。自民党選対関係者は「自民党が昔からやっていた手法で、当たり前のことをやっているだけだ。逆に、自民党は郵政選挙の大勝でそれを忘れてしまっている」と嘆く。
新人教育は選挙戦術だけではない。
何と、特別国会開会の16日以降、自民党実力者の議員会館事務所には、同郷の民主新人議員が入れ代わり立ち代わりやってきたという。
「郷土発展のために一緒に頑張りたいので、ご指導、ご鞭撻よろしくお願いします」
民主新人の丁重な挨拶ぶりを目の当たりにして、自民実力者は、ため息混じりにつぶやく。
「こんなこと今までなかった。小沢氏のきめ細かい指示に違いないが、それを実践する新人も手強い」
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