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会見で新施策知る、文科省幹部「あ然」…三役会議始動【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090919-OYT1T00616.htm
政権交代
民主党の掲げる「政治主導」の行政運営が、さっそく動き出した。
19日未明、文部科学省の中川正春、鈴木寛両副大臣と2人の政務官が就任記者会見に臨み、川端文科相とつくる「政務三役会議」の運営方法や新たな施策を公表した。
副大臣による定例会見の実施、「中央教育審議会」をはじめとする各審議会の委員の見直し……。
官僚抜きで決めた方針が次々に発表されると、その場にいた省幹部が、あっけに取られる姿も見られた。
18日深夜、東京・霞が関の文科省大臣室。
川端文科相はこの日初登庁を終えた鈴木、中川両副大臣や、後藤斎、高井美穂の両政務官と記念撮影に臨んだ。
見守っていた同省幹部らは撮影終了後、カメラマンとともに静かに部屋を後にした。
官僚のいない大臣室で行われたのは、民主党政権が「政務三役会議」と名付けた新設の会議。
各省の大臣、副大臣、政務官が参加する省内の最高意思決定機関という位置づけで、今後、週に1回開かれる。
当然、官僚は出席できない。
川端文科相らは、約1時間に及んだ初の三役会議で、
〈1〉高校無償化など政権公約に掲げた15点の早期実現
〈2〉補正予算の見直し
〈3〉2004年4月以降の天下りの報告――
など5項目についての報告を、省幹部に求めることを確認。
別室から坂田東一次官と山中伸一官房長を呼び出し、5項目を書いた指示書を手渡してこう告げた。
「必要な予算を作るために身を削ってがんばってほしい。
国民と約束したことにお金をまわさなければならないから」
坂田次官は、補正予算の執行見直しについて連休中の22日の報告を求められ、「はい」と答えるのが精いっぱいだった。
その後開かれた副大臣、政務官の就任会見で、鈴木、中川両副大臣らは、国会の委員会に所属する与党議員と同省幹部らが参加する「政策会議」の新設や、副大臣による週2回の会見の実施などを次々に発表。
文科相の諮問機関・中央教育審議会など審議会については、いずれ委員の人選を含め見直すこともありうるとした。
会見場の片隅にいた同省の幹部は、政策決定で蚊帳の外に置かれた形。
その1人は会見終了後、ぼうぜんとした表情で話した。
「『政』と『官』の在り方はまるっきり変わった。今後、一体どうなるのか」
(2009年9月19日14時53分 読売新聞)
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