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【 ロシアが「鳩山ブランド」活用か 】
ジャーナリスト 藤村幹雄
米政府が鳩山新政権の安保政策を憂慮するのとは対照的に、ロシアは「親ロ派」の鳩山由紀夫氏に期待している。1956年の日ソ国交樹立を果たした鳩山一郎元首相の孫という「鳩山ブランド」を活用し、北方領土問題でロシアに有利な解決策を狙うだろう。
ロシア外務省のネステレンコ情報局長は「彼の祖父、鳩山一郎元首相がソ連との外交関係を回復する日ソ共同宣言に署名したのと同じように、鳩山由紀夫氏がこの問題で正しい選択を行うことを期待している」と述べた。共同宣言には、平和条約締結後の歯舞、色丹の2島引き渡しがうたわれており、「2島」での最終解決を期待する発言だ。
対ロ関係打開に意欲を燃やす鳩山氏は9月3日、ベールイ駐日大使と会談した後、「鳩山という名前はロシアでかなり知られており、(日ロ関係が)前向きな方向に進むのを期待している」と表明。「日露は潜在力を十分活用していない」と付け加えた。
鳩山氏は長年、日露協会会長を務め、毎年のように訪露。プーチン首相とも面識がある。これまでも、歯舞、色丹2島の先行返還に前向きな姿勢を示したことがある。
鳩山氏の一人息子で都市工学専門家の鳩山紀一郎氏(33)は現在モスクワ大学で研修中だ。東大で博士号を取った紀一郎氏は2008年、東大教授コースである助教のポストを捨てて突然モスクワを訪れた。 「現在、モスクワ市などと協力し、モスクワの渋滞緩和策や高速道路構想を練っている。彼が渋滞緩和に成功したら、モスクワに銅像が建つだろう」(ロシア外交筋)
ロシア情報機関が「人質」の紀一郎氏に様々な工作を仕掛けていることは想像がつく。
銅像といえば、鳩山氏の「音羽御殿」には、ロシア人の彫刻家が製作した一郎元首相の胸像がモスクワの方向を向いて設置されている。鳩山一郎氏は実は米国の結社フリーメーソンの会員だった。米政府は元首相のソ連接近を警戒したが、今度はオバマ政権が孫の対露接近を警戒するだろう。
鳩山由紀夫氏は2005年に訪露した際、記者会見で北方領土の「共同統治」「共同利用」を支持し、「4島一括返還方式はロシアがのめる話ではない。4島返還を最終目標にするが、日本人も現地に住める環境を醸成しながら、柔軟性を持って進めるべきだ」と述べた。
その後、「共同利用」発言は封印しているが、ロシア政府がこれをインプットしているのは間違いない。北方領土共同利用は、ロシア高官がしばしば日本に提案してきた構想。ロシア側は、祖父のDNAを持つ由紀夫氏を懐柔する得意のかく乱工作を展開するだろう。9月末にニューヨークで行われる鳩山氏とメドベージェフ大統領の日露首脳会談が最初の試金石となる。
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