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16日にスタートする鳩山内閣は、民主党を中心に社民党・国民新党が参加する連立政権だ。先の総選挙で議席を失った私だが、「連立政治とは何か」「連立与党間の合意形成はどこで行われるのか」を中心とした論点で、何回かブログを書いてきた。ところが、「内閣一元化」を手放しで礼賛しているメディア報道は、「連立与党協議」を「時代後れな余分なもの」として扱い、あたかも連立を組むことになる社民党・国民新党が政策形成に参加することは「過剰な要求」であるかのようにとらえて「切り捨てるべし」と隅に追いやろうとしているように聞こえる。簡単に言えば、閣内に入るのであれば「黙って参加していてくれ」というのであれば、「議論なき数合わせ」そのものになる。 [記事引用開始] 国家戦略局は単独運営=社・国は入れず−民主調整民主党は13日、予算の骨格など内閣の基本方針を策定するため新設する首相直属の国家戦略局について、社民、国民新両党の議員は入れず、民主党単独で運営する方向で調整に入った。社民、国民新両党は重要政策決定への関与を狙い、国家戦略局への参加を求めており、組織形態やメンバーが固まるまでには曲折が予想される。民主党の松本剛明前政調会長は同日のテレビ朝日の番組で、3党の党首級でつくる「基本政策閣僚委員会」設置が連立政権合意に盛り込まれたことを指摘、与党間の政策は「そこで調整される」と述べた。社民、国民新両党の国家戦略局参加については「国家戦略局そのものは知恵を出すところだから、そこに入っていただくようなものは考えていない」と、否定的な考えを示した。 民主党は新政権発足後直ちに、国家戦略局の前身となる「国家戦略室」を首相指示で設置。その後、10月下旬にも召集する臨時国会に国家戦略局の設置法案を提出する方針。先の連立協議では、法律に基づき国家戦略局に改組される段階で、社民、国民新両党の参加を検討することで3党が折り合った経緯がある。(2009/09/14-00:23) [引用終了] 国家戦略担当大臣の菅さんも、長いこと社民連や新党さきがけという少数政党に属してきた政治家で、細川・村山・橋本政権でも少数与党として苦労してきた体験を持っている。当時は、連立の成り立ちも枠組みも違うが「少数政党は黙れ」というような空気はまるでなかったし、これに加担するようなメディア論調もなかったと記憶している。私がまるで理解出来ないのは、「連立与党内の議論はなるべくしない方がいい」とばかりに「少数政党に主張させるな、もの言う場をつくるな」という議論だ。連立政権協議を終えたら、唯々諾々と巨大化した民主党の決めたことをありがたく拝聴し、これに従うだけの連立が政治の活力を生むだろうか。たしかに党首級の閣僚が参加する「基本政策閣僚委員会」という場があくとは言うが、森羅万象あらゆるテーマを党首級で議論するのは具体的には困難だ。 総選挙前の世論調査では「民主党単独政権」よりも、「民主党を中心とした連立政権」を望む声が多かった。この民意とは、大勝をするかもしれない民主党だけではなく、社民党、国民新党も加わってバランスの取れた政権運営を期待したいということではなかっただろうか。この政権運営とは、「少数だから黙れ」と議論を封じるのではなくて、連立与党間でしっかり議論をしてほしいということだと私は受け止めている。議論しない連立政治とは、間違いなく「数合わせ」との批判を呼ぶことになる。 自民党が惨敗した好機をとらえて、50年ぶりの大掃除を気持ちよく開始する前に、こうした連立の基本問題について実のある議論をかみ合わせておきたい。 |
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