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今、自民党の総裁選びが行き詰っている様子だ。総裁候補として有力視されていた舛添氏が閣僚として総選挙の負けの責任を取ると言い出し、総裁候補として出馬しないことを明言してしまった。しかし、これは、選挙中の言動から見るとまったく腑に落ちない発言だ。いったい誰が、自民党の総裁として、未来の日本政治を担っていくか、それを多少考えてみよう。
要素はいくつかあるように思う。
1.小沢チュウドレンといわれる人たちがどの程度政治的な存在感を発揮することができるか?つまり、小泉チュウドレンが大量落選した教訓をどの程度生かして、今後の政治活動に望むか?別の言い方をするなら、民主党の約半数を占める今度の新入生議員たちが、次期衆議院選挙でどの程度当選できるかという意味でもある。小泉チュウドレンとは違って、次期選挙で落選しないようにさまざまな活動をしたいと自然に彼らは考えるはずで、民主党執行部がそれを生かすことができるかどうかが、今後の政治体制に大きな影響力を持つはず。
2.小沢チュウドレンがまともに育って行った場合、自民党の出る幕はなくなってしまう。民主党の長期政権が出来上がり、自民党はかっての社会党のように、単なる文句を言うための政党となってしまうはずだ。だから、その場合は、自民党から民主党への移動というか、自民党を抜け出そうという動きが急激に広まる可能性さえある。または、民主党切り崩し、政界再編を狙う動きだ。
3.今の世界経済の状況を見ると、先進国に次世代産業が育っていない点が大きな壁としてあり、今後、先進各国は、不況下のインフレという状況に突入するはず。日本においては高齢化と社会保障費用の急激な増加という二重苦が待っている。まあ、先進各国どの国でも同じようなものだが、これをどう乗り切るか、それが問題。つまり、人口減が一応収まり、人口構成がある程度安定するまでの経済運営がどうなるかという問題。これには、年金、健康保険という二つの大きな問題が残っている。結局は、地域社会をどう作っていくかという問題に行き着くことになり、これには、どちらかというと自民党のほうが慣れているような気がする。
4.自民党として、今できることは、「保守」とは何かを再度定義しなおすことではないだろうか?「保守党」としてどんな人たちを自分たちの地盤として見るかということだ。結局、非常に乱暴に言えば、小泉政権以来、改革という口実を使って、自民党は、いわゆる保守地盤というものを徹底的につぶしてしまった。別の言い方をすれば、自民党の政策は、まさしく、日本社会を植民地化するためのものであり、植民地化するということはなるべく多くの人を奴隷化することだから、当然、自民党はそれまでの支持基盤を失うことになった。つまり、「行き過ぎた市場原理主義からの決別」をしなければいけないのに、それができていない点に問題がある。今の自民党の状況はそれを明言した麻生首相を更に叩こうとしているように見える。
5.昭和の40年代ぐらいから始まった赤字国債の発行が今後かなり行き詰るはずで、本来なら、とっくの昔にかなりの円安になるはずだった。先進各国が同時に赤字国債の発行をかなりの規模でやっているから円安に振れないだけ。つまり、発展途上国の存在意義が今度どんどん大きくなるという意味であり、いかに発展途上国の経済へつながりを深めていけるかが一つの鍵となる。
6.先進各国で発生しつつある巨額な投機資金がどう動くか、どうそれを規制できるか、それが大きな要素となるはず。別の言い方をするなら、単なる利潤追求ではなく、次世代産業を生み出すための資金として使うことができるかどうかが大きな問題となる。自分としては、地熱エネルギー開発と燃料電池開発が鍵だと思う。エネルギーの問題さえ解決できれば、食糧問題も、水問題も解決できるのだ。
7.かんぽの宿の問題で名を売った鳩山邦夫が日本郵政の闇をきちんと検証できれば、または、検証する覚悟を持って今後の政界に臨むというなら、彼が今後の自民党のリーダーとしてふさわしいメンバーの一人となるはずだ。日本郵政の闇を検証するとは、まさしくアメリカからの脱却を意味し、それはほとんどの国会議員にとり非常に難しいことだから。
8.加藤紘一氏は本来なら、最も期待のかかる政治家であるはず。ただ、麻生降ろしのときの動きなどを見ても分かるように、かなりの圧力がかかっている様子で、そういった圧力にどう対処するか、腹を決めることができるかどうか、そこが問題。
9.谷垣氏は、多分、今の状況で言うと一番の妥当な選択のはず。古賀誠氏とどの程度連携ができるか、そこが鍵だが、妥当な分、情勢挽回は難しいという選択かもしれない。
10.石原伸晃氏は、東京都知事石原慎太郎の息子として、基本的には対米追従政策しかできない可能性が高い。東京都議選でも、最高責任者でいながら、特に対策を打てなかった様子だ。
11.若手のホープとして、後藤田 正純氏がいる。派閥無所属として、どの程度支持する仲間を作ることができるか、そこがネックのはず。政策としては多分、最も思い切ったものを打ち出すことができる人かもしれない。
12.石破茂元農林大臣は、今度の選挙でも強固な地盤を保った数少ない自民党議員の一人。政治を見る目は確かであり、パワーバランスをとることもかなり上手にできる人のよう。ただ、あまり人の先頭に立つことをしたがらない様子で、総裁候補になること自体があまり好きではないのかもしれない。しかし、石破氏が中心となって自民党をまとめれば、民主党を突き崩し、次期政権を担うことができるかもしれない。
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