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asahi.com:みんなの党に「あぜん」、参院選が正念場-マイタウン福島
●民主と自民以外の各党、存在感発揮いかに
今回の総選挙で、民主、自民以外の政党は埋没し、苦戦を強いられた。公明、共産は比例区での得票率を前回総選挙より落とし、社民はほぼ横ばい。一方で、公示約1週間前に生まれたみんなの党が共産、社民を上回る健闘を見せた。来年夏の参院選に向け、各党は2大政党に対してどう存在感を示していけるのか。(吉田素子、村上晃一)
●自民への厳しい風当たり
公明党は5日、県本部で党議員34人による会議を開き、選挙結果を振り返った。
県内の比例区での得票目標は15万票で、東北から2議席の獲得をめざした。結果は約11万2千票で1議席。甚野源次郎・県本部代表は「手応えはあったが、結果は厳しいものだった」と総括。自民党との選挙協力について、「連携して選挙活動ができたことは評価できるが、自民への風当たりが厳しかったこともあり、結果につながらなかった」との見方を示した。
●みんなの党が予想以上の得票
今回の比例区の結果で関係者を驚かせたのは、みんなの党の予想以上の得票だ。党の結成は、公示日の約1週間前。それが県内比例区で約7万票を取った。十分な組織がない政党なのに、労組などに強い支持基盤を持つ共産、社民の両党の得票を上回った。
県内唯一の候補者として4区で出た小熊慎司・党県連代表は「自民に不満、民主に不安、という人の受け皿になった」と述べ、既存政党に飽き足らない層の支持を得たとみる。この勢いで党勢拡大を図る構えで、小熊氏は「参院選が主戦場」と位置づける。国政だけでなく、市町村議会でも議員誕生をめざしている。
●得票数、抜かれた共産は「あぜん」
みんなの党に得票数を抜かれ、共産党県委員会の最上清治委員長は「あぜんとした」と驚きを隠さない。自民、民主に満足しないが、社民、共産には共感しない層が、みんなの党に流れたとみている。
共産党は民主政権に対し、政策別に是々非々で臨む「建設的野党」の立場。参院選でいかに支持拡大を図るかが課題で、今後は政策ごとに推進や反対の署名を集めたり、地方議会で意見書を採択したりして存在感を高める。
●社民は2千票増、若者の支持が課題
社民党は前回を約2千票上回ったが、民主への追い風のあおりで東北では福島以外の全県で比例区の票が前回より減少した。加藤雅美県連幹事長は「これまでの支持者を固めて票の上積みができた」とする一方で、「若者への広がりがなかった」と振り返る。2大政党に飽き足らない層の票を、みんなの党に持っていかれた点も反省材料だ。
国政では民主との連立協議が進み、埋没しないための独自性が必要になる。県議会でも民主と同一会派を組むが、原発のプルサーマル問題などでは独自の立場を主張し、党の存在感向上を図る。「参院選に候補者を出さなければ民主にのみ込まれる」。加藤幹事長はそう語り、候補者選考を進める考えだ。
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000909050006
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