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ビデオニュース・ドットコムのビデオを見た。ビデオを見る限り、結局、グローバル・ビューポイントの窓口となったVOICE編集部も鳩山事務所も何の契約も交わしていないようだった。すべて口頭での合意。書類らしいものは、神保さんが手にした紹介したグローバル・ビューポイント側からのA4の紙一枚。それも実質10行あるかないか。
鳩山氏外交論文の謎 − 論文は本当に寄稿されていなかったのか
http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001221.php
いくら何でも、VOICE編集部、鳩山事務所は余りにもずさんじゃないだろうか。口頭でも書面でも何の条件も付けずに、配信を承諾してしまったようだ。グローバル・ビューポイントによってどのような抜粋・校閲が行われたのか、チェックもしていない。
当初、鳩山さんの「寄稿したわけではない」発言を目にしたとき、少し言い方に疑問はあったにしても、俺は、その種の契約を交わしていることを前提にして考えた。だから、誰かが勝手にやったのではないかと考えた。でも、鳩山氏側も何の契約もしていないのだ。鳩山氏周辺でどのぐらいの人がこのことを知っていたのか分からないが、少なくともこの問題の重大さを理解する人が一人もいなかったことは確かだろう。日本的と言えば日本的なんだろうけど、余りにもお人好しすぎる。
それとこの顛末を振り返って思うのは、新聞業界をはじめとして、主として日本語だけを扱う業界というのは、まだまだ遅れている、ナアナア過ぎると感じる。余り付き合いたくない相手だが、相手は、考えられるあらゆることを想定して自分たちに有利な契約書を用意する。そんな契約書さえもないとなると、何をされても構わないということになる。彼らの契約社会が優位である以上、嫌でも対処する必要があるのではないだろうか。そういう人材を抱えるべきじゃないだろうか。これから現実に鳩山さんが披瀝したような哲学を現実化するには、必要不可欠と思える。
鳩山氏名義の文章掲載問題 − ずさんな理屈
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2009/09/05/4564225
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