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基本的には「国家戦略局」で政策を決める体制を作るのだから、
二重権力とはならないだろうと思う。
それに、鳩山氏と小沢氏で、そんなに意見の違いがあるとは思えないし。
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小沢幹事長への「二重権力」論評は妄想にすぎない(永田町異聞)
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10335266842.html
小沢一郎を幹事長に据えるのは、鳩山代表としては、もっとも自然な選択だっただろう。
選挙の総指揮官が幹事長であるとするなら、小沢はすでに幹事長だったといえる。小沢一郎と細田博之の、軍師としての力量の差がくっきりあらわれたのが今回の戦いだった。
月刊誌「選択」9月号に、「小沢秘書軍団」のことが詳しく書かれている。彼らこそが、選挙における小沢の手足であり、小沢選挙の強さの秘密なのである。
1993年、小沢らが自民党を飛び出して新生党を結成したとき、早大の政治好きな学生たちのサークル「鵬志会」のメンバーが、勝手連的に「新生党学生部」をつくり政治の世界にのめりこんだ。
こうした学生のなかから、小沢の眼鏡にかなった者が、深沢の私邸で書生をつとめるようになっていく。これが軍団の起源である。
「掃除のできない奴が政界を掃除できるわけがない」という小沢は、靴磨きから犬の世話まで料理以外の家事をこなせるよう、書生を仕込んだ。
「理屈より下働き」の修業に耐えられた若者だけが小沢事務所の秘書となる。小沢軍団の結束力はこうして長期間かけて培われている。
筆者は今年5月1日に「なぜマスコミは小沢嫌いなのか」という記事を書いた。西松献金問題で、小沢がマスコミから集中砲火を浴びていたころだ。
そこで、知り合いのベテラン記者の解説を紹介した。マスコミに嫌われる理由としてすぐに思い浮かぶのは、記者たちを「不勉強だ」とバカにしていること、カネや不動産への執着が強いこと、司法試験失敗組で法律論に固執すること、などだという。
しかし、その記者は「虚像をつくって攻撃対象にしている面もある」と指摘するのを忘れなかった。
小沢が代表を退くと、「小沢院政」となり、かつて田中角栄の代名詞だった「闇将軍」という称号も加わった。この20年、良くも悪くも日本の政治は小沢一郎という剛腕政治家抜きには語れない。
その存在感ゆえに、つねに警戒されているのが小沢であり、単純に断じるならば、小沢の弱体化をはかってきた自民党は、07年の参院選と、今回の衆院選で、曲折を経てついに蘇った小沢に、なす術もなく、してやられたのである。
小沢は、政権党の「幹事長」という、もっとも望んでいたポストに就くことになった。彼が、首相や閣僚になりたがらないのは、演説嫌いということもあるが、よく知られているように健康上の理由が大きい。
心臓、気管支系に持病があり、疲れて休息をとるために、しばしば「雲隠れ」と批判されてきた。長時間拘束される国会の各委員会に出席するのは、彼にとってまさに命取りとなるリスクがある。
さて、党務をあずかる幹事長の仕事は、きれいごとではない。党内外のさまざまな利害や意見の調整、根回し、ときには反対派を力技で押さえ込む腕力も必要だ。
海部政権時代の日米構造協議で、市場開放に反対する族議員を押さえ込んで官邸をサポートしたのが小沢だった。
政策決定を内閣に一元化するためには、たとえ社民党が求める連立与党間の協議機関を設置するとしても、そこに政策決定への過大な影響力を与えないようにしなければならない。
これまでの自民党政治のように官僚の根回しを許す「政府・与党二元体制」では、民主党のめざす「政治主導」は絵に描いた餅に終わる。
だからこそ、社民党や国民新党とのパイプが太い小沢の剛腕は頼りになると、鳩山の目に映っているはずだ。
小沢としては、信頼関係のある鳩山を徹底して支えていくだろう。もともと官僚支配打破、政治主導は小沢の悲願でもある。
その意味で、小沢が与党協議機関をつかって権力をふるうなどという論評は、妄想に過ぎない。鳩山が政治主導を実現しやすい環境づくりに徹しなければ、自らの地位が危うくなる。
鳩山は二重権力批判を覚悟のうえ、小沢を幹事長としてオモテに出した。小沢を選挙担当というあいまいな役職に閉じ込めておけば、かえって「闇将軍」「裏支配」「院政」などといわれ続けるだろう。
霞ヶ関の官僚組織は、手ごわい幹事長の就任を前に、どういう組織防衛を考えているだろうか。民主党は天下り根絶法案を出してくるはずだ。
民主党にも族議員はいるが、自民党にくらべて圧倒的に少ない。利権を分け合う政・官・業の鉄のトライアングルで、天下り廃止を骨抜きにしてきたこれまでのように、官僚組織に都合よくコトは運ばないだろう。
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