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雨宮処凜がゆく!
http://www.magazine9.jp/karin/090902/
政権交代。と言う現実を目の前にして。の巻
より一部抜粋
この連載に何度か登場した片山さつき氏も落選した。ある意味で、彼女はこの格差社会、或いは貧困に対する「無理解」の象徴となっていた気もする。それに本人が気付くのが遅すぎた。自公の議員が「セーフティネット」という言葉をさかんに使いだしたのは、リーマンショックと派遣村を経た09年の年明けからだ。09年のお正月が過ぎてみると、いきなり彼らの言うことが180度変わっていたのには心底驚かされた。だけど、それじゃあ遅すぎた。それ以前、人々の生活がどんどん苦しくなり、将来の展望さえ思い描けないワーキングプアが大量発生する中で、彼らは「自己責任」的なことをあまりにも言いすぎてしまった。それほどに、たぶんそんなに悪気もなく、現実を知らなすぎた。そんなことも知らないの? 片山さんに限らず、自民党の人と話すとあまりにも「雲の上の人目線」
で、普通の人の生活なんてまったく知らないことに打ちのめされた。こっちがホームレス化に至るまでの個別ケースを話しても、なんだかニヤニヤ笑って「その人は特別でしょ」「そんな極端な話、あるわけない」なんてスルーされた。そんな人々が今年に入ってから取りかえそうとしても、すべては手遅れだったのだ。
さて、それじゃあ民主党の議員がどこまで貧困の問題に本気で取り組んでくれるのか、ということが私にとって最大の関心だ。選挙を前にして、非正規で働く人や失業中の若者などと話したのだが、彼らは「自民党が酷い目に遭うのは大歓迎だけど、それで民主っていうのもねぇ・・・」と口を揃えた。主に安全保障面や改憲、そしてアフガニスタンとかどうなるの? という不安で、私もまったく同感だ。もちろん、民主党の中には非正規問題に本気で取り組んでいる人たちもいる。集会に積極的に顔を出し、反貧困ネットワークなどと密に連絡を取りながら動いてくれている人がいる。
その一方で、「大丈夫か?」という現実もある。その現実の一端を、私は派遣ユニオン・関根秀一郎氏の「非正規労働通信207号」で最近知り、愕然とした。マニフェストに「登録型派遣原則禁止」や「日雇い派遣禁止」を掲げる民主党だが、選挙前に「派遣ネット関西」が近畿一円で候補者に行ったアンケートでは驚くべき事実が発覚したのだ。それは民主党の候補者5名が「日雇い派遣は禁止すべきではない」と回答していたこと。そして「日雇い派遣は禁止すべきでない」と回答した民主党の候補者5人(川端達夫氏、田島一成氏、三日月大造氏、奥村展三氏、大西孝典氏)は、今回、全員当選している。選挙前から堂々とマニフェストとは違う主張をしている人たちがいて、しかも当選してしまっているのだ。
日雇い派遣という究極の使い捨て労働がワーキングプアの温床になっていることはずーっと指摘されてきた。知らないのだろうか? と思ったものの、もっと確信的だった。なぜなら、民主党副代表でもある川端氏は、「日雇い派遣禁止」などに反対する「派遣制度の改善を推進する議員連盟」会長。派遣の問題ひとつとっても、「??」なのだ。っていうか民主党って「国民の生活が第一」と言ってるわけだけど、どの辺が? と勘ぐりたくなってしまう。
抜粋おわり
民主は、自公のネガ・キャンとは無縁なこういう批判は甘んじて受けて欲しいと思います。
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