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http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2009/09/01/20090901ddm007010126000c.html
選挙:衆院選 民主圧勝、各国メディアはこう見た
衆院選での民主党圧勝について8月31日、各国メディアはそれぞれ意匠を凝らして伝えた。日本人の分析から日本近代史、日米関係、民主党への論評まで、日本の歴史的な政権交代は、外国からはどう見られているのか。報道ぶりを概観した。
◇「友愛」起源の欧州は−−−外交方針修正に注目
【ブリュッセル福島良典】欧州メディアは、民主党政権が、自民党の対米追従路線から「日米同盟を維持しつつ、対米依存を軽減する」(ベルギー紙)方向へ、どこまで外交方針を軌道修正するのかに注目している。
鳩山由紀夫代表が掲げる「友愛」は、フランス革命の「自由、平等、博愛」の精神や欧州統合運動家の著作が起源。米国型グローバリズムを手厳しく批判する一方、欧州連合(EU)を参考に、東アジア共同体の建設や地方分権を進める考えを表明するなど、その外交姿勢は「欧州寄り」とも映るからだ。
欧州のラジオは「民主党は米国から多少、距離を置き、アジアの近隣国との和解を進めようとしている」と伝えた。だが、民主党内に意見の相違があることなどから、「政権公約が政策にどう反映されるかを見極める必要がある」(EU筋)との声も出ている。
仏国際関係研究所(IFRI)アジアセンターのバレリー・ニケ所長は「米軍基地の扱いなどを見直す余地はあるだろうが、米国は日本の安全保障戦略の中心であり続け、(日米関係の)激変ではない」と分析している。
◇北朝鮮は論評なし
■中国
京華時報=鳩山氏のあだ名を「宇宙人」と紹介。「『宇宙人』鳩山の夢かなう」
広州日報=吉田茂、鳩山一郎両元首相の孫同士の戦い。政権は代わっても、世襲政治は変わらない。
■韓国
朝鮮日報=政権交代後の日本がどこに向かうかは非常に不透明。
■北朝鮮
朝鮮中央通信=「自民党が大惨敗を喫した」と選挙結果だけを伝え、論評なし。
■インド
タイムズ・オブ・インディア紙=鳩山氏は「新しい侍」。
■シンガポール
ストレーツ・タイムズ紙=民主党のマニフェストからは、不振が続く日本経済をいかに上向かせるか、はっきりしない。
◇明治維新並み変革
■オーストラリア
オーストラリアン紙=日本の近代史において、明治維新や戦後の経済復興に並ぶ大きな変革だ。
■米国
ウォールストリート・ジャーナル紙=日本現代史の分水嶺(ぶんすいれい)として後世に伝わるだろう。米国などにとって、自民党政権に比べ対応が難しくなるが、より意欲的な同盟国となるかもしれない。
◇極めて日本的反乱
■英国
フィナンシャル・タイムズ紙=極めて日本的な反乱。民主党に革新的な新政策が見られないのは、日本人が今もそれなりに現状に満足しているからだ。社会的な革命を求めたものではなく、これまでとは違った手法で現状を維持しようとする試みに見える。
インディペンデント紙=民主党の外交方針は、日本がようやく冷戦終結を確認したことを示す。アジア重視の姿勢から「地域勢力」化する可能性がある。
■イタリア
メッサジェーロ紙=イタリアと日本は人口減、移民規制、年金問題など似た問題を抱え、右派から左派への政権交代が必要だった。
◇震度7級の出来事
■ロシア
政府紙「ロシースカヤ・ガゼータ」=震度7級の出来事。米国が終戦後の日本で2大政党制を根付かせようとしたが、当時の日本は受け入れられず、巨大な自民党と政権を担えない野党による「1・5党制」が続いたが、(経済)危機に耐えられなかった。
■エジプト
アルアハラム紙=民主党の地滑り的勝利は、国民生活重視の政策を掲げ、官僚の政治支配に反対したことが背景にあった。
■イスラエル
イスラエル民放=鳩山氏は日本のオバマ。
毎日新聞 2009年9月1日 東京朝刊
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