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鳩山民主代表:首相就任へ、マニフェスト実行に問われる手腕
8月31日(ブルームバーグ):民主党が30日の衆院選で歴史的な勝利を得たことで、鳩山由紀夫代表(62)が9月中に開かれる特別国会で首相に指名されることが確実となった。祖父の鳩山一郎元首相が創設した自民党を1993年に離党してから16年。首相に就任すれば政治家主導の政治の確立などマニフェスト(政権公約)で掲げた構想や政策の実現でその手腕が問われることになる。
鳩山氏は当選8回。専修大学の助教授から86年に政界入りした。工学博士号を持ち、日本の政界では珍しい「理科系」出身だ。座右の銘は祖父の提唱した「友愛」で、「政治は愛と信じている」などつかみどころのない言動から「宇宙人」のニックネームを持つ。
側近の川内博史衆院議員は、「包容力のある人」と鳩山氏の魅力を語る。周囲の意見に耳を傾ける政治姿勢は時に、「融通無碍(ゆうずうむげ)」と評されることもある。
そんな鳩山氏が、政治家として大きく飛躍する転機となったのは菅直人氏らとの旧民主党結党(96年)だ。当時自らが所属した「新党さきがけ」の代表だったが、蔵相として関わった住専処理で世論の批判を受けていた武村正義氏の加入を「排除の論理」で拒否。野党のリーダーとして頭角を現した。
父は自民党参院議員だった威一郎元外相。弟は自民党の邦夫前総務相。鳩山政権が誕生すれば、日本の首相は安倍晋三(岸信介元首相の孫)、福田康夫(赳夫元首相の子)、麻生太郎首相(吉田茂元首相の孫)の各氏と4代連続で首相経験者の子孫が就任することになる。米国留学中に出会った妻の幸さんは元タカラジェンヌ。
日本大学の岩井奉信教授は新政権の課題について「国民の期待がこれだけ高いので、どう応えていくか。マニフェストをきちんと実現しなくてはいけない」と語った。
日米関係
鳩山氏が首相就任後、最初にその手腕を問われるのは9月下旬に予定されている米国訪問だ。ニューヨークでの国連総会やピッツバーグで開催される20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)が主な目的だが、この間に米国のオバマ大統領との初めての日米首脳会談が開かれる可能性が高い。
同党が優先させるのは首脳同士が「バラク・ユキオと呼び合える」(鈴木寛政調副会長)レベルの個人的な信頼関係の構築だ。岡田克也幹事長は7月のインタビューで「オバマ政権とは共振し合える、共鳴し合える部分は多い」と話しており、大統領が重視する核廃絶や地球環境問題で接点を探ることになる。
連立与党内で議論になりそうなのが安全保障・国際貢献だ。同党は日米地位協定の改定を掲げたほか、インド洋での海上自衛隊による給油活動についても基本的には来年1月で終了させる考えだが、米国から継続を求められる可能性もあり、即時撤収を求める社民党との調整課題となる。
米国債を中心に運用されている約100兆円の日本の外貨準備の在り方に関する鳩山氏の姿勢も注目される。鳩山氏は4日の党本部での記者会見で、外貨準備政策について聞かれたが、「米国債に関しては発言も慎重にしなければならない影響力のある話だ。当然のことながら政権を取った後、慎重に判断をするべきことであって、今ここで見直すべきだとかいう発言をするべきではない」と述べ、コメントを避けている。
一方、鳩山氏は衆院解散後に月刊誌「Voice」や米紙ニューヨーク・タイムスへ寄稿した論文でも、「東アジア共同体」の創造と、これを支える「アジア共通通貨」の実現を提唱している。
経済財政運営
経済財政運営では、麻生政権のまとめた2009年度補正予算の組み替えと10年度の予算編成が待っている。特にマニフェストで約束した「子ども手当」の半額実施、公立高校の実質無償化などで10年度には7.1兆円の財源ねん出が必要になり、官邸に設置する「国家戦略局」と「行政刷新会議」を主舞台に各省との調整を行う。
景気の動向次第では、新たな補正予算による財政出動も必要になってくる。仮に赤字国債発行に頼らねばならない事態になれば、市場に財政悪化への懸念が広がる可能性がある。
献金問題
鳩山氏の政治団体をめぐる献金問題も懸念材料だ。鳩山氏は17日、日本記者クラブで政治資金収支報告書の個人献金欄に故人や実際に寄付していない人の名前が記載されていた問題について「元秘書が保身のために、献金をもらったかのように見せかけてしまった」と釈明した。
ただ、自民、公明両党は衆院選中の討論会などで鳩山氏を追及しており、「鳩山政権」発足後は国会審議で取り上げるのは必至だ。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=aofm9NbmHAHo&refer=jp_news_index
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