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http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/news/20090831ddm012010101000c.html
民主党の鳩山由紀夫代表が31日未明に東京都内で行った記者会見の要旨は次の通り。
《衆院選大勝の意味》
勇気を持って政権交代を選んだ国民に対し、民主党の代表として心から感謝したい。単なる民主党の勝利だとは思っていない。国民にとって暮らしが厳しくなっている怒りが民主党の期待に結びついた。謙虚に、いかにして国民の方向を向いた政治というものを作り上げていくかというのがすべてだ。
三つの交代と言いたい。一つは政権の交代だ。二つ目の交代は、古い政治から新しい政治への交代。利権にまみれた政治にさよならして新しい市民が中心になる政治を生み出す。三つ目は主権の交代。官僚主権の政治から国民主導の政治だ。
2大政党政治というものを定着させない限り、この国の政治は本物にならない。自民党を離党してから16年たった。長いようでもあったが、国民が辛抱強く2大政党政治の実現、すなわち政権交代可能な政治勢力を作ることに力を貸してくれたことに心から感謝したい。
《人事》
国家戦略局、室の担当相はこれからの国家の基本的な方向、あるいは予算の骨格というものを議論して決めていく大変重要な閣僚なので、組閣においては極めて重視する。また金融、経済が国際的流れで大変重視されていく。財務相などは大変枢要なポストだと考えている。(主要ポストを先行して決めるのは)一部だけ決めるということは他との兼ね合いも考えないといけない。今、私の念頭にはない。決めるときには一気に首班指名後に決める。
《自民党大敗について》
自民党と民主党、継承したり、協力するところは大いに協力し、数におごることのない政治を行っていきたい。
自民党が壊滅するとはとらえていない。自民党の底力、再起に向けた大きな力が発揮されないと、真の意味で2大政党政治が日本には定着しない。奮起を申し上げたい。
《民主党の政治》
脱官僚依存の政治を目的としたい。政官業の癒着の体質に染まらない政治を作る。利権をむさぼる政治を一切行うつもりはない。市場原理の重要性は認識しているが、市場原理への至上主義への反省が必要だ。規制(緩和)が行き過ぎた部分は是正を行う必要がある。
《連立協議》
社民党、国民新党との間の連立協議は現在の三役、幹事長中心にやってもらう。政権移行のチームとして、三役を中心に骨を折っていただく。
《外交》
オバマ米政権が対話と協調にかじを切る中で、私どもは東アジア含めさまざまな大きなテーマが存在しているが、安全保障、対話と協調の中で問題解決を示す姿勢が極めて求められている。
祖父一郎がロシアとの間で共同宣言を樹立した。その件に関し、私も同じようにロシアの北方問題の解決などに力を入れていきたいと考えている。
《首相としての覚悟》
もっとも重い責任を背負う首相である以上、覚悟を持って臨むことは言うまでもない。ポストのために政治家をやっているんではないという覚悟を常に持っていることが肝要だと思う。
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