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【神州の泉−小野盛司氏寄稿】
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/08/post-70cd-1.html
2009年8月30日 (日)
自民党の歴史的大敗に思うこと(小野盛司)
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(※日本経済復活の会 小野盛司会長の記事、第188弾です)
8月30日衆議院選挙で自民党は歴史的大敗をした。この原因は与党が日本経済の立て直しに失敗し、国を貧乏にし、国民を苦しめたことにある。日本経済復活の会が絶えず主張し続けたように、マクロ計量モデルを駆使し、必要な規模の景気対策をやっていたら、日本は豊かなままでいられただろうし、国民も自民党を支え続けただろう。
日本をここまで貧乏にしてしまったのだから、もう自民党はいやだと国民が思ったのも無理はない。しかし、政権交代という甘い言葉に騙されたのかもしれないということは、知っておくべきだ。政権交代により実は「パンドラの箱」を開ける結果になったのではないだろうか。
新政権は最初からどん底の経済状態に立ち向かわねばならない。失業率は5.7%で史上最悪であり、急速に悪化中である。しかもこれが史上最大の景気対策に支えられてやっとこの程度に抑えられているのである。国民は民主党に任せればもっと暮らしが楽になると思って投票したのだ。残念ながら、民主党の行おうとしている政策は、景気を更に悪くし、日本を更に貧乏にするようなものばかりだ。一旦開いたパンドラの箱は4年間は閉じることはできない。ここに日本の悲劇が始まる。
景気悪化を食い止めるために最も有効な公共投資に民主党は反対し、更に削減しようと言う。絶対にやらなければならない追加経済対策に民主党は反対だ。赤字国債発行を抑え緊縮財政に戻ろうとする。これこそ昭和恐慌や世界大恐慌に追い込んだときの政策にそっくりだ。景気が悪いときに緊縮財政をやると税収が減り国の借金が増えるだけということは、橋本内閣のときや小泉内閣の時に実証済みだ。
実は昭和恐慌の時にも同じ経験をしている。国の借金を減らすのは簡単だ。赤字国債を大増発し(お金を刷って)思い切った景気対策をし、景気をよくし、インフレ率を3%程度にすることだ。そうすれば、国の借金のGDP比はみるみる減っていくことは、計量モデルの計算で実証済みだ。
待ち受けているのは景気悪化だけではない。新型インフルエンザの猛威が9月にも襲うという。明日から学校が始まれば、流行は一気に拡大するだろう。新政権は最悪の状態でスタートする。
最悪だからこれ以上悪化することは無いだろうか。そんなことはない。緊縮財政なら失業者が増え、企業は倒産し、税収が減り、国の借金はどんどん増える。民主党は政府が国の借金を増やし続けたと言ってきた。そして自分が政権を担当するようになったら更に借金が増えてきたら何と言うつもりか。そこで「緊縮財政で借金を減らすことはできない」という事実を知ってくれればというのが唯一の期待である。
日本経済復活の会の顧問である鳩山由紀夫氏が総理大臣になることが確実になったことに「おめでとうございます」と、ひとまず申し上げたい。彼は計量経済学をよく理解できる人だ。私も積極財政で国の借金を減らすことができるという日本経済のシミュレーションを彼に示し、彼はよく理解して下さった。そうであれば、緊縮財政はあり得ない。デフレ経済で緊縮財政を行うという間違いを行っているのは日本だけだ。一刻も早く間違いに気付き、大規模な財政出動への政策変換をして下さることをお願いしたい。
希望が持てるのは、滝実、牧野聖修、小泉俊明、中山義活といった日本経済復活の会の強い味方の先生方が当選しそうな情勢だということだ。こういった経済をよく理解している国会議員の方が政治を動かす力になって頂きたいと願いつつ、新政権誕生の「お祝い」の言葉としたい。
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