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本日は8月30日投票日です。選挙結果が判明するのを待たずに、自民党へのレクエイムを書くのはいささか気がひけないでもない。しかしそれほどまでに、今の自民党は劣化している。郵政民営化に反対して追放され、自民党に復帰しなかった議員こそ、自民党のなかの数少ない憂国の志士たちだった。今の自民党は、いわば中身のない抜け殻みたいな存在になってしまった。
自民が小選挙区で大敗して比例で復活するのは、今回の自民大敗を作り出した大物、古参議員であり、いわば戦犯容疑者ばかりであって、粗大ごみに近い人物たちが残ることにになるだろう。
彼らが選挙期間中に主張していることは、「民主党の悪口」と、「自民党の自慢話」ばかりで、「自らが招いた反省の上に立つ」どころか、「われらが自民党こそ”責任力”がある」と、わけのわからない主張を繰り返すのだからたまげる。国民に受け入れられるわけがない。過去の政策の誤りを認めて、「だから今度こそは、こういたします」というものが全くない。
自民が大幅に員数を減らしたとしても、残った者たちのなかに自民の将来(つまり日本国の将来)をになう逸材がいるならば、望みを託すことも可能だろうが、それを期待することはほとんど出来そうもない。
今後民主政権が、何がしかの失政があったとしても、生き残った自民がその受け皿になりうるような器を壊してしまっている。今回の選挙は、「政界再編」により自民再生への道をも断ったのは致命的である。
そもそも同士を追放したうえに、冷酷にも組織的に刺客まで放つやりかたは武士の情けがない、まさに弱肉強食を地で行くやりかたである。アングロサクソン的な手法は日本の伝統文化にはなじまない。
自然界は弱肉強食の世界、 それは人間とて本質的に例外ではない。ただし、それにブレーキをかけて、共存共栄する知恵を働かせるのが人間であったはずだ。戦後の日本は、そうして復活を遂げた。
それをわざわざ、ブレーキ装置をとっぱずして、やりたい放題の弱肉強食の市場原理主義を横行させた。現在の「派遣労働」は、アフリカから「奴隷」を輸入して「労働使役」のために黒人をこき使ったやりかたとそっくりではないか。
蛇足だが、そんな派遣会社に竹中平蔵氏が会長に就任したと聞いて、まさかと思う反面、やっぱりそうだったのかと納得した。
民主に先ず期待するのは、小泉ー竹中の「欺瞞の改革路線」を総括して日本再生を計ってもらいたい。
政治を目指すならば、「より多くの人が、より豊かになる」ことを基本原則におくべきである、その方が経済は発展することは、バブル発生までの過去の日本が証明している。グローバリゼーションは改めるべきである。世界が一色になることは、終末思想である。それぞれの国が、地政学的にも、環境的にも異なるなかで永年にわたって育んできた多様な伝統文化と言語は、重んじられるべきである。それでは、日本は国際競争に勝てないとう人たちがいる、国際競争に勝って相手国の経済を破壊しているではないか。「競争文化」そのものを考え直すべきである。
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