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“派遣村”元村長の湯浅誠氏も激怒!
「(舛添厚労相の発言は)事実をねじ曲げた発言で、
今なお厳しい雇用情勢の中で生活の再建を目指して努力している方々への侮辱である」
●舛添氏「怠け者に税金使わぬ」発言 抗議受け弁明
舛添厚生労働相は25日の閣議後の記者会見で、総選挙の遊説中に
「働く能力と機会があるのに怠けている人に、貴重な税金を使うつもりはない」
という趣旨の発言をしたと追及され、弁明に追われた。
舛添氏は「自立が大事だということを訴えたかった」と語った。
演説は18日に神奈川県内で行った。
年末年始に東京・日比谷で開かれた「年越し派遣村」に、
行政が約4千件の求人情報を提供したにもかかわらず、誰も応募しなかったなどと指摘。
同じ演説の中で「怠け者」発言が飛び出した。
実際には、初日には申し込みがなかったが、その後100人以上が申し込んだ。
この発言に対し、派遣村の元実行委員会の湯浅誠・元村長ら有志は24日、
「事実をねじ曲げた発言で、今なお厳しい雇用情勢の中で生活の再建を目指して努力している方々への侮辱である」として、
舛添氏に謝罪と発言撤回を求める抗議文を出すなど、波紋が広がっていた。
舛添氏は会見で「怠け者発言は(民主党が復活を強く主張する)生活保護の母子家庭(への加算)の中で言ったつもりだ」
と反論しつつ、反発が広がったことには「大変残念。今後、言い方を注意したい」と述べた。
http://www.asahi.com/politics/update/0825/TKY200908250312.html
●派遣村:舛添厚労相「4000人分求人、誰も応募しない」 有志が抗議文
◇「事実をねじ曲げた」
年末年始に東京・日比谷公園で開かれた「年越し派遣村」(6月末で解散)の元実行委員会有志が24日、
舛添要一厚生労働相が選挙演説で派遣村について「4000人分の求人票を持っていったが誰も応募しない」
などと事実をねじ曲げる発言をしたとして、発言の撤回と謝罪を求める抗議文を出した。
舛添厚労相は25日の閣議後会見で、「(求人を始めた)初日はなしでその後、139人申し込みがあった」と説明、
「言い方が悪いとしたら気を付ける」と話した。
抗議文を出したのは名誉村長を務めた宇都宮健児弁護士ら派遣村の元実行委員会の有志ら約10人。
抗議文は、求職登録した村民は100人を超え、旅館の住み込みや清掃などに就職したと説明。
さらに「実は募集していない」など求人内容に問題があるものが多かったと指摘した。
その上で「生活再建に取り組んでいる人への侮辱。事実をねじ曲げた言動を繰り返していることを黙認できません」と抗議した。
舛添厚労相は18日に横浜市内で行った演説で「4000人分の求人を持っていったが誰も応募しない。
自民党が他の無責任な野党と違うのは、大事な税金を働く能力があるのに怠けている連中に払う気はないところだ」などと述べた。
舛添厚労相は「(2カ所のうち)1カ所では初日はゼロと言っている。
日本が豊かになった中で機会も能力も生かしていない人を怠け者と言った」と説明した。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090825dde041040013000c.html
●派遣村めぐり舛添厚労相に抗議文 「怠けてる連中」発言と
年越し派遣村を企画した元実行委員会の有志が24日、
舛添要一厚生労働相が街頭演説で派遣村に参加した失業者について
「怠けている連中」などと発言したとして、
「生活再建を目指して努力している人々への侮辱だ」
として発言の撤回と文書による謝罪を求める抗議文を同相に提出した。
抗議文は、舛添厚労相が18日に横浜市で行った街頭演説で派遣村の取り組みに触れた際に、
「4千人分の求人票を持って行ったが、一人も手を挙げなかった。
大事な税金を働く能力があるのに怠けている連中に払う気はない」と発言したとしている。
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009082401000842.html
■派遣村 : 事実をねじ曲げた舛添発言の撤回と謝罪を求める
2009年8月24日
抗 議 文
元派遣村名誉村長 弁護士 宇都宮健児
元派遣村実行委員会有志一同
〒104-0061 東京都中央区銀座6-12-15
COI銀座612 7階 東京市民法律事務所
TEL:03-3571-6051 FAX:03-3571-9379
厚生労働大臣 舛添 要一 殿
私たちは、年末年始、日比谷公園にて派遣村を企画した実行委員会の有志です。
貴殿は、8月18日、横浜市内の街頭演説で、年越し派遣村の取り組みについて言及し、
「4000人分の求人票を持っていったが一人も手を上げなかった。
大事な税金を働く能力があるのに怠けている連中に払う気はない」と発言しました。
私たちは、この発言は、事実誤認により生じる偏見、もしくは、事実を捻じ曲げた中傷であり、
命からがら派遣村を訪れ、今もなお厳しい雇用情勢の中で生活の再建を目指して努力している方々への侮辱であると考えます。
自立を目指し、切実な思いで求職活動をしながら、何件も何十件も断られ、それでも求職活動を続けているのに、
よりによって厚生労働大臣という立場にある人からこんなことを言われたら、どういう気持ちになるか。
村民一人一人の心情を考えてください。
派遣村は、厚生行政と労働行政の双方に対し、重たい提起を投げかけた取り組みでした。
しかし、貴殿は目の前の現場に、一度も足を踏み入れなかった。
そうした方が、事実を捻じ曲げた言動を繰り返していることを、私たちは黙認することはできません。
上記の発言を撤回し、文書による謝罪を求めます。
また、派遣村に持ち込まれた求人票に関する事実、及び私たちの見解を以下に記しますので、ご一読ください。
1)「一人も応募しなかった」というのは、1月5日の4施設入所初日のことである
1月6日にも、派遣村実行委員会に対して、大村厚労副大臣から同様のクレームを受けました。
しかし、1月5日は日比谷公園撤収作業後、国会への請願行動や議員申入れなどをしており、都内4施設に入所したのは午後4時ごろでした。
東京都職員から施設の決まりごとなどの説明を受けるとすでに5時になり、ハローワークの出張窓口が閉まりました。
初日の応募がなかったのは、こうした理由によるものです。
また、このことは、大村氏にはその場で説明し、誤解を解いていますし、貴殿もその報告を受けているはずです。
6日からは朝から相談が始まっていましたし、今ごろになって言い出すのは「為にする」議論です。
2)「手を上げなかった」というのは誤り
1月18日の時点で、求職者登録をした村民は百数十名に上っており、4施設に滞在していた村民の半数に上りました。
4000件の求人中から応募し、旅館の住み込みや清掃、警備、タクシー会社などに就職し、派遣村を去った方もおります。
3)4000件の求人には実態のないものも多かった
応募をした村民は、ほとんど断られてしまっています。
応募した会社から返ってきた返事は、「もう決まっちゃいました」「実は募集していないんです」
「ハローワークから求人を出すよう言われて、ホントは募集してないんだけどお付き合いで求人を出しているだけなんです」といったものでした。
こうした実情を、大臣は御存じでしょうか。
4)寮付き求人へのトラウマ
当初の応募が少なかった背景には、派遣村に持ち込まれた求人の多くが、「住み込み」など寮付きの求人だったことにも原因があります。
派遣切りは、雇用契約の解除と同時に、住まいを追われるという過酷な首切り体験でした。
寒空に放り出された彼・彼女らは「二度と同じような目に遭いたくない」という思いをもっています。
今度こそは、自分の住居を確保して、職場に通いたい、だから住み込み求人への、応募には躊躇する、
というのは心情としても理解できることではないでしょうか。
5)求職活動どころではなかった
年越し派遣村では、心身の不調を訴える人や、今日の食費もない極限状態に追い込まれた人が多く、
生活保護を受給し、その日の生活費を確保することが最優先の課題でした。
実際、緊急小口貸付資金の特例交付が始まる1月7日夕方までは、ほとんどの人が無一文の状態であり、
求職活動のための面接交通費などを持っていなかったのが実情です。
また、既に、大半の方が派遣切り後に、ハローワークや様々なところに相談に行ったり、
必死の思いで職探しをおこなって来られていました。
その結果、有り金も底をつき、どうしようもなくなって派遣村にたどりつかれています。
心身共に疲弊した状態では求職活動を満足に行うことはできません。
6)誰でも年収1000万以上稼げる求人があったらください
上記の発言のあった翌19日も、貴殿は「求人は、すべて寮付住み込みで、年収1000万以上稼げるものだった」などと発言されたと聞いています。
耳を疑いました。そんな求人があったという話は実行委員会では聞いていません。
また、もしあったとしても、ある種の専門性が問われる職務である可能性が高く、
派遣切りされたり、数年間の野宿経験をしてきた失業者が就ける仕事でしょうか。
ミスマッチが大きすぎたとしか考えられません。
そのことを、求職者が怠けているといった文脈にすり替えないでください。
7)政策の実施と言っていることが違います
政府が21年度補正で「第二のセーフティネット」を構築したのは、昨年秋からの派遣切りで派遣村村民も含め、
職も住居も失う労働者が大量に出たにもかかわらず、セーフティネットが機能していないというその反省の上に立ってのことだと思います。
派遣村の村民は、多くの失業者と同様に求人活動をし、同様に就職できていませんが、
これらの人たちに対する「第二のセーフティネット」が無駄だというのでしょうか。
そうであれば、政策決定者自ら「第二のセーフティネットなど不要だ」と言っているのと同じです。
閣僚としての自らの行為に矛盾する発言であり、その社会的責任は重大であると考えます。
以上
http://www.labornetjp.org/news/2009/1251185636840staff01
【関連】
●「怠けている連中に税金使わぬ」 派遣村めぐり舛添厚労相
舛添要一厚生労働相は18日午後、横浜市内の街頭演説で、
昨年末から今年1月にかけて東京・日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」に関し、
「(当時)4000人分の求人票を持っていったが誰も応募しない。
自民党が他の無責任な野党と違うのは、大事な税金を、働く能力があるのに怠けている連中に払う気はないところだ」と述べた。
これに対し、派遣村実行委員だった関根秀一郎・派遣ユニオン書記長は本紙の取材に
「求人として紹介されたのは確かだが、誰も応募しなかったというのは全くのでたらめ。
たくさんの人が応募したが、断られたのがほとんどだ。
舛添氏の発言は現場の実態が全く分かっておらず、あきれてものが言えない」と批判した。
舛添氏の発言は、与党側が「バラマキ政策」と批判する民主党との違いを強調する狙いがあるとみられるが、
厳しい雇用環境が続く中、労働行政を担当する厚労相が失業者を「怠けている連中」と指摘したことは、
不適切との批判は免れない。
派遣村をめぐっては坂本哲志総務政務官が1月に、集まった失業者らの就業意欲を疑問視する発言をして批判を浴び、謝罪した経緯がある。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009081902000169.html
●舛添厚労相が暴言を連発
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/08/post-b67d.html
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