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政権奪取の民主党に挑戦状をたたきつける検察の思惑と本気度 (会員制経済情報誌『現代産業情報』)
http://www.asyura2.com/09/senkyo69/msg/833.html
投稿者 愛国改善党 日時 2009 年 8 月 26 日 14:49:42: gpdmClaQFBffI
 


 http://archive.mag2.com/0000017208/index.html


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政権奪取の民主党に挑戦状をたたきつける検察の思惑と本気度
(会員制経済情報誌『現代産業情報』8月15日号より転載)

「公判対策の延長です。狙いは小沢一郎を牽制すること。本気で事件にするつ
もりはありませんよ」

東京地検特捜部が、小沢一郎民主党前代表の公設第一秘書を逮捕した西松建設
事件で、国澤幹雄元社長らの初公判が6月に始まり、捜査も収束に向かうはず
が、担当の直告一班がゼネコンなどの政界担当幹部に、「小沢ルート」に絡ん
で再度の呼び出しをかけ始めたとき、マスコミの司法担当記者は、等しくこん
な感想を漏らしたものである。

これに対して弊誌は、「検察が西松建設事件で小沢捜査を継続する理由」
(No.624=本誌6月24日号にて転載)で、「検察は総選挙後に、小沢個人
と政治団体との不分明な政治資金にメスを入れようとしている。

『叩けば埃』という見込み捜査ではなく、民主党を敵に回し、マスコミに批判
されての捜査の中でつかんだ情報や資料に基づくものだけに、『次の捜査』で
は確実に追い詰める自信を持っている」と、述べたように、「小沢民主党」へ
の本気の挑戦状だという見方を取ってきた。

捜査は、弊誌の予測通りの展開を見せている。
特捜部による呼び出しを何度も受けたゼネコン関係者が語る。

「検察の狙いは、小沢事務所の裏献金の解明です。それだけはハッキリしてい
る。

だから、我々の下請け業者まで呼んで、献金総額を把握のうえ、『そのカネを
小沢事務所にいつ、幾ら届けたのか』と、聞いてきます。

否定できずに認めてしまう部分もある。あの徹底ぶりだと、相当な金額が『裏』
と認定されるのではないでしょうか」

第一弾ともいえる秘書逮捕で、特捜部は小沢事務所の政治団体と小沢一郎個人、
あるいは政治団体間のカネの流れを徹底的に洗い、脱税捜査でいえば「たまり」
に相当する5億円内外のカネを発見したという。

つまり、表の献金をトータルした資金より、各政治団体の収支報告書に残って
いる現預金や不動産など資産の方が多かった。

「すべて適正に処理している」
小沢氏はこう記者会見で胸を張ったが、政治団体の不動産名義を個人名義にし
て恥じないことが証明するように、基本は田中角栄─金丸信の教えを受け継ぎ、
「どんぶり勘定」の中で自らの資産を増やしてきた。

「出」より「入」が多くて当然。その差額を特捜部は、「裏献金」の解明で埋
めようとしている。

中でも特捜部が集中して呼び出しをかけているのは、ダム工事などでゼネコン
の前に乗り込み、政治家から暴力団を含む勢力に挨拶をし、必要ならカネを撒
くサブコンの業務屋(談合担当)である。

“前捌き”と呼ばれる彼らの根回しが公共工事には欠かせず、その重要性がわ
かっているから特捜部は、猛暑の中、水谷建設、山崎建設、丸磯建設といった
有力サブコンの業務屋を何度も呼び出して、徹底的な取調べを行なっている。

その感触から、あるサブコン関係者は、第一にダム工事に絡む斡旋収賄、第二
に小沢一郎個人の脱税、第三に政治資金規正法違反のいずれかの容疑で、総選
挙後、小沢一郎前代表に切り込む検察の強い意志を感じているという。

検察の民主党への挑戦状はそれにとどまらない。鳩山由紀夫代表には、「故人
献金」に代表される疑惑がある。

資金管理団体の「友愛政経懇話会」が、政治資金報告書に虚偽記載をしていた
問題で、既に鳩山代表がその事実を認め謝罪していることから、政治資金規正
法違反は確実だとして、東京地検は7月3日に自民党系と思われる「鳩山由紀
夫を告発する会」が提出した告発状を受理、捜査を開始した。

その捜査体制もまた、民主党への挑戦状である。主任検事を置き、その下に4
〜5名の専任検事をつけて「専従班」としている。

小沢捜査には西松建設事件を担当した直告一班が継続してあたり、鳩山捜査に
は専従班。

「前」と「現」の野党第一党の党首を、最強の捜査機関が現有勢力の半分を割
いて捜査しているのだから、「異様」というしかない。

『文藝春秋』(09年9月号)で、ジャーナリストの梶谷栄一氏は、政権奪取
が確実な民主党は、法務・検察に「三つの課題」を突きつけており、それがい
ずれも法務・検察の基盤を揺るがすものだけに、検察首脳は密かに民主党政権
の誕生を恐れているのだという。

「課題」とは、第一に民主党が人事・組織運営に関与してくること、第二に取
り調べの全面可視化、第三に指揮権発動の可能性が増すことである。

いずれも「唯我独尊」を保ってきた法務・検察としては、呑むことのできない
「課題」である。

この組織の怖いところは、政治のそうした強権に、捜査権、公訴権を持って対
抗できること。

現在の「小沢捜査」と「鳩山捜査」は、まさに国民の政権選択を、司法の力で
覆すことになりかねないだけに、マスコミはいつもの「検察礼賛」の報道をや
め、「本気の裏にある思惑」にも切り込むべきだろう。>>

(コメント)
選挙で野党が過半数を取って政権交代が実現したとしても、警察、検察を使って当然、自分たちの首がかかっているのだから、官僚は座して待つようなことはしないでしょう。官僚も本気でしょう。
小沢、鳩山の最高幹部はどう対処するか、どう手を打つか、考えているとは思い
ますが切り抜けられますかね。大人度、陰謀度、知恵度が試されます。  

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