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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090826-00000059-yom-pol
ナベツネ新聞(読売新聞)
25日午前、東京都北区。首相官邸での閣議を終えた野田消費者相は公明党の太田代表の応援に駆け付けると、こう切り出した。
「私も今、苦戦している。ここに来る時間があったら一分一秒でも早く選挙区の岐阜に戻りたいんです」
応援もままならないもどかしさをにじませながら、「『危ない、危ない』と言われて戦っているが、何と戦っているか正直よく分からないんです。日本全国、聞こえてくるのは『政権交代』という、分かったような分からないような言葉ばかりだ」とぼやいた。
野田氏は20分ほどで会場を離れ、横浜市へ。自民党候補2人を応援し、新幹線で自らの選挙区に急いだ。「これまであった応援の予約は全部キャンセルして、あとは最終日まで岐阜にとどまる」。悲壮感が漂う。
昨年9月の麻生内閣発足時、首相が早期に衆院を解散する意向だったこともあり、17人の閣僚は「選挙区に戻らなくてもいい強いメンバーぞろい」と言われた。
それから約11か月。今は逆風のさなかだ。
内閣の要となってきた与謝野財務・金融相も例外ではない。記者会見では「民主党の怒濤(どとう)のような波が東京中を襲っている。今の勢いでいくと、国会があたかも一党独裁ということになりかねない」と危機感をあらわに。
公示日に体調を崩したことを問われると、「20代、30代の元気はなくなっているが、選挙に必要な体力はきっちりございます」と反論。東京都内の与謝野氏の選挙区に激励に訪れた石破農相は「与謝野候補は次の時代の日本に、世界に必要な人だ」と呼び掛けた。
「政権交代」へ高まる国民の期待。一方で、閣僚の間では、不安、焦り、戸惑いが交錯する。7選を目指す森法相は記者会見で「初当選して19年半。いよいよ国のため、郷土のため働ける時期になってきた。そのためには切符を与えていただかないと」と語った。
攻撃の手を緩めない民主党。小沢代表代行は法相の地元、千葉県東金市に入り、同党新人候補の金子健一氏の事務所を訪れた。
「ようやく相手方に追いつき、今、まさに一線に並んでデッドヒートを演じている。もう一押しのお力添えをいただければ、必ず当選できる」
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