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複数の画像あり、ページから直接 みることを推奨。
↓
http://strangequarks.iza.ne.jp/blog/entry/1179277/
パターン1:本当に日本の国旗だった場合。
→直接討論でこれを持ち出した麻生がアホ。形式的には鳩山党首が「末端の党員が勝手にやったこと」で謝罪して話が終わってしまうからである。
敵の失態を見つけたら、いちいち敵に指摘して教えてやる必要はない。そのまま放置しておいて、別のとこでネガキャンに多いに使えばいいのである。そうすれば相手に謝罪と弁明の機会を与えずに、一方的に攻撃できるのであるから。
というわけで、「本当に日本の国旗だった場合」。麻生は切り札の切り方を完全に間違えている、ということになる。
しかし、ところで、これって本当に日本の国旗なの?という問題を。
まず、ぱっと見て感じるのは、「国旗にしては妙に横が長い」ということである。
縦に2つをつなげているからトータルでバランスが取れているように見えるが。
それぞれが分離した独立の国旗だとして、元の国旗を想像してみると、なんかバランスがおかしいわけである。
で、簡単に検証。キャプってペイントで縦横のピクセル数を測ってみる。(上記画像)
http://www.iza.ne.jp/images/user/20090817/581259.jpg
もとの撮影画像自体が斜めからの写真で、ゆがんでいるわけであるが。
幸いなことに真ん中の日の丸はたぶん真円だろうと判断できるので、真円の比率からゆがみ具合も数字で出せる。
というわけで、ピクセルを測定してみると上のような感じ。
縦方向の白地と赤円の比率は約100:60=5:3であるから、ほぼ正式な比率である。
ところが、横方向が問題で。
正式な比率は縦横が2:3(150%)または7:10(142%)であるのだが。
ゆがみ(59:62=約0.5%)を考慮すると、この”国旗”は100:160(160%)もの横幅があるのである。
要するに、この国旗は「横の白地が大きすぎる」のである。違和感の正体はこれ。日頃ホンモノの国旗を見慣れていれば、ぱっと見て気付くはずであるが・・・ 日の丸のバランスは非常に繊細で、ちょっと崩れているとすぐにわかるもんである。
(ちなみに縦方向の日の丸比率は正しいので、より大きい国旗から縦方向の余白を削除した可能性はないと言える)。
というわけで、縦横比率と赤円の大きさから見ると、「そもそも最初から正式な国旗じゃないねこれ」って話になるのだが・・・大丈夫かね麻生さん、こんなネタを公共放送でやっちゃって。
「いや、偽物の不正な国旗でも、日の丸である以上は切り刻んだらダメだ!!」という反論もあろう。
ところで、画像のこの部分を良く見てみよう。
http://www.iza.ne.jp/images/user/20090817/581316.jpg
円の重なり部分に注目してみよう。
さて、あなたがこれを作ったとして。
この重なり部分、どうやって白くするのだろうか?
元が真円の日の丸だったとすると、どう折りたたんでもこの部分は白くはならない
。上下とも赤い部分なんだから、どう重ねたって赤くしかならないわけである。
じゃあ、赤い布の上に白い布を張ったんだろう!!ってことになるのだが。
同じ画像の、横の重ね部分を良く見て欲しい。この布、結構薄いのである。
白い布が二枚重なるだけで、そこが透けて見える程度の安くて薄い生地である。
もしこの白い部分の裏側が赤い丸の一部であれば、当然ながら重なり部分はもっと赤くなる。従って、この設計でこの部分をこれだけ白くするには、赤い部分を切り取った上で、別の白い布を縫い合わせる必要がある。
ところが、このサイズの布の貼り合わせをやった経験があればお分かりになるはずであるが、張り合わせて縫った部分は「周囲の布を自重で引っ張る」ので、もっと放射状にしわが寄るもんである。
もしこの国旗が、上下の国旗から重なりあう部分の赤をきれいにくりぬいて、さらにそこに白い布を張り合わせ、そしてその円弧状の断面を画像のようにきれいに縫合してあるとするならば、実に良く出来た工作だということができるが。
もうひとつ、単純な可能性がある。
http://www.iza.ne.jp/images/user/20090817/581329.jpg
単に、こういうデザインの布を2枚発注し、ひっくり返して互いにくっつけた可能性である。
なぜか?
皆さんも常識的に知っていることだろうと思うが、大型の印刷機用の布や紙というのはロールに巻かれて販売流通しているので、横はいくらでも長く印刷できるが縦は1.5mぐらいが限界、ということが良くある。(一枚布を持ってる印刷所もあるだろうが、当然バカ高い値段になる。単品特注で30万ぐらいするんじゃないだろうか。2枚張り合わせなら1/10の3万円ぐらいで済むはず。)
従って、もし私が民主党党旗のバカでかいのを安く作れと言われたら、上のような横長の画像を二枚発注して、縦に貼り合わせることを思いつくだろう。(というか、それ以外にこのサイズのこの製品を作る方法ってあるのだろうか?)
というわけで、まあ、長くなったが。
要するに、
「どっかから縦横比のおかしいヘンなバカでかい日本国旗を買ってきて、それを高い縫製技術でいちいち重ね合わせ部分をちまちま切ったり貼ったりして作成したか」
「横長の欠けた赤円を二枚発注して、単純に上下に重ねた」
のどちらかであろうと言えるわけである。
で、その後は「どっちが妥当性が高いのか」という話と、「民主党に後者だと主張されたら、麻生自民党はどうやって反論するのかね」という話の二つが残るわけである。
というか、もし本当に後者であって、「貼り合わせた現物」が出てきて日本国旗じゃないことが証明されたら大変なことになるような気が・・・
なんというか、ずいぶん危険な橋を麻生は思い切って渡ったもんである。
得られるものはたいして多くないように見えるのだが、裏目に出たらマジで100議席を切りますよこれ。
http://strangequarks.iza.ne.jp/blog/entry/1179277/
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